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アイデンティティの再構築


アイデンティティとは? 

アイデンティティとは、自分が自分であること、さらにはそうした自分が、他者や社会から
認められているという感覚のことです。
日本語では「自我同一性」と呼ばれたり、
「存在証明」と訳す人もいます。

ヒューライツ大阪

テレビに映る女性が

「今 アイデンティティを
    再構築しているところです。」  

と話していた。


〝アイデンティティの再構築

私はその言葉に反応し、7年前の自分はまさに 
この女性と同じ状態だったのだと初めて
理解した。 

女性の家は、インテリアや外壁もデザインが素敵な家だった。 



でも、もの凄く散らかっている。
テレビに映していいのかなと思うくらい
乱雑な印象だった。 
 
でも何故そうなったのか
女性の話を聞いてすぐに理解した。 



ご主人を5年前に自死で亡くしたとのこと。 
とても優しいご主人。 
なぜそんな人が死を選ばないと
いけなかったのか。 
当時ニュースにも取り上げられたとのこと。
 

お子様もいるため、女性も働いている。 
片付ける時間もないかもしれない。 
 
大きなかなしみを
経験すると片付けることが出来なくなる。 


私がまだ10代だった頃テレビで
子供が小学生1年生の時に行方不明になったまま、10年が経った家を取材している番組を見た。

母親は10年前のままの子供部屋を見せてくれ 
いつか帰ってくるんじゃないかと思って
そのままにしていると話していた。 

とても辛そうだった。 
戻ってくる確率は低そうに感じた。 

その時私はその状況を見て
早く片付けてしまった方が辛くなくなるのではと思った。 
なぜ早く片付けないのか不思議だった。
 


でも自分もショックな出来事を経験し
その母親の気持ちが何年も経ってから
理解できた。 

女性の時間は10年前で止まってしまって
いる。 


私も片付けることで今までの自分が、自分のしてきたことの全てがなくなってしまうような、無駄になってしまったような喪失感に襲われた。 
 

そして買い物や美容院に行けなくなった。 

人が怖くなり写真を撮られるのが怖くなった。 


〝アイデンティティの再構築〟 


自分を再び立て直すということ。  



買い物は1人でも行けるようになったが、 
美容室にはまだ行けない。 

正確に言うと何件か試したけど、しっくりこなかった。 

「丁寧なカウンセリングとカフェみたいな空間でドリンクもあり」とホットペッパーにあったのに、ものすごい早く切ってくれて、ドリンクとかもないまま入店からあっという間に20分で終わったところや、反対にカットだけに2時間以上かけられてとても疲れたり、いろいろ私生活のことを根掘り葉掘り質問されたり、思ったような髪型にならなくて、もう行くのが心底嫌になってしまった。 

最終的に、自分で心地よく丁寧に洗って、ドリンクや好きな音楽を用意して、好きなようにカットした方が良いのではとなりセルフカットを続けている。 

学生時代にパリジェンヌも自分でカットしていると聞いてから、髪の毛は美容院などで切るものと言う概念がなくなっていた。 
仕事上一つ結びにしないといけないため、髪の毛を下ろす機会がほぼなかったのも幸いだった。 

でも上手な美容師の方に切ってもらえるならそうするにこしたことはない。 
私の場合はたくさんの美容室があるなか、出会う前に疲れてしまい諦めてしまった。 
 



小学生の時にオードリーヘップバーンが好きになり、ファッション雑誌を見るようになってから自分の顔がとても気になるようになった。 

当たり前だけど、オードリーではないし、当時はモデルのようなメリハリのある綺麗な横顔でもない。 
合わせ鏡の技を知り、成長期真っ只中の自分の横顔を見てガッカリしたのを覚えている。 

でもそれから10年後、社会人になって就職をした時のこと、ある研修でみんなの前で発表をしなければならない時があった。
とても緊張したし、みんなが上手に話すなかうまく話せなくて落ち込んでいた。 

でもその時にトレーナーさんが 





「あなたオードリーヘップバーンに似てるわね」
 

と言ってくれたのだ。 


びっくりしたけど、心当たりはあった。 


似ても似つかない顔だけど、オードリーヘップバーンみたいになりたくて、オードリーのポストカードを集めたり、映画を見て表情や話し方やメイクを真似してみたり、少しでも近づけるように自分なりに努力をしていた。 

1番気をつけたのが笑顔と姿勢。 

アン王女の微笑みや、ホリーの表情を真似してみたり一人でオードリーごっこをしていた。 

そして当時からも自伝はなかったため、オードリーヘップバーンに関する本を読み、どんな風に日々を生きていたのか、考え方やライフスタイルを真似をしていた。(タバコとお酒は無理だったけど。)

イメージすることの大切さを実感した出来事だった。 

もしかしたらイメージすることによって、顔そのものまでもが変わったのではないかと思っている。


最近、また気になる人ができた。  
何気なくニュースを見ていて出てきた人。
彼女の名前は 

クリスティー・ターリントン  

1990年代に活躍をしたスーパーモデルの1人だ。 
リンダ、ナオミ、シンディ、クラウディアのことは当時雑誌やニュースにも取り上げられて知っていたけど、なぜかクリスティのことは知らなかった。でもメイベリンのCMに出ていたり、カルバン・クラインのエタニティのモデルだったり、絶対に今までに何回も見たことがあるのに何故か自分にははまっていなかった。  
(きっと他にドウツェンクロースという大好きなモデルさんがいたため。)

でも最近になって、彼女がしている活動や生き方やライフスタイルをあらためて知り、またこの人みたいになりたいと目標ができた。 
彼女のように慈善活動がしたいとかそういう意味ではなく、自然な年齢の重ね方や健康的な精神や身体を保つための日々の生活の積み重ねがとても魅力的に感じた。  
ドウツェンと共通しているのはとても自然体な美しさがあるところ。

目標ができて、少しまた前を向いていけるようになった。

ポジティブなことを考えながらネガティブなことを同時に考えることは難しいため、無理にでもポジティブな思考にしたかったから、少しでもそうなれたことがとても嬉しかった。

10年後、今のクリスティと同じくらいの年齢になる時に、少しでも近づけるようにまた一人クリスティごっこを始めてみる。  

ヤースミーン
「神からの贈り物」
夜のお茶会
evening tea party







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