閉鎖病棟の日々の記録②体の傷チェックをされる
前回までのあらすじ
バセドウの鬱やらパニック障害やらで疲れはてたわたしは、ODをやらかし、閉鎖病棟へ入院することに。
そこで待っていたのは真っ白な部屋。角という角に目貼りがしてあり、自殺防止のためとがった部分がひとつもない。
あるのはブルーのマットと枕、薄い掛け布団。
看護師さん2人と研修医が一緒に部屋に入り、まず病衣に着替えさせられた。
ブラジャーもぱんつも没収、生理だったので気後れしたが、ナプキンごと袋に入れてもらった。
両親が取り急ぎ持ってきてくれたぱんつに履き替え、体の傷チェックという第一の試練が始まった。
研修医の先生(女性)が、横を向いてますねと言ってくれ、恥ずかしさから笑いながら脱いだけど、書く手が止まるほど今でも恥ずかしい。
後に足の傷が発覚するのだがこの時は見過ごされた。たぶん座ったままだったからだろう。あまり覚えていない。
とりあえず下着はぱんつのみ、靴下も没収され、裸の上半身に前あわせの病衣を着て紐で結ぶという格好。ズボンもMサイズをもらった。
直で病衣なのでもぞもぞした。前屈みだと胸が見えるしどうしよう。
看護師さんたちが出ていくと分厚くて重い扉に鍵がかけられた。
仰向けに横たわると天井のカメラと目が合った。しばらく横たわっていると男性の看護師が入ってきた。
くさい。夜勤の人だ。
1日なにも食べてない旨を伝えていたので、チキンサラダを持ってきてくれた。
なんでこんなことしたん?ここなかなか入られんよ。
月経前症候群でして。
大変やなぁ。男にはわかってあげられんけど、イライラするん?
はい、みんな死にますように、みたいなww
元気やん。
そう言って笑って食べながら異世界に来たようなきがしてました。見えないのに夜空が見えるような。