火の鳥 phoenix
2024年の8月は特別な月になった。
20年越しのある夢を叶えた。
20代の頃、JUDY AND MARYのYUKIさんのエッセイ本が好きで集めていた。
その中の一つに、漫画についてのエッセイがあり、手塚治虫さんの《火の鳥》の話が少しだけ書かれている。
そこには小さな不思議な子供のイラストが書いてあり〝ロミ〟という名前だけがずっと印象に残っていた。
いつか読もうと思っていたら、
20年も経ってしまった。
4年ほど前にも、火の鳥を読もうと試みたことがある。しかしその時に欲しかった商品は廃盤になっており、購入を諦めていた。
さらに古本でも価格がセットで2万円近くするため、躊躇してしまった。
でも今年、読む時間もあり金額も気にせず購入できる条件が揃っていた。
そして廃盤になっていたはずのセットが再販されているのを知って買うしかなかった。
購入前にどんな話か気になって、少し検索してしまったが、内容は知りたくなかったので最低限の情報だけ手に入れた。
本当はこれらの情報も見ずに、先入観なしで読んだ方が楽しめたかもしれない。
火の鳥は
いくつかの物語があり
一冊ごとに完結すること
過去と未来の話が交互にやってくること
そして未完成のままになってしまっていること
YUKIさんの本に出ていた〝ロミ〟が
いつ出てくるか楽しみだった。
お盆の連休を利用してじっくり読んだ。
そして
2巻目で
泣いた。
こんなにも感情を揺さぶってくるなんて、やっぱり凄い漫画なんだなと改めて思った。
そして他の人が、この2巻目をどう思っているのかが気になって調べると、この2巻目よりもさらに人気のお話があるようで驚いた。
しかし、口コミを見てしまったのは失敗だった。
期待が高まりすぎて、その最高傑作と言われるお話には2冊目の時ほど感動しなかった。
でもそのお話がなぜ人気があるのかはわかる。
陰陽とか、光と影とか人間のどろどろした部分と、神聖な部分が上手く描かれていると思う。
《生きる》とは どういうことか
そのひとつの答えが描かれており
私もそんなふうに生きれたらと思った。
(⭐︎YouTubeで中田敦彦さんが
人生史上No.1の漫画として熱弁されています)
そして楽しみにしていた〝ロミ〟のお話は、後の方の物語に出てきた。
想定外のぶっ飛んだ内容で、何も知らずに読んで本当に良かったと思う。
読み終わるのが惜しくなり
まだあと2冊ある。
そして火の鳥以外にも
忘れられない出来事が。
ある雑誌が好きで、いつものように楽しく拝読していた。
後ろのページに、アンケートに答えると抽選で色々な商品がプレゼントされる企画があるのだが、その商品の一つに、以前から欲しかった商品が掲載されていた。
当選者は1名
その時、何故かすぐに応募しなきゃという衝動にかられアンケートを記入し、ハガキを作成した。
そして一言
「当たる気がする」 と家族に伝えた。
もちろん家族は、そんなの当たるわけないよーという雰囲気満載で、はいはいと軽くあしらわれた。
そしてあとはハガキを出すだけの状態なのに、ポストまで行くことが億劫になり、しばらく放置してしまった。
でもいよいよ投函した方がが良いだろうと、家族に心配されて1週間後に投函した。
そしてすっかり忘れた頃に、荷物が届いた。
中身は欲しかった商品だった。
応募した人が少なかったのか?
それともたまたまなのか?
嬉しくて家族に、ほら!当たるって言ったでしょ!!!と、得意げになって自慢した。
でもあの時、家族がハガキのことを心配してくれていなかったら、きっと当たらないだろうなと弱気になり、ハガキを出さないままだったかもしれない。
しかも投函した日は、応募の締め切りの日だった。
当選した理由に、一つ心当たりがある。
アンケートの内容に、特集してほしいテーマを書く欄があり、病気とか何か辛いことが起こった時の立ち直りかたを知りたいと書いた。
そしてその次の号が、まさにそのテーマにふさわしい内容だった。乗り越えた方達の体験談や不思議なご縁の話が書いてあり、とても参考になった。
当選したこと
知りたかった雑誌の特集の内容
私にとって、全てが自分のために起こっているような完璧な流れだった。
ハガキのアンケートを読んでくださった方が、おそらく既に取材を終えていたこの特集に、ぴったりな人物だと判断し、この人にプレゼントしたいって思ってくれたのかもしれない。
その商品は電動ミキサーで、口コミも大変良く、いつか欲しいと思っていた。
実際に使ってみると、本当に音が静かで口コミのとおりだった。
2つの夢が叶って思うこと。
必死になって行動しなくても
「その時」はふさわしい時に
「必ず」訪れるということ
そして「その時」がきたら「行動」をすること
欲しいと思う時に、すぐ買えば済む話では?と
思うかもしれないが、望んだものは必ず与えられる、もしくは向こうからやってくるということを今まで何度も経験しており、「待つ」ことを選んだ、もしくは「待たざる得ない」今準備しているから!と「待たされた」結果だった。
そして、昨日
人生で初めて一日のうちの数時間で
4回も虹を見た。
いつもの神社の近くの川に向かう道中、
1回目 北西の空に彩雲を見た。
2回目 東の空にだけ降っている雨の一部が
虹色だった。
3回目 帰り道に、南の空の山際に虹を見た。
4回目 自宅にて、南東の空に虹を見た。
そしておみくじは大吉だった。
《何事も慎み退屈せず時を待てば必ずよし》
《病気 気遣いなし 信心せよ》
そして魚座は、
この9月後半の星動きで、不安から解放されるらしい。
晴れそうで完全には晴れない不安感が、それで終わるなら待ち遠しい。
この前の通院で
生きられるのはあと7年くらいということがわかった。
でもまた手術をすれば、延命できる。
また同じように生活が続くのかどうか
運命は火の鳥が握っている。
火の鳥を読んで、命について考えた。
輪廻転生って本当にあるのかな。
今が
私が読むのにふさわしいタイミングだったと
つくづく思う。
お願い事は慎重にしたほうが良い。
随分前に、自分の寿命がわかれば良いのになと考えたことがあった。
わかればある程度計画が立てられそうだし、長生きをしている祖母のように、いつまで生きるんだろうと不安にならずに済むかもしれないと軽い気持ちで考えた。
今、その状況になっている。
この出来事をなんと説明して良いかわからないけど、ありがたいことに時間差はあるが、考えたことが全部現実化しているように思えた。
火の鳥を読んでから庭で偶然
羽を拾うことが増えた。
レモンの木に大きな蛇の抜け殻を見つけた。
蛇は再生の象徴
火の鳥? 神様? 天使?
宇宙? ジーニー? ハイヤーセルフ?
誰 ?
目に見えない何か大きな存在が
身近に感じられた不思議な時間だった。