アラフォーのキャラ変
条件反射で瞬時にいい人を演技派女優ばりに演じてしまう。
私がこんな風になったのはいつからか。
大学卒業後、長らく上下関係の厳しい環境で働いていた前職の弊害だろうか。
男性ばかりの職場で、いつの間にか私は女を捨てていた。
女子力の高い女性を見ると眩しくて今も少し緊張する。
退職を機にキャラ変しようと、前職の知人に
「私、井川遥になる!」
と海賊王になると言わんばかりに宣言すると、
「そりゃあ、もう薬に頼るしかないね。」
とにべもなく言われた。
そんなことない!私の何が分かるっての!
と内心思いながら、
ですよねー!
とすぐさまいい人ぶった。
内心から湧き上がる情熱を抑えられず、やってやれないことはない!と一念発起した。
まず手始めに、フェロモンが足りてないのではないかという考えに至り、フェロモン香水なるものを購入。
次に「脇肉も胸なんです」のキャッチコピーに胸を躍らせ数年ぶりにブラを新調し、ユニクロのブラトップを封印。
最後にメイクを変え、服装もカジュアルなものからフェミニン系へ変えた。
フェロモン香水を振り撒き、
脇肉をかき集め、
流行りの太眉にして、
ファッションも変えた。
結果、、、
我が家のブルドッグ顔のチワワのテンションが少し上がった!レベルが1上がった!
脇肉よせすぎて呼吸困難になり、ユニクロのブラトップの封印を解いた!レベルが1下がった!
「なんか最近眉毛太くない?前の方が似合ってたね!」と友達に言われた!レベルが1下がった!
カジュアルからフェミニンにするかしないかはさほど問題ではない!まずは痩せろ!
というわけで、最終的にレベルが1下がって終了した。。。
いくら演技派女優の私でも、井川遥は絶対に無理だということは今回の一件でよく分かった。
しかしながら私のどこに向かっているか分からない努力は決して無駄ではなかったと今も信じている。
井川遥だから無理だったのかもしれない。次は誰を目指そうか、などと日々画策している。
でもやっぱりどうせ演じるなら単なるいい人じゃなくて、井川遥がいいなぁ。。。
………まだ諦めきれていない今日この頃である。