世界の教育と日本の教育を比べて
日本の教育はダメだ!海外の教育は素晴らしい!というようなメッセージをしばしばメディアを通して見かけますが、実態はどうなのでしょうか?
実際に詰め込み教育と批判されていた教育を受けていた世代の学力は世界でもトップレベルですし
教育先進国と言われる北欧の学力が低下しているというデータもあります。
日本の教育はオワコンだ、、なんて聞くことすらありますが、この文脈で引用される世界の教育は非常に魅力的に見えます
・宿題がないのに学力成績は世界でもトップレベル
・カリキュラムはなく先生が独自に考えて授業を行う
・発表を求めるとクラスのみんなが手を挙げる
・大自然の中で自然と触れ合いながら教育が行われる
・科目がなく、自分が興味のあることを好きなように学べる
一見すると、自主性・主体性が育まれ、伸び伸びと生きる力は身につきそうです。
日本からスティーブ・ジョブズが生まれない!と言われたりしますが、海外に手塚治虫は生まれていないです。
結局「隣の芝は青い」現象で、嫌なところをすぐに見つけて、外にある魅力的なものを羨ましく思っているだけなのかもしれません。
確かなことは、教育というものを語るには変数が多すぎて1つの研究結果だけをみて「これは意味がある!」「これは意味がない!」などとは簡単に言えないということです。
例えば、ゆとり教育が日本の教育レベルを下げたというデータもあれば、ゆとりだろうが教育レベルは全く変わっていないというデータもあります。
また教育が厄介なのは施した教育が良かったのかどうか判明するまでに相当な年月がかかることです。
単にテストの成績であれば割と短期間で検証できますが、生涯所得だったり人生の幸福度のためとなると子どもへの教育がどのように影響を及ぼしたのか?を検証するのに長い年月がかかりますし、そもそも変数が多すぎて妥当性があるかどうかも怪しくなります。
何より仮説検証のサイクルを何度もまわすことなどできないので一発勝負になってしまいます。
そして結局のところ私たちは政治家なわけではありませんから、考えるべきは日本の教育はどうなのか?という大きな観点ではなく「目の前のこの子の教育をどうすればいいのか?」ということに尽きます。
これだから日本の教育はダメなんだよ、、とサジを投げるのではなく、目の前の子にとってどういう教育環境を親や大人として整えることが最もいいのか?を個別に考えてできることをすることが重要ではないでしょうか?
子を持つ親として、子を預かる教育者として、どのように教育指針を決めたらいいのか?ここに論点は集約されるのかもしれません。
教育指針の決め方についてはまた改めてnoteにまとめます。
子どもコーチングについて
ママコーチングについて