冷静かつ客観的に、流れを読む方法
次男の小学校お受験が終わり、合否を待つ間ずっと読んでいた本がある。
吉本ばななさんの
はーばーらいと。
もうこの本にすがっていたと言っていいくらいに読み込んだ。
お受験の本ではなく宗教2世のお話なのだけれど、主人公のひばりちゃんが考えた願いの叶えかたと、物事を客観的に見ることで、いろいろ本当のことがわかってくるというくだりが、そのときのワタシの心にド・ストライクだったらしい。
どうしても受かりたいなんて思いでグルグルになったときは作中の
ひばりちゃんがカルト集団から抜け出して、懐かしい幼なじみの家にもどりたいという願いを
ぎゅっと願うと神様も迷惑だろうと思って、ふんわり願ったの。
というセリフを読み
そうだよね、と自分もなんとかふんわりに修正した。
また落ちたらどうなっちゃうんだろうとか、ワタシの持病のこととか、長男くんの背が低いなんて不安でぐるぐるになったときは
どうしたらほんとうのことがわかるのか
それはこの体から離れて、このリビングからこの町、国、宇宙にまで高く高く視点を移動して、そこから眺めるといろいろなことがわかってくるの(ワタシの読み取ったニュアンスです。実際はもっとステキに書かれています)
というくだりを読み、実際自分も鳥になった気分で高く高く飛んだところを想像して、宇宙から自分を眺めてみることをやってみた。
すると不思議なことに、この日本の片田舎の、古い日本家屋のリビングでいつも何かに悩んだり不安がっている自分が、まあ宇宙から見れば小さいことだよな、と思えてきたりするのだ。
こりゃあ力が入りすぎてるな。
周りが見えなくなってるな。
子どもとの距離を詰めすぎてるな。
高い視点から見るとわかる。これはきっと占い師さんなんかの視点なんだろう。渦中で周りが見えなくなっている人を、離れた視点から冷静に分析してアドバイスする。
人は心から願うことに対してアクションを起こせば、そこに流れができ、その流れを冷静に客観的によく見ていたら、自分の願うものを引き寄せることができるのではないでしょうか。
と、引き寄せの法則みたいなことを考えた秋の夕暮れ。
それにしても、ばなな先生の描く女の子はTUGUMIのつぐみちゃんといい、この記事のひばりちゃんといいとてもカッコいい。
興味のわいた方は読んでみてくださいね。