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1年前、否定派だった私がフリーランスを目指す理由。

『なんでフリーランスになりたいの?』

『フリーランスに向けて準備してる』と私がいうと、必ずと言ってもいいほど質問されます。

私も、つい1年ほど前まではフリーランスという選択肢はなかったわけなので、そりゃそうかと。フリーランスのイメージは『不安定で大変そうだな』くらいで、全く前向きなイメージを持っていませんでした。

そんな私が、フリーランスを目指すに至った理由を振り返ってみたいと思います。

※自己内省が強めな内容なので、今まさに気持ちが凹んでいるという方は閲覧ご注意ください。


【フリーランスを目指すまで】

▼入社5年目、こなれてきたお年頃

転職して求人広告制作ディレクターとして働くこと5年。慣れてきて求人広告をつくるのが楽しくなってきた。
入社当初、難しいと思っていた仕事もルーチンになってきて、成長感は昔ほどない。でも今の環境を変えるのも怖いんだよね。残業は多いけど、耐えられないほどじゃないし、まだこのままでいいかなぁ。

▼32歳、重い腰を上げ転職活動開始

残業が過労死ラインギリギリを攻めすぎだし、これからも続けるのは体力的にしんどくなってきたかも…。もうちょっとプライベートを大事にできて、できれば憧れてたライター業をメインにしていきたいなぁ。

重い腰を上げて求人を漁りだすも、最後の転職にしたいし失敗できない!という気持ちから、譲れない条件が積み重なる。ただでさえ狭き門の『ライター職✖️未経験』の挑戦なのに、応募先が絞られまくる。

厳選した3社に挑むも、『未経験✖️転職市場で妙齢』のくせに、知ってる風を醸しだそうとする私、企業に振られまくり惨敗

▼突然の異動命令

部長『最近結婚したって聞いたし、これから妊娠出産とかライフイベントの計画も考えてるんじゃない?もうちょっと働きやすい環境を用意したよ!』

ある日、寝耳に水の異動命令。
子会社設立に伴い、親会社の業務を請け負う事務センターへ在籍出向。SVとしてアルバイトスタッフを管理するポジションを任命される。

ライフイベントの変化…そりゃそうかもだけど、本音はいらん世話…

とはいえ、様々な経験を積ませるというのが会社の基本方針。同じ部署に7年居座り続けている私は、遠からず異動は不可避だった。

希望する職務内容とは程遠かった上に、SVという職種は新卒で初めて就いた仕事。自分の親に近い世代のアルバイトスタッフ達をマネジメントすることに苦しみ、2年程で転職するに至った、トラウマ職種でもある。

それでも、『ちょうど転職を考えてはいたところだし環境変えるのは悪くないこと。今は社会経験積んでるんだから、あの頃とは違いまっせ!』と、半ば強制的に自分を納得させて、新しく踏み出すことになった。

▼診断名は、適応障害

配属されて3ヶ月ほどたった頃のこと。それははじめ、なかなか治らない風邪だと思った。

薬を飲んで1ヶ月がたっても治らない咳。一度出ると発作のようになってしまう。しまいには、咳と一緒に嘔吐の症状がでるようになった。

夜は仕事のことが頭から離れず寝れない。寝れないせいで身体は回復せず、どんどんと気持ちも落ち込む。

結局、昔と同じようにアルバイトの管理に強いストレスを感じていた。
失敗しそうになる度にフラッシュバックするしんどかった新卒の日々。何も成長してないじゃん自分…と凹む毎日だった。

たまらず心療内科へ駆け込み、診断されたのは適応障害だった。身体が完全に今の仕事に拒絶反応を示していた。

【キャリアを人任せにしない選択を】

▼甘い考えのツケ


その後、ありがたいことに配属先の上司の手厚い支援や、ストレスを強く感じる業務内容から外してもらったこともあり、薬を飲みつつ症状は徐々に改善していった。

こうなった原因を振り返ると、真剣に自分のキャリアや、挑戦したい事に向き合ってこなかったせいだと思う。意識していなかったけど、どこかで、会社がなんとかしてくれるんじゃないかという、甘い考えさえあった。そのツケが回ってきてしまった。

会社にいるから望む姿を実現できないということではもちろんない。自分から発信し続けることで実現できることだってたくさんある。

異動の時、上司に『発信していけば、いつか望むキャリアに辿りつけるかもしれないよ』とも言われた。ただ、その上司のやりたい事を聞いたら、『これがやりたい!っていうのは特にない。』という回答だった。社歴が長い他の方にも聞いてみたが、同じような返事だった。

会社全体として、地頭が良く卒なくこなせる人ばかり。一方、私はすこぶる不器用で、だからこそ自分が得意な分野に特化したいタイプだった。上司のように、やりたい仕事がないのは、きっと多くを柔軟に受け入れられるということで、しかもそのスキルや自信も磨かれていて、羨ましいと思った。

▼会社に振り回されるより、自分で腕を振り回すことにした

そんな私だが、自分が目指したいキャリア志向を会社に伝えていた。"つもり"だった。伝わりきらなかったのか、会社的に様々な都合から意向に添えなかったのか、現在まで実現できなかった。
組織内で自分をPRする事が苦手だったので、もっとうまく立ち回れていれば違う未来はあったかも。

どうにせよ、会社員として働く以上、組織の意向がキャリア形成に影響することは避けられないし、自分がやりたいことと違っても、任されたら全うし成果を出す義務もある。

じゃあ自分がやりたいことを中心にできるようになるのはいつ?このままで本当にその時はくる?会社が用意してくれるのを待ち続ける?

どの未来が後悔しないんだろう、と考えた時、フリーランスという選択肢が浮かんできた。

今のスキルで会社員としてライターを目指すのが難しいなら、未経験から挑戦して経験を積める環境に飛び込もう。フリーランスならそのチャンスがあるのではないか。

その中で、もしまた同じ船に乗りたいと思える会社に出会えば挑戦したいし、フリーランスとして自立できるなら嬉しい。

どんな時も選択肢は自分でつくり、自分で選ぶ人生を、不器用ながら歩んでいきたい。


そんな訳で、今はフリーランスを目指して準備中です。
色々と言ってみたものの、会社員を卒業するのはやっぱり怖い。なんとかなると思う日もあれば、無謀だ…と思う日もあるけれど、自分が後悔しない選択をするために、格好悪くても、もがいていきたいと思います。




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