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カトリック宗教合宿に参加する/マニラ交換留学日記Day99-109

ボラカイ島から帰宅してから初めての授業。みんなが話しかけてきます。「ボラカイどうだった?どうだった?」

インスタにあげていたため、みんな知っててめちゃくちゃ話しかけてくれます。良かったよ、というとまるで自分のことのように喜んでいます。

異国出身のやつに自分の国の自慢観光地を褒められると嬉しくなるのは万国共通ということでしょう。

一度よかった、というとクラス中に広まります。ボラカイ島よかったらしい、よかったらしい、、わーわーきゃーきゃー。その後はボラカイ島のクラブで女の子捕まえたか?と聞かれる始末。何で知っているんだ君たち。

捕まえたよ^ ^と言うと歓声が湧きます。わーっっ!どんなやつだ、地元人か、観光客か、、
諸々回答するたびに皆沸きます。特に男子は大盛り上がりです。

これと同じ問答がクラス毎に行われるのです。というか友達に会う毎といってもいいです。流石に後半はテンプレを話してるだけになりました。

、、という愉快な問答も挟みつつ、平常授業が始まりました。相変わらずドアウェーの環境ですが踏ん張っていきます。

そんなある日、四年生クラスの代表からこんな連絡が来ました。「君はretreatに行くの?」

...??まずretreatてなんやねん。聞いてみるとカトリック宗教合宿のようなもので、南の田舎にある宿舎にみんなで泊まりに行くらしいです。2泊3日らしいです。その中で色んなイベントがあるらしいです。

なんか面白そうだから参加することにしました。参加費もかからないしカトリックじゃなくても参加できるらしいです。

11月13日。いざ出発。まず大学内の教会に行きます。

皆同じクラスTみたいなのを着る

色々ありがたいお言葉を貰った後、懺悔タイムが始まりました。懺悔の手順が書かれた紙が配られます。皆当然のように受け取っています。俺懺悔することないねんけど、、と隣の友達に冗談まじりに言います。するとお前はカトリックじゃないし多分大丈夫とのこと。何か疎外感があります。

懺悔タイムスタート。皆列になって神父さんのところに呼ばれていきます。神父さんが10人くらい待機していて、それぞれどんどん呼ばれていきます。1人30秒から1分ほどでしょうか。前がいなくなりついに僕の番です。恐る恐る向かい、着席。開口一番「俺仏教やねんけど大丈夫?」と牽制。すると大丈夫だと。何なら神父さんはパキスタン人で仏教も知っていると。宗派まで聞かれました。その後カトリックと仏教の違いについて懇々と説かれました。ざっくり言うと自分軸か他人軸か、て違いらしいです。

懺悔タイムが終わりバスに乗り込みます。出発です。

クラス毎に乗車

朝早かったため爆睡してましたが、サービスエリアにちょこちょこ止まったりと日本の修学旅行のバス移動みたいな感じです。

3時間ほど揺られ、目的地に到着。

周りはジャングル?
宿舎周りの様子

教会のすぐ近くにある宿舎に泊まります。宿舎に入るとすぐ、一つ大きい部屋があり、2段ベッドが所狭しと並んでいます。部屋の右奥にはトイレへと続くドアがあり、トイレの奥には刑務所にあるような1人用シャワールームが6個並んでいます。

ベッドは先着順です。モタモタしてるとトイレ近くの2段ベッドの下に行く事になってしまいました。くそ。

荷解きをすると皆で食堂に行きます。日本の学校給食みたいな感じで、他の学生によそってもらいます。よそう係は持ち回りのようです。出てくるご飯は大学内にあるフィリピン食堂と同じようなメニューです。

ご飯が終わると大講堂に移動します。席は自由。何が始まるんだろうと座っているとおっさんがでてきました。今からretreatのスタートです!みたいな感じの事を言い始めました。学部長やらが挨拶し、キリスト教の儀式みたいなのをします。もう夕方だったため、夜に丘の上の教会に行くよ、とだけ伝えられて終わりました。

夜、皆で教会に向かいます。

幻想的な雰囲気

教会内でお祈りタイム。祈る時間が異常に長いです。途中で目を開けて周りを見ると同じように、祈る時間長すぎて飽きた連中と目が合います。お前カトリックか?とここでも聞かれ、いや違うというと、なら無理するなと気遣ってくれます。ありがたい。

お祈りが終わりこの日は就寝。流石に疲れていましたが、夜はいわゆる修学旅行の夜のような感じで、みんな騒いでます。あと僕が珍しいのかみんなベッドに集まってきます。多い時は10人以上集まってきました。質問責めに合います。特に2日目の夜、最後の夜の日は凄かったです。まず共通して聞かれるのは日本の労働事情です。僕が4月から働くことを知っているため、みんな僕の給料を聞いてきます。
答えるとざわめきが起こります。
彼らの初任給は高くても月10万円ほどらしいのです。そりゃ驚くわな、、。実際彼らは英語が得意なためどんどん給料の良い海外に行くようです。

さて、そのような話もし、就寝。日中のプログラムはカトリックの価値観を叩き込まれたり、クラスメートや両親に日頃の感謝を伝える、みたいなイベントが多かったです。特に面白かったのは封筒イベントです。自分の名前を書いた封筒を大広間にみんなで掲示します。そしてそこに各人に宛てたメッセージカードを入れるのです。最終日、僕の封筒にはたくさんのメッセージカードが入っていました。ありがとう。
また、日中のプログラムでは学年で僕1人が留学生かつ日本人ということでバンバン当てられます。高山右近などのことも聞かれ、歴史勉強しといてよかったなあ、、と感じました。

最終日にキャンプファイヤーをやりました。

キャンプファイヤー

その際学年全員の前に5人ほどでてきてミニゲームをやったのですが、僕が選ばれました。選ばれた瞬間大歓声。スポーツ選手になった気分です。しかもそこでちょっと忖度されて優勝してしまいました。大歓声の嵐。僕の名前のコールが鳴り響きます。まるでスターになった気分でした。非常に素晴らしい体験をさせていただきました。

刑務所のようなシャワーにも慣れ、合宿は幕を閉じました。この合宿がきっかけで仲良くなった子も多く、マニラに来て以来一番楽しいイベントでした。仲良くなった子から地元のお祭りに誘われたので次回はそちらについて書こうと思います。

では、また次回。

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