のと鉄道穴水駅がまさかの“Иркутск駅”に
昨年8月のotaniさんによるtweet です
2008年6月10日に水野晴郎閣下は逝去されております
「閣下」の敬称は、映画、演劇「シベリア超特急シリーズ」でマレーの虎こと山下奉文陸軍大将を演じられていたことからファンの間でそう呼ばれております
該当イベントがいつだったのか、「あぁ、あのイベントとか・・・、もう15年も前のことだからなぁ。忘れちまった・・・」なのですが、「シベリア超特急5」のTシャツを着ていたことから、2005~2007年の夏だったとしか覚えておりません
記事によると運行日は2005年8月21日であったことが判明しました
昨年のtweet にて閣下の御姿がこの目に入るとは思ってもみませんでした
マイミクさんの日記で阿佐ヶ谷駅が「阿佐ヶ谷姉妹駅」になったのを知り、この検索に至りました
私は、ツアー組(東京発1組2名、大阪発1組1名)の大阪発参加者でした
画像付きの前日、当日レポートは水野晴郎事務所の中野ダンキチさんへ送り、それはそのままご厚意を賜り、レポートとしてweb上へ掲載されておりました
私が所持していた画像はHDDクラッシュにより失われ、webページも閣下の逝去後に公開が終わっていたものと存じております
ツアー会社から送られて来たのは、和倉温泉駅までの往復特急券、乗車券、ホテルの宿泊券でした
当時のケータイは画質が悪く、安物のデジカメが頼り
Googleアカウントも持っておりませんでしたので当日の正確な行動履歴も残っておりません
姫路でのシベ超祭り(主に深夜に行われていた、シリーズの一挙または、新作上映会)で閣下と撮らせて頂いた2ショットも知ってる人にしか判別出来ないレベルです
当日については参加者有志で答え合わせが出来れば幸いです
姫路が閣下にとって想い出の地であるのはWikipediaページに記載があります
レポートを送った際に、ダンキチさんからシベリア超特急横の会大阪副支部長か支部長の辞令を賜ったのですが、その記録も残っておりません
支部長にお会い出来る日まで私が支部長の座を暖めておきます
8月20日(土曜日)の朝、一番列車で出発
特急券、乗車券は払い戻し、青春18きっぷで和倉温泉駅に辿り着きました
そこからバスで輪島駅(当時も廃駅)へ向かいました
終着駅だから次駅は空白なのに「シベリア」と書かれています
線路終端の向こう側、我々の想い出の地「シベリア」方向にもカメラを向けました
バスで前日の穴水駅へ向かい、ホームからですが、車両に作業中の方々をカメラに収めました
(書いてる途中ですが、何かお声が掛かったような気がしてここで「シベリア超特急2」のDVDを挿入)
ホテルは陸軍大将が滞在するに相応しい所でした
「別」の一文字だけ記憶に残っているのですが、推測するに「加賀屋別邸 松乃碧」さまだったと存じます
チェックイン時に一通のメッセージを賜りました
「閣下を囲み、楽しい夜をご一緒しましょう」という趣旨でした
晩年の閣下御一同は全国各地で「シベ超祭り」を開催し、我々に貴重な時間をお与え頂きました
前日は九州から最終の航空機で石川入りでした記憶があります
つまり閣下御一同は深夜帯に到着、夕食はツアー客それぞれでとのことになります
私は一人、能登の食材で贅を極めた御馳走に舌鼓を打ちました
部屋で揺り椅子に腰かけ、テレビを流し見しながらドアがノックされるのを待ちつつ長旅の疲れからか眠りへと誘われてしまいました
風呂に入らずに眠ってしまったので、朝風呂(温泉のあるホテルですね)へ行きました
浴室で佐伯大尉役の西田和昭さんからお声を頂きました
タオルで隠すのは出入口を通る時、浴室間を移動する時ですので、私たちがどんな姿だったかはお好きなだけ想像してください
朝食の時間が来て、会場へ向かおうとすると、隣室が閣下のお部屋だったようでして水野先生とダンキチさんと3人で長い廊下を歩きました
彼らに歩調を合わせた廊下はとても長かった
私がエレベータを呼び寄せました
公の場で閣下が決して見せることの無かったプライベート時の水野先生でした
朝食会場は自由席でした
長いテーブルの中央に閣下が座し、周りを囲む形で着席しました
イベント開始前、ホテルの朝食会場でしたので、ツアー客、関係者、一般宿泊客が同じテーブルに就いておりました
洋画の話で盛り上がりました
「僕はアメリカ人だから朝はパンなんだよね」と仰ってました
ちなみに、和洋食のバイキングでした
チェックアウト時に私は酒代の清算を、ダンキチさんは水野先生が召し上がったウーロン茶代の清算をしました
女将さんは「今度はプライベートでお越しくださいませ」と仰ってました
ホテル前で一般宿泊客の奥様方から握手を求められた閣下は「妊娠しますよ?」と仰ってました
勿論のこと西田さんから厳しいツッコミが入りました
駅へ向かい、イベントが始まり駅にファンが集合
( #甲子園中止 だそうなのでここからオーディオコメンタリーを視聴)
シベリア超特急5 のレントゲンTシャツの海老茶色を着てたかな?(黒色は先に売り切れてた)
「そのTシャツにその色のシャツはいい感じで合ってるね」と西田さんに褒められました
また、「あの黒いのに乗って蛸島駅まで行ってみたかった」とも仰ってました
ツアー客3名は先に車内へ案内される
私はロングシート最前列に座った
イルクーツク行きシベリア超特急号は出発し、閣下と佐伯大尉のトークショー
お二人ともつり革を持ちながらのトークでした
イルクーツク駅にはロシア語の駅名板、ウォッカの広告などが掲示されていました
イルクーツクにて会社から電話を受ける
「今、空いてるか?」
「旅行で能登です 特急で帰っても云時間は・・・」
急なお仕事を取り逃した模様
次の列車でイルクーツクを後にする
閣下御一同は空路だったのでしょうか、別移動のご様子で駅から我々を見送ることになりました
出発してから慌てて見送りに出てきた閣下
我々は挙手の敬礼をし、別れました(当時は「室内の敬礼」を知らなかった
「室内の敬礼」とは制帽を被っていない時にする敬礼です)
その後、「シベ超祭り」ではない映画上映会で一挙上映(日中に上映)にて最後に閣下に会うこととなりました
訃報を知ったのも列車の中、札幌の市電に乗っておりました
金曜ロードショーで映画の楽しさを教えてくれた水野先生
降板後はシベリア超特急に全身全霊を投じたMIKE MIZNO監督
晩年はシベ超祭りを精力的に開催していた山下閣下
金ローは「シベリア超特急2」に差し替えたってかまわない(←阪神戦中止で「風の谷のナウシカ」を視ていた癖によく言う)
「いやぁ、映画って本当にいいもんですね~」
もちろん座右の銘です
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