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信号機の色は誰が決めた?
どうも、なばなです
今朝ふと気になりまして、信号機ってあるじゃないですか、あの赤と黄色と青なのか緑なのかわからない色のやつ。
あれってもう今生きてる99%の人が生まれた時から存在しているものだと思うんですよ、しかもあの色も当たり前に世界共通で決まってるじゃないですか。
普通国またいだら色々ルールとか変わるのに、何故かこいつだけは世界共通で同じ色。赤は進め等という気の狂った信号機を採用している国はない(はず)
ではそんな信号機はどこで始まり、この色は誰が決めたのか、そんなことがふと気になり調べてみることにしました。
そもそも信号機の祖先はどこで生まれたのか
1868年にロンドンのウエストミンスターで馬車の交通整理として、緑と赤を手動で表示する信号機が世界初の信号機と言われています。
既にこの段階で赤と緑が決まっていたんですね。遥か昔から「赤は危険、青は安全」みたいなのがあったんでしょうか。というわけで調べてみました。
赤は危険、いつから決まっていた?
世の中には「警告色」というものがあるようです。
これは本来、主に毒を持つ生物が「僕危険ですよ!食べれないですよ!!」と警告して身を守るために用いられている色のことのようです。
テントウムシもこれに当たるようです、人間的にはあまり毒はないですが、食べようとするとすごい苦い汁を出すと図鑑で見たことがあります、そういうことですね。
こうした警告色を元に、人間は赤色を「血」や「火」などの色合いと見立て、「赤色=危険」と決まったようです。また、太陽の色と近いことから「黄色=注意」ともなったようです。(基準が雑じゃない?)
他にもJIS安全色として日本の規格ではこのように決まっています
赤:防火、禁止、停止、不可、危険、緊急
黄赤(オレンジ):危険、明示
黄:警告、注意
緑:安全状態、進行
青:進行支持、誘導
赤紫:放射能
信号機の歴史
1868年に産まれたロンドンの信号機の祖先は、ガス灯で設置後3週間で爆発してしまったそうです。ベータ版ですな。
その後1914年に、アメリカのオハイオ州で世界初の電気式信号機が設置されました。さらに1918年に、黄色が加えられた3色灯式信号機がニューヨークに設置されました。
こうした初代信号機が世界中に普及し、今の信号機となっているわけです。
世界共通なのは何故?
最後にもっとも大事な部分です。
初代信号機や警告色のことを考えれば、この色合いになるのは妥当ですが、それでもこの広い世界でこんなにも統一されているのはやはり妙ではないか。そう思って調べてみると面白い物を見つけました。
【道路標識及び信号に関するウィーン条約】
というものがありました。これは世界で道路標識とかを統一させて世界的な道路交通の安全化を図ろうぜ、的な物らしいです。
この条約の中に信号機の色の規定があり、それが
緑:進行可能
黄色:可能なら止まれ
赤:止まれ
というものです。
ここで「黄色は可能なら止まれ…?」となったあなた、鋭い。
そう、日本の法律では黄色は「車両などは止まれ」です。つまり、日本はこの条約に入っていません。日本どころか、中国やアメリカも入っていないです。
これらの国がこの条約に加盟していない理由を調べまくりましたが、わかりませんでした。ウィーン条約自体色々あるので、そこをもっと知る必要があるかもしれないです。
想定できる理由としては、加盟するメリットがない、国独自の交通標識を自由に使いたい、等の理由が考えられます。
話はそれましたが、この条約で色が定められていることが、世界で信号機の色が統一されている大きな理由ではないでしょうか。加盟していない国も、加盟していないからと言って独自の色を出す理由もないですし、ここは合わせているという感じですね。
まとめ+余談
以上が信号機の色の始まり、世界で信号機の色が統一されている理由でした。
色々調べてみましたが、赤・黄・緑以外の色を採用している信号機は見つかりませんでした。発色的にもこれが妥当な感じしますしね。
あと、ずっと思ってたんですけど、やっぱり緑じゃねえか!
信号機は赤・黄・青、「赤は進め、青は止まれ」そう教えられて育ってきました。日本人なら大体みんなそうだと思います。そして全日本人が思ったはずです。「青じゃなくて緑じゃね…?」ねぇ、どっからどう見ても緑ですよ、青じゃねえだろ。
というわけでこれについて調べたところ、昔信号機が日本に来たときは、その色に従って赤・黄・緑としていたそうです。しかし、1947年に制定された道路交通取締法第3条では青色としてあり、それが今でも青色として表記されているそうです。
これについては、日本語の「青」が表す範囲の広さにあるようです。青菜、青竹、青葉など緑色のものを青と呼ぶ場合が多かったため、緑信号を青信号と表現するようになったようです。
参考
「交通信号機」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「警告色」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「道路標識及び信号に関するウィーン条約」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
JAF「[Q]なぜ信号機は赤黄緑の3色が使われているのか教えてください。」