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日記「ハイブラ神社は運気が下がる」
初詣が好きだ。
自分の心がスッと、中心というかニュートラルに寄って、引き締まる。
季節相応の行事をこなすことへの安心感と、なけなしの日本人としてのアイデンティティを感じてなんだか落ち着くのだ。
だから、前日に友人から初詣の誘いを受けたときにも快くOKした。
初詣も、実に1年ぶりだ。
しかし、どこに参拝に行くかで揉めた。
比較的地域に密着した、混みすぎていないところに参拝したい私。誰もが知るような高名なハイブランド寺社のパワーにあやかろうとする友人
東京の寺社に明るい訳では無いが、友人が候補として挙げてくれた明治神宮などのハイブランド寺社には、初詣シーズンには行きたくない理由がある。
何年か前に、明治神宮に初詣に行ったとき。
まず、入口から境内まで2時間ほど並び体を芯まで存分に冷やしていただきながら、
並ぶ最中も、大声で喋る海外旅行客の声と延々流れる広告をありがたい経典さながら拝聴し、
一礼賽銭一拍手のユニークな作法で、銭を投擲するボックスロゴのプリントされた服を召す、将来の日本を担う若者たちに囲まれて。
要するに、非常に「散る」のだ。
稼ぎ時なのはわかるが、混むんだから予約制にすればいいと思ってしまう。
PayPayでおみくじを引かせるところもあるくらいなので、暴論とまではいかないだろう。
結局友人も折れてくれて、杉並の寺に電車とバスと徒より詣でけり。
混雑しすぎず、非常に澄んだ気持ちで参拝もできて、機嫌良くイベントを終えることができた。
厳かな気持ちで賽銭を納め、神への感謝と願いを述べ、最高の年にすべく帰路についた。
しかし帰宅して知ったのだが、どうやら賽銭を納めたあと住所と名前も言わないと、神様といえど願い事は叶えられないらしい。
えー。。。