あいもかわらず
昨年、SNSで素敵な人を見つけた。
その人は森の中に住んでいて、
まるで魔女の宅急便に出てくる絵描きの女の子みたいだった。
名前も不思議な名前で、日本人がどうかもわからない。
私はその人の友達と思われる人のSNSで知り、
たまにアップされる写真をみて、森の生活の様子をいつも楽しみにしていた。
そして先月
その絵描きの女の子みたいな人が亡くなったことを知った。
全然知らない人なのに、とても悲しくて
なぜ? という思いでいっぱいになった。
私が知る限りではその人はとても優しくて、
仲間に愛されていて、自分の得意なことで仕事をし、家族や自然環境のことも大切にしていた。
いなくならなければならない要素が見当たらなかった。
ニュースにもなって、どんな人だったのかが判明した。
みんなは追悼の意をあらわし、
いなくなったことは間違いない。
それでもみんな、またいつもの毎日を送る。
これからの仕事のことも計画をしていて、体調が良くなったら復帰する予定だった。
ねえ かみさま。
もっと早く連れていった方がいい人が、
地球を悪くしているような人が、
他にたくさんいるんじゃない?
なぜこんなに優しい素敵な人が先にいなくなるの?
今 必要な人じゃないの?
ものすごい偏見だけど
そう思った。
私の日常は
あいもかわらず
落ち込む気分とは裏腹に
良いことが続いている
雨風しのげる家があり
明日の食糧の心配をせず
綺麗な水と空気がある
気にかけてくれる家族や友人がいて
みんな元気
新しい仕事も与えられ
noteをかく時間もある
チューリップの球根を大量に植えて
来年の春
咲くのを楽しみにしている