息子がダウン症と診断された日

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同情されたい訳でもなく、強がってる訳でもなく、ただ自分達の記録としてここに残します。
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妊娠20週ごろから心臓に疾患の疑いがあり、もしかしたらダウン症の可能性もあるかもしれないという不安をずっと抱えながら妊娠生活を送っていました。
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医師に言われたわけでもなく、このころのわたしはネットで検索魔になっていた。
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結局、どれだけ調べても生まれてくるまで何もわからないという結論に至った。
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でもやっぱり当たり前だけど何もない事を願ってたし、できるだけリラックスして過ごそうと心掛けてた。
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帝王切開になる3日前、胎動が急に少なく感じて時間外でみてもらったら大丈夫って事だったので安心した。
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それなのに。
その3日後の妊婦検診の日、赤ちゃんの心拍が落ちてるという事で、緊急帝王切開になりました。
今思えばあの時やっぱり攻尚は何かしらのサインを出してたんだなーと。
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手術中、産声を聞いた時はほんとに泣けた。生きててくれてほんとにほんとによかったと思った。
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とても柔らかくて小さな手に触れられたのはほんの一瞬だったけど。
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次の日、NICUで
初めてちゃんと顔を見た時、何故か心が痛んだ。
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似てなかったらどうしよう、似てないかもしれない。皮膚もふにゃふにゃしてる。目もぱっちり二重だし、すこしつり上がってる。
小指の骨あるかな？ますかけ線は？
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面会の度にダウン症の特徴を探すようになってしまった。
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母親になってすぐこんな気持ちになるなんて、ごめんね。。
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旦那さんは、かわいいかわいいと言って汗だくになりながらオムツ替えやミルクをあげてくれました。
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そして、医師から染色体検査を勧められた時は、
やっぱり
と思った。
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ダウン症のママのブログとか、そういう活動している人のブログとか、遠い世界の事だと思ってた。
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何も疑ってなかった彼には泣きながら話した。
嗚咽しながら泣いて話したのに、友達の結婚式でも泣いた彼が、そんなわたしを前にしても一切泣いていなかった。
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『人とは違う経験できるからいいじゃん。
普通の人よりすこし大変かもだけど、きっと楽しいよ。』
って。そう言ってくれた。
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その言葉を聞いて、
ほんとにこの人と結婚して良かったと心から思ったし、母親のわたしがしっかりしないと、と思った。
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そして検査結果の日、
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21トリソミー型のダウン症と医師から告げられた。
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覚悟してたからかこの時は1ミリも涙は出なかった。
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ゆっくり優しい口調で話す先生を見て、こんな仕事も大変だなぁと思えたくらい。
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女性の結婚や妊娠に関しての悩みは人それぞれ。
結婚したから幸せでもなく、子供がいないから不幸せでもない。もちろん障害があるから幸せになれないわけでもない。
意外とみんなもう充分幸せなんだってこと。
自分の気持ち次第でどうにでもなるってこと。
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きっと私が幸せだって思えたら攻尚も幸せなはず。
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いまからどんなに未来のことを心配しても何にもならないから、今できることを全力でやるしかないから。
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今は、私達夫婦を成長させてくれる息子を誇りに思います。
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そして、
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攻尚が産まれた3月21日は
世界ダウン症デー。
(21番目の染色体が3本)
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なんそれ、最高にかっこいい登場の仕方やん。
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攻尚、愛してるよ。
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これからきっと楽しいよ。
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