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レスポール50s、60s

こんにちは南仙台の父です。
今回は久しぶりにレスポールネタとしました。
今年はギター終活ということで、レスポール50sを手に入れました。
今はGibsonもレスポールスタンダードで二種類の仕様で販売を行っていま
すが、それが表題の50sと60sです。
私はその中で50sを選んで手に入れました。
レスポールモデルは1950年代に登場し、60年代の初めまで市場に出されて
いましたが、レス・ポールとのエンドースメント契約が終了した関係と、
ビジネスとしてレスポールモデルが成功したとはいえなかった事情により
販売が終了されました。
50sは登場からしばらくしての仕様、60sは最終に近い仕様になっています
が、あまり違いはなさそうに見えます。
今回はこの違いについてちょっと語ってみたいと思います。

1960年代初頭に製造が終了したレスポールモデルですが、その後市場から
の要求もあって復活を果たします。
復活以降は細かい仕様や構造などがその時代ごとに変遷していました。
Gibsonも色々な資本の下で会社自体の方針も大きく変わり、粗製乱造とい
われる時代もあって、市場評価を落とした時期もありました。
最近はカスタムショップが手掛ける工芸品のようなギターもあり、自動車
が買えちゃうくらいの値段で市場に流通しているものもあります。
日本が景気良かった時期はコンテナごと契約して多くのレスポールが海を
渡ってきた時期もありますが、衰退した今の日本ではその頃と比べると数
も減っているように感じます。
円高で景気が良かった時期はかなり価格も安かったので、今の為替レート
で考えると10万円以上は価格が変わっています。
もちろん、米国のインフレなどの影響もありますが、今のGibsonは昔と比
べると不気味なくらいに仕上がりも製品の質も上がっています。
昔はネックが反るとかは当たり前で、ピックアップなど電気系も断線気味
だったり、ボディごと反って変形するなんて酷いものもあったそうです。
そういう意味ではかなりGibsonの質は上がっていると感じます。
10年くらい前からは普通に通販で買ってもちゃんとしたギターがやってく
るようになってましたので、流通を含めた品質体系が大きく改善されたこ
とは間違いありません。
今はレスポールスタンダードを購入すると、だいたい30万円台真ん中あた
りの値付けになってます。
どうもこれから価格改定で更に値上がりするらしいので、下手をすれば価
格も40万円台になっちゃうかもしれません。

さて、本題の50sと60sですが、私が持っているのは写真と同じ50sです。
60sとの違いですが、公式には4ヶ所のみとなっています。
ペグとコントロールノブ、更にピックアップとネック形状だそうです。
実際には中身がわからないので多少違う点もあるかもしれませんが、音に
影響してくるのはピックアップとネック形状です。
ペグとノブは見た目や使い勝手がメインとなるので、それほど違いは感じ
ません。
プラスチックのペグは信頼性がないとかいう意見もありますが、この時代
だとそういう差はほとんどないと思います。
昔はプラスチックペグだと劣化してボロボロになるとかいうこともあった
そうですが、今のペグは日本製ギターにも使われることもあり、そうした
劣化などはありません。
ノブも弾き方で好みも分かれますが、スピードノブのような形状が好きな
人だと違和感があるかもしれません。
やっぱり違いで大きな要素となるのはピックアップとネックになります。
ネックは50sの方が太目で60sの方がスリムになっています。
60sの方を推す人も圧倒的に多いですが、ピックアップの問題もあるので
そんなに簡単な話ではありません。
今は50sを使っていますが、元々ギブソンを使い続けてきたので50sのネッ
クでもあまり気にはなりません。
以前使っていたレスポールモデルと比べるとフレットの端の処理もかなり
綺麗になっているので、それに感動したくらい今の50sモデルはしっかり
作られている印象もあります。
ピックアップもちょっと前までのレスポールと比べるとこもった感じもあ
りますが、パワーもしっかりあって、クリーンな音でもエッジはありませ
んがその分トーンを絞った感じで使っても使える感じがあるので、ハード
ロックからジャズまで幅広く使える感じです。
今はクリーンだけで使っていますが、アタックが弱いのでカッティングに
はあまり向いてない感じもします。

これから60sもちょっと見てみたいなと思っていたところに、なんと60sを
借りることができるのでちょっと楽しみにしています。
評価でも60sを推す人も多いのとネックが細いことでどれだけ取り回しが
影響を受けるのかも楽しみにしてます。
ピックアップも違うので、歪みやクリーンでの比較なども実際に試してみ
たいと思っています。
個人的には50sでも十分問題ないと思ってますが、どれだけ変わるのかも
興味があります。
価格はどちらも基本的には同じなので、もし可能であれば楽器屋さんで
実際に弾いて比べてみてもいいかもしれません。
多少は細かいところで製造年度による違いはあるみたいですが、両方置い
てあったら弾いてみてもいいですね。
実際に借りられたらまた音の比較などをレビューした記事を上げたいと思
います。

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