モータージャーナリスト・・・
こんにちは南仙台の父です。
今回は全然私の仕事や趣味とは関係のない話です。
先日ですが、日産自動車が業績不振のために9,000名規模のリストラを行う
と発表がありました。
最近は黒字でもリストラを行う企業は珍しくもありません。
日産は業績不振のためにリストラを行うことになりました。
経営陣もその責任を負って役員報酬などを一部辞退するという話です。
そんな中で様々な報道が飛び交う中で気になったのがモータージャーナリ
ストの記事でした。
昔は表題の写真のように書店に多くの自動車関係の雑誌がありました。
かなりの種類があったと記憶しています。
ちょっと前まではコンビニにも置いてあったりしましたが、今となっては
小学館の学習雑誌くらい存在が見えないようになってきました。
モータージャーナリストも今はネットにその活路を求めて活動をしている
ようです。
そんな中で気になった記事を見つけてしまいました・・・。
あるモータージャーナリストは日産業績不振についての自分なりの解釈と
、日産再生のための道筋なるものを力説しておりました。
業績不振については特に一般的な経済誌の見立て通りのことが書いてある
ので特に不思議な感じはありませんでした。
(というより、モータージャーナリストの視点で切り込んだ業績不振の影
などは何もありませんでしたが・・・。)
新型コロナウイルス以降の中国の景気減退による影響、EVへの取り組みに
対する技術面を含めた課題山積、楽器ケースに隠れて国外逃亡した某経営
者の負の遺産、色々な問題を列挙していましたが、そんなことは言われる
までもなくテレ東のWBSあたりを見ていればわかる話だと思います。
(ちなみに、仙台ではテレ東系列のテレビ局はないのでWBSを見ることは
できません。 BS契約している富裕層のみが視聴できます。 私は見えませんよ、当然!)
まあそんなことはどうでもいいのですが、モータージャーナリスト曰く、
国内のディーラーの話として「売れる車がない」というところがかなり国
内不振の問題となっていると語っていました。
「やっちゃえ、ニッサンなのに・・・。」
ちなみに上の表は最新の自動車販売台数です。
確かに、日産は一つも入ってないし・・・。
別に日産が苦手としているような車種などはないはずなんですが、どうし
てこうなっちゃったのかがモータージャーナリストの切り口なんですが。
かなりキープコンセプトで変わり映えもせずに売れてる車すらあるのに、色々と出してる日産が無残な状況にあり、ディーラーの嘆く「売れる車が
ねえ」は確かにその通りになってます。
まあ、ここまでは仕方ありませんよね、事実ですから・・・。
このモータージャーナリストの問題点はこんなところじゃありません。
記事の中には日産の起死回生の切り札というのも書かれていました。
例えば、上記の車に対抗できるだけの車が投入されるとか、こうした車を
世間は望んでいるとか、そうした切り口だったらわかります。
日産だって今は三菱から軽自動車を調達できてますからね。
でも、このジャーナリストは切り札として「新たなGT-R」を挙げていまし
た。
えっ、GTRっていうか、スカイラインは「プリンス自動車」だよね・・・。
そういえば、Zだって、グロリアだってプリンス自動車じゃないの。
まあ、昔のことは置いておいても、このモータージャーナリストの言い分
としては、GT-Rのようなフラッグシップカーをしっかり作って、ユーザー
を販売店に呼び込めなければ自動車メーカーじゃねえってことみたいでし
た。
そうかなあ・・・。
だって、こんな車は販売台数上位のどこにも入ってねえし・・・。
この表を見れば色々なことがわかりますけど、そもそも日本のユーザー層
が今どうなっていて、なぜこんなマップになったのかも絶対にわかってい
るはずです。
本音はそろそろ新しいGT-Rを個人的に見たいってそれだけなんじゃないの
かっていうのが透けて見える記事でした。
GT-Rを含めて、北米戦略車的な車として知られているものがどうして国内
販売の命運を握るのかさっぱりわかんねえ・・・。
だって、これからあの人が米国大統領に就任して、中国車には滅茶苦茶な
関税かけるって言ってるくらいのアメリカファーストが始まるっていうの
に、向こうからすれば中国も日本も韓国も区別がつかない状態の中でGT-R
命ってさっぱり理解不能でした。
もし、日産が北米でシェア奪回、売上げアップなんて言ったら、喧嘩売り
に行くようなもんじゃありませんか。
まあ、晋三さんがご存命であればGT-Rもあったかもしれませんが、そんな
ことは望んだところで意味がありません。
すべてのモータージャーナリストがそうだとは言いませんが、けっこうこ
の業界って昭和脳で昔は良かった的な人が多いように感じます。
けっこう、記事でも昭和の車何とかだったり、昭和の車の郷愁なんて話題
がネットで調べるだけでウジャウジャ出てきますからね。
まあそうした世界観だったら、どうしてこんな車ばかりが国内で売れてい
るのかは理解しにくいのかもしれません。
若者にどんな車がヒットするかなんて、絶対に若者の生態なんてわかって
ねえだろ!
どの自動車メーカーも海外に戦略比重を置いて、トヨタは地域ごとに提携
先を変えて戦略を作ってたり、オールラウンド戦略を取らざるを得なかっ
たりするのに、ジャーナリストの世界は今でもお花畑になってますね。
日産だってかなり苦戦しているし、昔のような開発費では賄えないくらい
に自動車の技術も変わってきてますから、そんな簡単な話じゃないと思う
んですけど・・・。
日産を含めて海外で発表された自動車があると、必ずこれは日本に持って
くれば売れるなんて書いてるモータージャーナリスト!
そんなことできるわけねーだろ!
かなり輸入には手間がかかって大変な国内市場、その上で狭い国土に狭い
道路、だんだん貧しくなりつつある経済、そんな状態でバカデカく、高そ
うな車持ってきて誰が買うんだって?
そうか、だからGT-Rがあったらいいのにな、なんだな・・・。
情けねえ・・・。