幼少期
私は三人姉弟の一番上で、
父も母も夜勤があり仕事が忙しい家庭に育ちました。
父の転勤で引っ越してからは、身内も近くにおらず方言もがらっとかわるような場所でしたので
子どもながらに少し孤立感を感じていました。
妹とは一つ違いの年子。
弟は小学生になってから生まれたので少し歳の離れたきょうだいになりました。
父は温厚。
しかし子どもそのものや子育てに興味があるかと言えばそんなに興味がない部類。
交代勤務のため平日に自由な時間が多かったので趣味(スポーツ)の練習を黙々とやり、定期的に行われる大会には率先して出場するような人でした。
母は神経質。
父とは違い、少し気性が荒い性格でよく叱られてました。
あんまり愛情を注いでもらった記憶はありません。
しかし、神経質ゆえに母の中で人間を育て上げるために必要なこと(しつけや教育など)には多少エネルギーを注ぐ人で、だいたい成績のことで怒られた記憶です。
二人とも、私たち子どものことは見てなかったなぁ、
と大人になってから何度思い出してもそう感じます。
母は医療関係でした。
ある日、近所を通りがかった際事故が起きました。
私たち家族ではなくて見知らぬお年寄りが車に衝突して意識が無い状態。
まだ携帯電話もなく、救急車が来るまで時間がかかる。
生まれて初めて見た事故。
怖くて固まっている私たち姉妹を置いて
周りの大人たちの中で真っ先に母が駆け寄り
脈やら意識レベルを見て声かけしていたのを覚えています。
それが私の母の一番かっこいい思い出。
母は職場でもいつもそのように仕事していたようです。
だから自宅では緊張の糸が切れて
本を読んだり新聞を読むのに集中したい人だったのかもしれません。
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