カンボジアのポーカー事情2023年9月 シアヌークビル編
最初に
こちらはプノンペン編の続きです。
よければそちらもご覧ください。
自己紹介等もそちらに記載しております!
シアヌークビルへ
プノンペンでの海外キャッシュデビューの翌々日。Camboticketで予約していた高速バンに乗り込んでシアヌークビルへ向かいます。
出発30分前に集合場所変更の電話がくるというカンボジアクオリティ。
ちょうどホテルをでるところだったのでギリギリセーフでした。
なんとか時間通り到着。
12人乗りほどのバンに僕含め7人ほど乗せて定刻通り出発!
高速道路をかっとばしていきます。
高速道路はめちゃくちゃしっかり舗装されている上、車の椅子もふわふわで快適です。
サービスエリアに停車。朝ごはんでパンと肉まんもどきを購入。
車に帰ると同乗していたフランス人2人組にwhere are you from?と話しかけられ、そこから彼らと楽しく会話していました。話しかけてきた人はプノンペンでレストランを経営しているらしいです。もう一人は彼の弟で現在大学生。兄の元に遊びに来た模様。彼らはロン島に遊びに行くためシアヌークビルに行くみたいです。そう、シアヌークビルにはカジノと風俗しかないとプノンペン編で書きましたが実は街の南にはロン島という美しい島がありウォータースポーツ等を楽しめるのです。そのためこちらに行く人も多くいます。ただ雨季は雨が多く海が濁っているため乾季の方がおすすめらしいです。
色々喋っているうちにシアヌークビルに到着。プノンペンからは3時間30分、15ドルで着きました。ほぼ定刻通りの到着です。Nham24という今回使ったバス会社はカンボジアでも大手で時間もきっちりしてるのでおすすめです。
到着したらバス会社の受付で待機。そこに先輩が迎えに来てくれました。僕の元バイト先の先輩で、現在シアヌークビルに在住しています。先輩がいたから今回カンボジアを海外初キャッシュの場として選んだのでした。
そこからカジノを案内してもらいました。
カジノ紹介
シアヌークビルのカジノはこのゴールデンライオンを中心に立地しています。何十個とカジノがあり、そのすべてを僕はまだ知りません。
ただカジノの数は多くともポーカーができるカジノは多くありません。
中華資本がほとんどであるため牛牛やバカラの方が人気であること、ポーカーがカジノ側にとって稼げるゲームではないことからポーカーテーブルが多いカジノは限られている印象です。
ただ他にも情報あれば教えていただきたいです。
以下ポーカーの観点からカジノを2つ紹介します。
Queenco
欧州系のカジノです。内装はシックな感じで全体的に落ち着いています。この点で中華系がほとんどを占める他カジノと明らかに異なり、個人的には好みでした。カジノ公式テレグラムを登録することで毎日テーブル状況が送られてきます。本日(2024/1/9)はBlind$1-$2 min$100max$500 9-maxが2卓立っている模様です。基本レートは1-2か1-3、たまに2-5で、トナメも開催されています。大体19時くらいからテーブルがたちはじめています。ポーカーエリアが他のカジノに比べて明らかに広いです。ここで僕は打たなかったのでプレイヤーレベル、客層はわかりません。このカジノはホテル併設なのでここに泊まって拠点にしてもいいかもしれません。ただ欠点として宿泊代が高いこと、シアヌークビル中心部から少し遠いことがあげられます。Free drink, Free foodです。
7-deuce poker
中華系一色のように見えて欧州人などが共同で経営しているカジノです。内装は中華です。ここで僕は2日間、約25時間打ちました。レートは$1-$1、後は確か$2-$5です。$1-$1はmax buy-in$200です。それぞれ大体3卓ずつくらい立ちます。ポーカーエリアは片隅にちょこっとあるだけで他はほぼバカラと牛牛です。14時頃からテーブルがたちはじめ、初めて27でポットを取った人にはちょっとした賞金があります。テーブルのレベルですが$1-$1にもプロが結構います。$1-$1といってもopenは$5とかなので実質$1-$2くらいの感覚です。体感$1-$1でもテーブルの1/3はプロ、もしくはそれに準ずるくらい強い人です。なぜならカンボジアの生活費だと$1-$1でも十分稼げるからなのです。18時になったら無料でハンバーガーとポテトのセットやホットドッグのセットなどをもらえます。これはメニューを渡されてその中から選ぶことができます。朝5時頃になったら無料で鳥スープをもらえました。飲み物も基本無料です。欲しい飲み物がある場合フロアにお金を渡せば買ってきてくれます。僕は知り合ったカジノオーナーにStingを奢ってもらいました。
また、アクション中以外なら日本人同士で日本語を喋っていても全く注意されません。カジノスタッフは中国語と英語を喋れる人が多いです。カンボジア人は中国語が喋れると給料が上がるため皆勉強するのだとか。プレイヤーの人種は6割が中国人、残り4割のうち3割ほどが欧州系。残りが日本人、カンボジアの現地人でした。各人種の特徴ですが、中国人はもれなくフィッシュと考えていいでしょう。彼らの金を他の人たちで分け合っている感覚です。また、欧州系ですがこちらは大体しっかりしてます。ここを相手にするなら中国人を相手にしたいところです。次に現地のカンボジア人についてです。先輩の話によると基本カンボジア人はカジノに入ってはいけないらしいですがカジノオーナーの愛人枠などでたまに入ってる人がいます。また、バイインが明らかに少ない人などがいたら彼らもカンボジア人だと思います。特徴としてはめちゃくちゃタイトです。ハンドが基本とても強いです。ただそれはマネープレッシャーをより感じていることと同義です。なぜなら$100,$200というのは彼らにとってとてつもない大金なのです。よってブラフが通りやすいです。ただオールインハンドなどは、ほぼほぼ本物を持っているので警戒しましょう。最後に日本人ですが僕と先輩含め4人だけでした。基本珍しいみたいです。帰る時は出口近くのカウンターで車のチケットをもらいましょう。目的地を伝えるとアルファードで送迎してくれます。無料ですし、治安も悪いので必ず使いましょう。(詳細はプノンペン編参照)
中はあんまり寒くないです。僕は半袖一枚で過ごしました。
共通事項
ドレスコード、入場料はありません。ただキャップを被っているとつばを後ろ向きにするか外せと言われます。それ以外だとサンダル短パンでも問題ありません。荷物検査はもちろんあります。空港の保安検査みたいな機械に荷物を通し、ボディチェックを受けるだけです。レーキ等は当時の僕が気にしていなかったので覚えていません、、行く際は確認してください。ただ現地プロ曰く7-deuce pokerは安い模様。
飛翔、飛翔。(ポーカー体験談)
ここからは実際に打ってみた体験談です。沢木耕太郎の深夜特急リスペクトでタイトルをつけてみました。ではどうぞ。
一日目
カジノ巡りを終えて夕方16時頃に7-2pokerへ。1-1に100bb持ちで着席。相手プレイヤーの特性を掴むのに非常に苦労しました。中々アジャストできず中国人の洗礼をあびます。
UTGから中国人が$5にopen,COの僕はKKで$15に3bet。相手call。フロップはQ,6,2のレインボー。すると中国人がドンクall in。スタックは僕が$110ほど。相手は$80ほどでカバーしています。え?と一瞬動揺するもcall。相手のハンドはQ7o。UTGでopen,3bet callするハンドかよ、、と思いながらもよしよしと思っていると、、、turnで7が落ちて2pairに負け。さすがにティルトしました。これでかなりを失い、以降ずるずると負け一回飛びました。
次も100bb持ちで着席。さきほどのハンドを引きずってしまい、プレーが悪くなってしまいました。AAを67sにクラックされまた凹みました。クラックしてきた相手がstingを奢ってくれたオーナーです。stingを頼んだのはそのハンド後だったので可哀想に思ってくれたのかはわかりませんがありがとうございました。結局2時頃まで打ち続けた結果また飛んでしまいました。カジノの配車で帰宅。
二日目
昼の14時に到着。もう一卓ほぼ満席でした。1-1に100bb持ちで着席。一日目で顔馴染みになったメンツがほとんどです。序盤はそこそこ調子よく200bbくらいまで増やします。一日目よりは人を見れるようになっていましたし、かなり固く打つことを心掛けました。ただフルハウスにAハイフラッシュで負けるなどして、徐々に減らしていきます。結局翌日の朝6時半まで延々打ち続け約200bb負けで終了しました。
全体まとめ
二日目は非常にプレーが良くなりました。リアルキャッシュ三日目ともなり少し慣れたこともあります。ただライブキャッシュならではの感覚や、プレイヤーの癖を掴むのに大変苦労しました。掴めないうちから普通に打ってしまったのは反省です。ただテーブルのレベル的には自分でも一週間滞在していれば勝ち越せる気がしました。そのためにもバンクロールをしっかり確保し、また挑戦してみたいと思います!
また、両替ですが町の両替屋を使いましょう。日本円を両替しましたが適正レートより1ドル2円ほど安く両替してくれました。しかも手数料がありませんでした。かなり謎です。偽札でもありませんでした。ただただ得をしました。怪しくて不安な方はカジノで両替しましょう。
プノンペンへ。現地の大学見学そして帰国
行きで乗ってきたのと同じようなバンに乗りプノンペンに帰ります。カンボジア最終日はナガワールドに宿泊。ポーカーを打つ金はもうなくなっていたのでご飯だけ食べて就寝。
翌日はセントラルマーケットにでかけてプラプラしていました。空港までの道に大学があったので見学してみることにしました。
この王立プノンペン大学は国内でもかなり優秀な大学の様です。でかいバックパックを背負ってウロチョロしてると教授らしき人に何してるの?と話しかけられました。実は日本の大学生でカンボジアの大学に興味があって見学してる、というと笑顔でそうなんだ、ゆっくり見てってねと言われました。また、別の教授には日本とカンボジアの人たちはどんなところが違うかなどと質問もされました。また、そこら辺にいる生徒に話しかけると皆あたたかく、英語が苦手な人はわざわざ英語が得意な友達を連れてきてまで対応してくれました。感謝です。
また、こんなイベントもやっていました。
受付でスタンプボードをもらいます。多数の企業が出展しており、それら企業ブースを回ってスタンプをもらうというものでした。全部集めると抽選に参加できます。色々話を聞くと農業に関するスタートアップや、それに伴う大手保険会社や銀行が出展していました。皆英語がペラペラで非常に刺激的でした。日本で言う合同会社説明会的な感じでした。前では企業の方がプレゼンを行っており抽選に当選した人もそこで景品をもらえていました。
外国人は明らかに僕一人だけ。しかも馬鹿でかいバックパックを背負っていたためとても浮いていたと思います。そんな中女の子三人組と仲良くなりました。彼女たちのうち一人は現在タイでボランティアをしていると言っていました。年齢はほぼ変わらないのに積極的に活動しているうえ英語もペラペラというスペックに刺激を受けました。また男の子一人とも仲良くなりインスタを交換しました。皆さんとても快く対応してくれました。本当に感謝です。ありがとうございました。
時間も迫ってきていたのでプノンペン国際空港に向かいます。
到着。この空港は普通に大きいです。バーガーキングを食べて出発。食べ過ぎて気持ち悪かったです。格安中国航空だったため中国でtransit。一夜を大理石の椅子で寝て翌朝5時に出発。成田着。ようやく帰ってきました。
ありがとうカンボジア 全体振り返り
まずは現地でお会いした方々、案内してくれた先輩。ありがとうございました。
ポーカーのオススメ度と反省点、二つに分けて振り返ります。
ポーカーのオススメ度
結論 おすすめ ただし人を選ぶ
オススメの人
英語または中国語に自信がある方
日本人が少ない所が良い方
ローステークスで打ちたい方
ちょっと緩い雰囲気が好きな方(これは国の雰囲気)
オススメしない人
外国語に自信がない方
日本人が多い方がよい方
ハイステークスで打ちたい方
いかつい人が苦手な方
総論
経費等は他国に比べて間違いなく抑えられるでしょう。またプレイヤーレベルも高いとはいえずアジャストできれば勝ち越すことが可能でしょう。テーブルのおいしさ的にはシアヌークビルの方がプノンペンに比べて圧倒的においしいです。以上の点からオススメといえます。プノンペンのカジノはナガワールドのみですがシアヌークビルには数多くあります。ただ治安は悪い上に信号というものが機能していない交通事情なので安全面ではシアヌークビルの方が劣ります。どちらをとるかは人それぞれです。
初海外キャッシュにオススメか否かですが、これはオススメしません。なぜならプレイヤーの癖が強く、慣れていないとエクスプロイトするのに時間がかかるからです。リアルキャッシュをとりあえず体感するなら韓国でじゅうぶんと考えます。(行ったことないですが)
反省点
バンクロールです。たった800ドルほどしか軍資金を持っていきませんでした。この事により必要以上にマネープレッシャーがかかりブラフを打ち切ることも出来ませんでした。少なくとも打ちたいステークス1000bb分は持っていくべきです。社会人になって貯金してまた挑戦しようと思います!
ポーカーの勉強もより深めていきたいですね。
こうして僕の初海外リアルキャッシュカンボジア旅行は終了しました。
次は台湾のポーカー事情について書きたいと思っています。
ご覧いただきありがとうございました!