先生、それは言い過ぎですよ!
こんにちは南仙台の父です。
今回は息子が高校に通っていた時の話です。(数年前のことです。)
息子はとある高校に通っており、三者面談ということで私が学校に行くこ
とになり、息子と一緒に学校に行った時の話です。
それはもう暑い夏の日のことで、ちょうど7月の頃の話です。
息子とつゆだくになりながら、息子の通う高校まで行きました。
駅から歩くこと15分ほど、駅から高校は見えるにも関わらずその道は遠く
、気温も30℃を超えていてアスファルトには陽炎が見えてました。
そんな暑い中で学校に辿り着き、時間まで教室の外の廊下で待っていまし
たが、三者面談といっても息子は外部受験するわけでもなく、系列の大学
への推薦が取れるかどうかという話だったので、親としてもまったく気も
乗らず、暑い中で体力も消失してその上で学校の先生と話さなければなら
ないテンションの低さでした。
先生とは一度電話で話をしたことはありましたが、特に興味もありません
し、年齢が自分と近いという程度くらいしか認識していませんでした。
少し待ったところで我々の順番になり、教室に入るよう促されました。
先生から通り一編の成績やら試験の結果やらの説明があり、テンションが
ダダ下がりの私の耳にはまったく入ってきません。
そのうち、息子が一応学校では真面目にやっているだの、勉強しているだ
の、絶対にありえない話をしてきました。
「先生、こいつがどんな人間だが知ってますか? 学校では知りませんけど
家ではゲームしかしてないし、勉強どころかプリントすらちゃんと出さな
いヤツですよ。 先生、騙されちゃダメじゃないですか!」
私も少しテンションが上がって、息子の本当の姿を暴露してやりました。
「アニメとかも、品のいいアニメだったらいいですけど、こいつが見てい
るのは〇〇ものですからね!」(〇〇はご想像にお任せします。)
横で息子は私を睨みつけていますが、本当の話なので反論はできません。
「いやいや、そんなことはないでしょう・・・。」
先生は一応否定しますが、疑うんなら一度家庭訪問してみてください。
まあ、一応成績の話の後で、息子が推薦を狙っている学部学科の枠で推薦
が取れるかどうかについて説明がありました。
「今のところは枠内にありますけど、ぎりぎりなのでこれからみんな頑張
ってきますから、しっかり勉強しないとだめですね。」
「ということは、真人間に更生して、〇〇アニメばっかり見てないで、勉
強しないとダメってことですよね?」(〇〇はご想像にお任せします。)
「今の調子で勉強していればいいですが、気を抜いたらダメです。」
「いやいや、今の調子は自堕落なアンポンタンなわけですから、真人間に
ならないと絶対にムリだって厳しく言った方がいいですよ。」
こんなやり取りがしばらく続いていました。
その後、出欠状況の話になった時のことでした。
先生「そういえば、5月に1週間休んだよな?」
息子「はい。」
先生「そういえば、帯状疱疹になったんだよな?」
息子「はい。」(ちょっとムッとしている。)
先生「あのさあ、帯状疱疹ってお年寄りがなるやつだよな!」
息子「はい。」(明らかにムッとしている。)
先生「帯状疱疹はお年寄りがかかるやつだもんな。」
先生は大事なことなので二回言いました。(テストに出ますよ。)
たぶん、普通の親だったら怒っているかもしれませんが、私はそんな芸風
じゃありません。
私「そうなんですよ、気持ちが爺くさいんですよね。」
先生「そうなのか?」
息子「・・・・。」(更にムッとしている。)
私「自堕落な生活して、体に悪そうなもの(次郎系とか)ばっかり喰って
るから、帯状疱疹になっちゃうんですよ。」
(注:若い人も免疫が落ちていたりすると帯状疱疹にはなります。)
私「もっとちゃんと言ってやってください。 自堕落さが体をダメにするん
だって。」
先生「帯状疱疹って年寄りの病気だからな・・・。」
息子「・・・・。」(かなりムッとしている。)
こうして謎めいた三者面談は無事に終了した。
私としてはもう少し息子の実態を暴き、文春砲並みのインパクトを与える
ネタをぶち込みたかったのですが、後で絶対に怒られるのは目に見えてい
るので、これ位にしておきました。
でも、先生も失礼ですよね、帯状疱疹って二回も三回も言って、息子はだ
いぶ凹んでました。
まあ、味方のはずの親からミサイルが飛んで来ることも考えると、敵も味
方もなく、とりあえずノーサイドの笛が鳴った感じかもしれません。
えっ、息子がめっちゃ怒ったでしょって?
いえいえ、普段から毒を吐いてますので、息子としては家でのレベルより
も3ランク程度弱めの攻撃だったので、HP・MPともそれほどダメージで
はありません。
むしろ、先生からの二発のミサイルの方がダメージとしては大きかったよ
うでした。
こうして、我々はまた殺人的な夏の陽が降り注ぐ中、駅まで15分の道を歩
いて帰っていったのでした。