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仏ドラマ🇫🇷<MIXTE>ヴォルテール高校へようこそ

最近、ハマって一気見したドラマがあります。
それがこれ。
「ヴォルテール高校へようこそ」フランスのドラマです。

<あらすじ>
ときは1963年のフランス。男子校のヴォルテール高校は、新年度より初めて女子生徒11人を入れて「共学」の高校になります。
男子生徒は入学してくる女子生徒に興味津々なのですが、それが故にたくさんの問題が起こることに…

ポイント①1960年代のフランスの社会情勢が色濃い

このドラマは2021年制作の各40分/8話の物語ですが、
1963年のフランスを舞台としています。

1963年と言ったら、日本では戦後20年ほどの出来事です。
当時15歳と仮定して、現在75歳の方が過ごした時代の話です。(2023年現在)

今はフランスは自由恋愛の国というイメージもありますが
1960年代は男女の区別が非常に強かったことをドラマを見て知りました。

主人公の女の子には、実家の店番をさせて、兄はなし。
父は「お前が学校に行きたがったから行かせてやってるんだ!」というなど。
女だからとバカにしてくる。みくびってくる。
あまりにびっくり!です。

でも、そんな男女不平等の時代があったからこそ、
女性が立ち上がり、現在のフランスの世論ができあがっているのかも知れないなと思いました。
とてもフランスらしい着眼点で脚本ができていると思います。

ちなみにフランスは1954年から1962年7月までアルジェリアと戦争をしており、(アルジェリア独立戦争…フランス植民地だったアルジェリアがフランス本国と戦った戦争です)
舞台となる1963年は、アルジェリアは勝利し独立したばかりのタイミングです。

作中にはアルジェリア人の女の子が登場しますが、
彼女は、恋人の親から「アルジェリア人差別」を間接的に受けているのです。

両親や兄妹はアルジェリアにいて、
自分は叔母の家で居候しながら学校に通っている、努力家の子なのに…。

私はこの時代背景を見て、すごく悲しくなりましたが、現代にもある「差別」の存在について思いを馳せることになりました。
実はとっても深いドラマです。


ポイント②生徒も教師も問題を抱えている

実は作中に出てくるのは、生徒の問題だけではなく教師の問題もあります。

いじめっ子、LGBTQ、恋愛、妊娠、結婚・離婚、古い上司の価値観など…

聖職である教師も、また一人の人間であり、
生徒の模範として存在しつつも、問題を孕んでいるところが面白いポイントです!

先生である自分の評価を良くするために、成績優秀生徒に「ラテン語のコンクールに出てみないか」と誘ったりもします。笑

なんとも人間味あふれたリアリティを感じます。

また、先生と生徒の心のつながりを感じさせる温かいシーンもあり、失敗を一方的に責めない優しい対応をしているところは感動しました。※先生によります笑


ポイント③イケメン・美女・センス良い画角 眼福!

とっても大事なことを申し上げます。
このドラマはイケメンと美女が多いです!笑

<女子生徒>
ミシェル…レオニー・スーショー
シモーヌ…Anouk Villemin
アニック…ルーラ・コットン=フラピエ

<男子生徒>
ロブラック…ガスパール・マイヤー
ジャン=ピエール…Baptiste Masseline
ピション…ネイサン・ペアレント

<先生>
ポール・ベランジェ(生徒指導教師)…ピエール・ドゥラドンシャン
ジェーン・べランジェ(ポールの妻・保健室の先生)…モード・ワイラー
クレ先生…ニナ・ミュリス

上記、投稿するために調べてみましたが
みなフランスでご活躍されている方が多い印象ですね。
まだ日本には馴染みのない俳優さんもいるので、今後の活躍に期待です。

このドラマ、フランス故にセンスのいい画角も多いので、
インテリアやお洋服なども楽しめます!

ちなみに、おしゃれな60年代をもっと見たいならば、
ジャックドゥミ監督の「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」などを鑑賞するのもおすすめです。

※上記2つの作品に関して、私はとんでもなく好きなので、
また記事にしたいと思っています❤️

感想

なんだかんだ言いましたが、結局のところ、面白かった!に尽きます。

フランス語も簡単だったので、時々は聞き取れました。
途中から英語で聞いてしまいましたが…
また時間ある時にフランス語字幕で見てみようかな。

ところでこのドラマ、なんとシーズン1で打ち切りです…

視聴者の評価が悪かったのかしら?
個人的にはシーズン2も楽しみにしているので、
続編を希望するところです!

微妙な感じで終わってしまうのは勿体無いのですが
上記の感じでとても面白いのでおすすめいたします🎵

ぜひ、1960年代のフランスに浸ってみてください。


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