真実
「自分」のことは自分がいちばん理解している。
でももしかすると、いちばん理解できていないのも自分かもしれない。
例えば洋服を選ぶ時。
これだな、と思って手にした服が入らないことはありませんか。
私は自分の大きさを把握できていない。
いける、と思って試着室に持ち込んだワイドパンツ。
ウエスト全然閉まらない。
結局ワンサイズ上を取りに行き、入ったのはいいものの全く似合っていなかった。返却。
ファストファッションやデパートなど、今まで様々なお店で試着をしてきた。
そして今更ながら私は理解したのだ。
鏡に映る自分は実物とは違うのだと。
あるお店の鏡は何だか自分がスッキリ見える為、何を着ても「買おうかな」という気持ちになる。
よし、このワンピースを購入するぞ。
しかし、そのワンピースを着た写真の私は、試着室で見た私とは別人であった。
おかしい。あの時あんなにスッキリと着こなせていたのに。
肩幅どうなってんの。三割り増しか。
試着を繰り返し、とうとう私は見つけたのだ。
真実の姿を映す鏡を。
それは「ファッションセンター しまむら」の試着室にある鏡である。
試着室に入っていそいそと着てみると、大抵似合わない。
そしてとにかく自分が思っている以上に「自分」はぽっちゃりを通り越しているし、老化も進んでいる。
自分で自分を直接見ることはできないので、これが真実なのかを判断することはできないが、これが私なのだろう。
狭い試着室で辛すぎる現実に直面する。
わかっていたけれども。
現在MAX体重を更新し続けているし、何だか脂肪のつき方が若き頃とは全く違う。
小太りは長生きする、という情報を真に受けた結果がこれである。
辛すぎる試着室で呆然とし、服をそっと元の場所に戻し購入を断念する。
これは「ファッションセンター しまむら」にとって損失ではないのか。
そうまでして真実の鏡を設置している「ファッションセンター しまむら」は、やはり信頼できる企業なのだ。
(ただ私が太っているだけ、と言う事実はこの際置いておく。)
「ファッションセンター しまむら」
行ったことのない人もいると思うが、一度口に出して言ってみてほしい。
きっとクセになると思う。
「ファッションセンター しまむら」
ほらね。いちいち全部言いたくなりませんか。
私は毎回全部言うことにしています。
全国47都道府県に約2200店舗展開しているらしい「ファッションセンター しまむら」。
そんな「ファッションセンター しまむら」の試着室の鏡は、真実を映す鏡に違いないと私は思っている。
どうぞご自分の目で確かめてみてはいかがでしょうか。
あなたの街にもあるはずです。
「ファッションセンター しまむら」が。
今日の読書
「ほぼ日の怪談。 ほぼ日刊イトイ新聞」
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