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オルタナティブスクール見聞録⑥フリーマーケットの話
我が家の窓辺には豆苗栽培キットがある。長男のスクールで参加したフリーマーケットで買ってきたものです。
新芽がひょろひょろしてほっこりする風景なのですが、その横で水没した千円札が2枚乾かされていたりする。
はい。長男がフリマに持っていった財布をポケットに入れたまま洗濯機で回した結果です。
オーノー。
今年度もやってまいりました修学旅行の旅費を稼ぐためにフリマに参加する授業。去年から数えて5回目くらいになるのかな。
商品を用意し値段をつけて販売する。
呼び込みもするし、ついでにオルタナティブスクールの宣伝もする。
朝から夕方5時までという長丁場だ。
しかもその日は強風+雨予報で、雨も風も寒いのも大嫌いなインドア長男がはたして行くのかどうかと思っていたら、
行くよ(当然でしょう)という返事がきた。
明日のために商品(レゴ)の準備をがんばったのだという。
自分のお金(旅費)を自分で稼ぐという企画。やはりモチベーションも上がるのだろう。
売れた商品と金額をノートにつけ計算する。5回目ともなると大分板についてきたというか、慣れてきたというか、みなさん呼び込みも受け渡しも自然ですね(笑)
その日ワタシは仕事が入っていて、フリマを見に行けたのはもうほとんど終りかけのころだった。
みんながみんな
足がいたーいと、言っていた。長時間がんばったのだろう。
雨の中カッパを着たり帽子をかぶって最後の撤収作業にかかる。残った商品や机やテントを車に詰め込む作業が終り、さあ解散だ、早く帰って休みたいという雰囲気が流れる中スタッフさんから
残った野菜をどうするか、という話が出された。
今回のフリマには豆苗、そばの芽、ブロッコリーの新芽なども売られていたから。
持って帰って冷凍するか
給食で使うか
分けるか
どうしたいか?
子どもたちの意見を聞く。
正直寒いし疲れたし早く帰りたい、野菜は給食でいいじゃないかと思ったワタシ。
子どもたちも早く終わりたくて
給食!
冷凍!と提案をオウム返しに言う子もいた(長男だ)
しかし
売り上げにはならないけど、それでいい?
と聞かれるとみんな返事をしない。
結局保護者に買ってほしい!という子どもたちの意見により(笑)
みんなで野菜を買って帰ることに。
ワタシならあの早く終わりたいオーラの中、商品の管理を最後まで考えさせることはできなかっただろう。
きっとなあなあに給食に回したと思う。
自主性を大事にしているというと、ともすれば甘やかしているような印象を受ける人もいると思うけど
決めさせる、というのはとても大変なことだ。
子ども側だって、決めてもらえた方がずっと楽なことがたくさんある。
それでも自主性を大事にするという考えにブレがないのは、すごいことだと今回の出来事で改めて思いました。
というわけで最近の我が家の食卓には、豆苗やそばの芽など、おもしろい野菜がたくさんならんでいる。
モグモグ。