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記憶の水路

二十数年くらい前、銀行で偶然、文子さん(夫の姉)に会ったことがあった。
文子さんは、十年前くらいに病気で亡くなった。
今は、その銀行から離れた場所で暮らし、文子さんを思うこともなくなったが、今日、その銀行に久しぶりに行き、イスに座ったら、文子さんに会ったことを突然、思い出した。そして、次々と文子さんのことが頭に浮かんできて、記憶の水路が開かれた感覚だった。

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