オルタナティブスクール見聞録⑧~流しそうめんから自分軸について思うこと~
本当は川遊びの記事を書きたくて、ボランティアで参加しようか迷ったのですが、ワタシが川に入った日には子どもをサポートするどころか自分がすべって水に落ちそうな予感がひしひしとしたのであきらめました(無念)
そのかわりといってはなんですが、流しそうめんを見せてもらいにいく。去年もあったようで、そんなイベントを子どもたちのために用意してやってくれるなんてすごいなあと思っていたワタシは、
どうやら根本的に間違えていたらしいことを後に思い知るのである。
お昼時にうかがうと玄関前に滑り台を利用した流しそうめん機(?)が設置されていた。ブロックで竹の角度が調整されている2段構え。
子どもたちの姿はない。どうもその前の会議が長引いた様子。会議については見聞録①で記事にしたのですが、かなりの体力を使うものです。
それでも話し合うことがあれば話し合い、意見を言い、決めることがあれば決めるというスタンスは崩さないので本当にすごいと思う。
さてそんな会議が終わって待ちに待ったお昼ごはん。
流しそうめん!と叫んだ男の子が給食室からゆであがったそうめんをザルごと抱えて外へ飛びだしていった。
どれどれと見に行ったワタシは、彼がてっぺんの岩にザルを一人で持ち上げようとしているのに驚き、急いで手を添えにいく。
岩からそうめんがザルごと落ちてしまったらスクール全員のお昼がおじゃんである。
そうめんはいいから水のタンク持ち上げてよ、長男くんの母ちゃん
と言われるがこの不安定な岩場からそうめんのザルを手から離す勇気はないし、ついでにタンクを持ち上げる力も自分にはない。
わらわらと集まってきた子どもたちがてんでにタンクを持ち上げようとする。
そうめんを待つ子
先にとりてんを食べている子
がしかし大人がいない!
あれよあれよと思う間に豪快に流しそうめんが始まった。
急流滝のごとし。
追加でタンクを持ち上げようとした長男があまりの重さにひっくり返る。
そこでようやく現れたスタッフさんが
水が勢い良すぎない?
今年は二段構えなのね
などとコメントするも決して手は貸さない(笑)
そして食べ終えた子たちは
まだ流したい子と
室内で工作をしたい子に分かれていく。
ワタシがイメージしていた大人が子どもたちにしてあげるというあの、
みんな集まってー
流しそうめんするよー
おー
はーい流しまーす
みたいな予想との差よ。
やりたい人がどんどんとやり
特にやりたくない子には
やるよーという招集もかからないこの感じ。
なんだか知っていると思ったら、これは外国の有り方だ。ワタシは3ヶ月だけ留学していたことがあるのだけど、向こうの方々はそれはもう自他の線がはっきりしている。
自分がしたいからする。
興味のないものには、はっきりノーと言う。
まったく悪気はないしそれが普通。
みんな一緒に同じことをするのが良きとされている日本とは大分違ってキレがある。
どちらが良いというわけではないけれど
よく学校の目標に
自分で考えて行動できる子、というのを見ることがあるけれど
差し出されたものをみんなでこなす、という教育の方法では難しいんじゃないかなと改めて思いました。
そして気が進まないけど、みんながそうするから我慢してやる、という姿勢はその時はよくても、生きていくうちに積もり積もって
ボディーブローのようにきいてくるような気がするのです。
協調しても同調せずに主体的に付き合うのが大事なのかもしれない。
ワタシもうちの子たちに良かれと思って
○○するよー!
おー!
なんてのはあまりしない方がいいのかな。
なんていうことを流れてくるそうめんを眺めながら(時々おだんごも流れてきた)考えさせられました。
おそうめん、とても美味しかったですm(_ _)m
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