キラキラ女子の育成条件
女の子を育てたことがないのでその実態がよくわからない。
いやあなたも昔は女の子だっただろうという声が聞こえてきそうだが、なにぶんワタシはあまり普通とは言えないちょっとズレた子だった自覚があるので、女の子については今だ未知の領域だ。
兄弟も兄と弟だったしね。環境も機能不全家族に足をつっこんでいたので愛情深い家庭で育った女の子というものがわからない。
こんなことを考えたのはある夕方べちくんがもじもじと、しかし嬉しそうに
うみちゃんが一緒に学校行こうって。7時45分に待ち合わせだって。
と報告してきたからだ。
キタコレ!
そういえば保育園時代にもバレンタインのチョコレートをべちくんに渡しにきた子がいたし、ににくんにも一緒に登校したいと玄関まで迎えに来る子がいた。現在通っているオルタナティブスクールにも彼を気に入ってくれている女の子がいて
大好き!と公言しているのを目の当たりにして思うのは
どうしたらこんな風にストレートに自分の好きを相手に伝えられる子に育つのかということ。
彼女たちには拒否られるという概念がないのだろうか?
まあ、やめろよ恥ずかしいとか、女子なんかと一緒に歩けるかといった返答を絶対にしないであろうぽわーっとしたうちの子ら(ほめています)を選んで言っているのだろうと思うけど、それにしたってすごいことだ。
ワタシが小学2年生の時はどうだっただろう?好きな男子を家まで迎えに行こうなんて発想があったか?(いやない)
それ以前にワタシは人間に興味がなかったと思う(論外)
もし仮にワタシが愛情たっぷりの家庭でちやほやと育った青い目の美人だったらどうだろう?
好きな男の子に堂々と好きだと伝えたり、一緒に学校行こうと誘ったり、チョコレートを渡したりする子になっただろうかと考えた時
いやそれはなかっただろうなという結論に達した。
というのも
玄関まで迎えにくるうみちゃんのとなりには、これまで一緒に登校していたのであろう友達の女の子もいるのだけど、その子の様子が
今まで二人で仲良く登校していたのになんでわざわざ男子なんか途中で誘うんだろう
という空気がでていて
べちくんと並んで楽しそうに歩くうみちゃんと微妙に距離をとっているのがわかる。
そんな三角関係が瞬時にわかってしまい、人間関係って大変そうだなと思ってしまうワタシは、どうあがいても(幸せな家庭で育っても)キラキラ女子にはなれなかっただろう。
せいぜい電信柱の影から尾行するのが関の山だ。
そういうわけでキラキラ女子というものは
愛情深い家庭で尊重されて育てられ、なおかつ生まれ持った性格が物怖じしないまっすぐな子がなれる希少な存在なのだということがわかった。
まあなにがいいという話じゃない。電信柱の影から尾行するモジモジ女子だって可愛い。
ただなれなかったものに憧れるさがで、ワタシには彼女たちがとてもまぶしい。