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利益とキャッシュフローの関係について考える

投資メディアを見ると、「〇〇会社、営業利益〇%増の〇億円!」のような見出しをよく見かけます。会計の世界では「利益」が主役です。
一方、コーポレートファイナンスの世界では「キャッシュフロー」が主役です。
では、この違いは何でしょうか?
キャッシュの考え方は投資の上でも重要なため、ここで整理しておきます。

なぜ、この違いが重要かというと利益を出しているのに会社がつぶれること(黒字倒産)があるためです。

例えば、1個100万円の商品を5個仕入れた場合、合計で500万円です。
これを150万円販売し、2個売れたとします。
この会社のP/Lは、売上が300万円、売上原価が200万円、利益が100万円です。
C/Fは、キャッシュインフローが300万円、キャッシュアウトフローが500万円であり、ネットキャッシュフローは、200万円のマイナスとなります。

全く逆の結果になりましたね。
会計の世界では、ある程度恣意的な数字を作ることができます。決算書というのは、人が鉛筆をなめなめして(古い!)作り上げていくものと認識しています。
このように利益とキャッシュフローの違いを知っておくことは、企業の「主張」だけでなく、「事実」を確認する上でとても重要です。

キャッシュフロー計算書の読み方は難しくないので、また紹介しますね!


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