保険診療がオワコンになったワケ

クリニックの経営を取り巻く環境。一般的な内科の経営であれば、一日30人が損益分岐点であると言われております。冬場はその1.5倍の45人。
平均診療単価が5800円ですので、月21日診療するとして、384万円/月
固定費 看護師常勤1人 パート2人 受付2人として 100万/月
電子カルテ 4万 税理士4万 警備4万 光熱費4万
ビル診であれば家賃60万/月、 地方の戸建てであれば固定資産税➕建物のローンでやはり同じくらいだと考えれば、残りは

204万円これが全額給料であれば2488万の収入。
何もなくて1日30人も人が集まるはずもありません。
エコー、レントゲン、胃カメラなどが必要となってきます。
それぞれ1000万弱です。
節税になりますよ、なんてコンサルに言われて高級車を買ってしまうと、
年収1000万に毛の生えたくらいの収入➕飲み代が経費
さらに勘違いした嫁が浪費。

これだけ稼ぐのに、1日8時間診察したとして30人ならば患者一人あたり最大15分。
この間にカルテの記載もしなければなりません。
保険診療の場合月初めに保険請求という作業があります。
これがめちゃめちゃ煩雑です。保険診療には緑本、白本というバイブルがあって小六法より分厚い。しかもしょっしゅう改正される。この業務を任せられるのは、医療事務でも30%くらいの人だと言われています。
他に健康保険、予防接種、自賠責、生活保護などの事務作業があります。

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