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どこに行ってもコメがねえ・・・
こんにちは南仙台の父です。
昨年の天候不順によるコメの不作だったり、一気にインバウンドでコメの
需要が爆上がりしたなどの問題で各地でコメ不足が生じています。
スーパーやドラッグストアでもコメは見かけることはありません。
たまにあってもあっと言う間になくなっていきます。
もちろん原因はあるのでしょうが、原因の前に目の前にコメがなければ必
然的にパニックになるのは人の人情です。
コメといえば日本人にとっては重要なものですし・・・。
そんな中で色々と考えさせられる事件があったのでちょっと書いてみよう
と思います。
えっ、うちですか?
あんまりコメ食べないので何とかなってますし、先日も緊急支援物資みた
いに新米が送られてきました。
確かに売ってない状態は困りますが、今の今時点で困っているかといえば
かなり他人事に近い状態です。
やっぱりなんといってもメディアに問題があるのかなと思います。
これから新米も出てきますが、物流コストの上昇や人件費の上昇などもあ
って、価格は高めというのが一般的に言われているようです。
最近は店頭に並んでも、一人どころか一家族で一つまでなどの制限はあり
ますが、そうした制限を家族のチームプレーで乗り切る動きもあります。
普段は口も利かないような仮面夫婦でも二人で無言のチームプレーを展開
しています。
そもそも流通では十分な量はあるといわれている中では買い占めや転売ヤ
ーの問題が指摘されています。
特にテレビでの報道は大きな要素でしょうね。
最近はゴールデンタイムや深夜帯では単純な視聴率よりも若い購買層の視
聴を重視はしていますが、それ以外の時間帯は殆どが高齢者に依存する環
境です。
だって、平日の午前中なんて高齢者向けの商品を扱う通販番組や昔のドラ
マなどの再放送だったりします。
午後の情報番組だってどう見たって若い人に迎合した内容ではありません
し、再放送のアニメも相当昔に流れていたアニメだったりします。
ワイドショーや情報番組でコメ不足が報道され、店頭にコメがない映像を
毎日毎日受けつけられればパブロフのイヌ状態になります。
こうして煽られて焚きつけられた高齢者が店頭へと走り、コメを大人買い
してしまったことも大きな問題でしょう。
もちろん、転売ヤーが買って転売するというのもありますが、コメの場合
は重量も大きさもあり、更に時間を置くと味が落ちるという特性もありま
す。
転売ヤーはいずれ天罰を食らうことになるのでどうでもいいですが、高齢
者はそうもいきません。
とにかく1970年代のオイルショックに始まり、各年代で起こったモノ不足
のトラウマがあります。
コメが店頭から姿を消し、ガランとしたコメ売り場を見たら体がすぐに反
応するのは言うまでもありません。
生存のために本能がコメを確保しようと走らせるわけです。
そうして、この流れが一般家庭にまで行き渡り、今の半ばパニックのよう
な現象になっています。
全農や農水省もコメは大丈夫ですと言ってはいますが、生存本能の前には
いくら噂を打ち消そうとしても意味は成しません。
特に政治献金にまみれたような政治家の皆さんが一生懸命大丈夫ですとい
ってもウソに決まってるとしか受け取られません。
本当に残念なことだと思います。
そんな政治家の皆さんもおねだりでコメを裏で受け取っているとしたら、
どこかの県知事みたいになっちゃいますが・・・。
先日も象徴的な状況を目の当たりにしました。
スーパーでコメ売り場を観察していましたが、多少コメの在庫はありまし
た。
そんな中でカートを引いて高齢者の夫婦がコメ売り場にやってきました。
在庫になっているコメをカートにあるだけ乗せると、それ以外のモノには
目もくれず、一目散に会計に向かっていきました。
(もちろん、セルフ会計ではなく有人会計の列に並びました。)
会計を終えて、高齢男性は一生懸命段ボールを物色し始めています。
10kgのコメが入るような段ボールを懸命に探しています。
その横で高齢女性が徐にジジババスマホを取り出して電話をかけ始めまし
た。
「あ・・、私なんだけどさ、コメないでしょ! 何とか買えたからコメ送
るから・・・。 えぅ、いいの・・・。 うちにはたっぷりあるからしば
らくは大丈夫だから・・・。」
ここにもメディアに踊らされた生存本能に駆られた人たちが居ました。
自分たちのためではなく、息子・娘らしき人にコメを送ろうとしているの
でした。
何軒かに電話を入れると高齢男性はすでに10kgのコメの梱包を完了してい
ました。
高齢男性にとってはかなりの重量のはずですが、生存本能が働いているせ
いか、火事場の馬鹿力が働いているようでかなり颯爽としています。
そう、こうして高齢男性は生きがいであり、存在感による事故肯定感に溢
れていたのでした。
でも、確かに全国的に足らないのは同じなんですけど、右から左へ送った
ところであんまり意味がないのでは?
コメ売り場には普段仙台あたりで見かけるようなブランドや地域のもので
はなく、関東あたりで流通するような地域のコメが売られていました。
しかも東北よりも確実に新米が早く流通するであろう関東などへ、こんな
コメを不足気味とは言えども送るという不条理さは・・・。
気持ち的にはわからなくはありませんが、その一方で必死になってコメが
ないのでパンや麺類を探す高齢者の姿も目立ちました。
ここで大きな疑問が頭を過ぎりました。
コメ不足で回転すし店が営業縮小や営業中止になったなんてメディアでも
伝えられていません。
牛丼屋さんもカレー屋さんも同じです。
ファミレスでも町中華の店でも、コメの価格は上がっていますが、コメ不
足で営業を止めたり縮小はしていません。
コメは高くはなっていてもあるところにはあるということです。
もちろん、こうした業者がコメをかっさらっていたとすれば別ですが、こ
うしたお店は通常通りの営業をしてますし、ご飯お代わり自由の店でも何
ら制限はありません。
だから本当にコメが不足しているかといえばちょっと違うんではないかと
も思います。
いよいよ、回転ずしが営業中止になったら大騒ぎしてもいいとは思います
けどね・・・。
もちろんメディアの取り上げ方も良くないし、様々な流通上の問題がある
ことも良くないですけど、一番悪いのは生存本能でモノ不足になった時に
馬鹿力を発揮してしまう高齢者層に対する報道のやり方が良くなかったの
ではないかとも感じます。
最近は減ったと思ったキレる高齢者が再び発生しているとも聞きます。
その原因はコメの購入数を制限したり、コメがいつ入ってくるのかを聞い
ても店頭で答えられないといったものが原因のようです。
まあ、コメ不足の犯人は誰かといえば、これだけは間違いないかもしれま
せんね。
そうです、犯人はメディアに見事に嵌められて、コメが店頭に出てくれば
いち早く買い占めて、家の中にコメを積上げている「あなた」です!
ゴミ屋敷ならぬ、「コメ屋敷」になっちゃいますよ・・・。
もうすぐ新米出てもしばらくは古米を食べててくださいね!