第99回箱根駅伝往路の分析

今回は第99回箱根駅伝往路について平均タイム等から分析を行います.

1区20人の平均タイム1時間3分20秒,標準偏差26秒
2区20人の平均タイム1時間8分13秒,標準偏差75秒
3区20人の平均タイム1時間2分57秒,標準偏差55秒
4区20人の平均タイム1時間2分54秒,標準偏差91秒
5区20人の平均タイム1時間13分15秒,標準偏差124秒

1区1位の明治大学4年生富田選手は1時間2分44秒なので平均タイムから36秒速く走ったことになります.
2区1位の中央大学3年生吉居選手は1時間6分22秒なので平均タイムから111秒速く走ったことになります.
3区1位の中央大学3年生中野選手は1時間1分51秒なので平均タイムから66秒速く走ったことになります.
4区1位の東京国際大学4年生ヴィンセント選手は1時間0分0秒なので平均タイムから174秒速く走ったことになります.
5区1位の城西大学3年生山本選手は1時間10分4秒なので平均タイムから191秒速く走ったことになります.

もし4区のヴィンセント選手をぬいて考えると平均が1時間3分3秒,標準偏差が84秒となります.また,4区2位の青山学院大学2年生太田選手は1時間0分35秒なので平均タイムより148秒速く走ったことになります.

第99回は4,5区の標準偏差が大きく1区の標準偏差が小さくなっています.これは1区に対する主力の投入およびスローペースの結果であり,4区は1時間3分台の選手が3人と少なく単独走でタイムを上げる,粘る難しさが出ているように感じます.5区も同様に1時間11分台が2人,14分台が0人と得意不得意が強く出る区間だということを反映していると考えます.こうみると99回箱根駅伝は1区が集団であり,2区の非常にハイレベルな争いでばらけ,4,5区で大きく差が開くという駅伝であるといえるのではないでしょうか.今回は以上となります.お読みいただきありがとうございました.

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