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minneでとんでもない作家さんに当たってしまった話。

厄落としとしてnoteを書いている。

私はアクセサリー、特にピアスが大好きなのであるが引っ掛けて落としてしまったり失くすことも多いので普段はプチプラのものを身に着けている。最近はプチプラでも個性的であったり可愛いもの、デザイン性の高いものが多く、コロナが始まる前はいろいろなお店でアクセサリーを見るのが趣味の一つだった。しかしこのコロナ禍、なかなか思うように外出もできず大好きなプチプラアクセサリーを店頭で選んで買うことさえ難しい日々が続いた私は、とてもストレスを抱えていた。
そこで、ネットを検索していて見つけたのが「minne」であった。
言わずと知れた、日本最大級のハンドメイド・手作り通販サイトである。
色々な作家さんが手作りのアイテムを販売しており、心惹かれる色合いやデザインのものが手に取りやすい価格で出品されていた。
私は家での自由時間、幾日もかけて好きな色合いやモチーフの作品を検索した。たくさんの作品の中から自分の好みのものを探すのは、まるで宝探しをしているようですごく楽しかった。
そして私は見つけたのだ、自分好みの色合いのピアスを。しかもプチプラである。助かる!すぐに購入の手続きを取った。minneでの初めての買い物であった。しかしこの作品を作った作家さんが───すごく癖の強い人であったのだ。

minneは販売の場所を提供しているだけで、取引自体は個人と個人となる。
私は選んだ作品をカートに入れ、購入の手続きを取った。支払いはクレジットカードを使用したので即時に処理されたのだろう。
申し込んでから数時間で、作家さんから連絡がきた。驚くことに、もう発送したという。早い。ヨドバシやアマゾンの通販より発送連絡が早い。荷物の追跡番号なども書かれた丁寧な───いわゆる通販サイトのテンプレメッセージが送られてきたが、minneに慣れていない私は「そうか、もう送ってくれたんだな」と思うだけで特に返事はしなかった。これがいけなかったのか?

数日が経ち、手元に購入したアクセサリーが届いた。サイトで写真を見て一目で気に入った色合いの作品だった。私はうきうきしながら包みを開けた。
そして、驚いた。
もう一度、販売ページを見に行った。
再度、届いたものをまじまじと確認した。
同じ形状、同じ色合いの作品であったが・・・実際手にしたそれは、サイトに掲載されていた写真からでは判別できなかったたくさんの粗があった。
販売ページの写真では表面がつやつやでぷっくりしているように見える。レジンのつやつやの触り心地が好きだった。だから購入したのであるが、送られてきたそれは・・・試作品か?と思うほどに表面はぼこぼこ、正円であるはずが正円でもなく、金具の取り付け位置もおかしく、クレジットカードを持てる程度の年齢の女が外につけていけるクオリティではなかった。
期待していた分、がっかり感が強い。
作家さんから送付時にもらったメッセージに、問題点があったら連絡をと書いてあった。これはもうお伺いするしかない・・・

私から作家さんにお送りしたメッセージのスクリーンショット。

価格は大変お安く、送料込みの設定になっていた。そのためその売り上げ金の中から返金などしていただいてしまうと資材代が赤字になってしまうのではないかとの思いから返品や返金をお願いしないことに決めた。(クリックポスト送料198円に加え、梱包資材と返金にかかわる銀行振込手数料約330円ですでに今回の購入代金を上回ってしまう)だが、そこでもまた作家さんに妙なスイッチが入ってしまったようだった。
作家さんのプロフィールには「返信は24時間以内に行う」と書かれていたため、返答を待つことにした。
しかし24時間を過ぎても返答などなく、忙しいのであろうかと思いながら、minneのプロフィールに記載のあったTwitterアカウントを見てみることにした。お返事がないことの理由が知れるかもしれないと思ったからだ。
そこには、こちらの返答を保留にしている間にも日常投稿があった。そして、目を疑うような内容の投稿も。
たまらずメッセージを送る。

私から作家さんにお送りしたメッセージのスクリーンショット。だいぶ感情的になってしまっている。反省せねばなるまい。

すぐにレビューを投稿しなかったのは、まず作家さん本人からの言葉を頂いてからと考えていたからである。もしかしたら私の見落としで、試作品であることや訳あり品であることが書かれていたかもしれない。そうであったら相手の言葉を聞く前に低評価レビューを入れるのは失礼だと思ったからだ。
しかし、minneでのメッセージに返答がなく、その間もTwitterでは投稿が続けられていた。私をクレーマーと決めつけ、罵倒するような内容だ。悔しくてたまらない。仕事中もそのことを考えるだけで感情が昂り、手先が冷たくなるほどであった。もう耐えられなかった。なぜ、購入しただけの自分がこんなに馬鹿にされねばならないのか。落ち度があったなら教えてほしい。

私は、レビューを投稿した。

するとすぐに、作家さんのプロフィールに更新があったのだ。メッセージの返信はない。返信はないのに確実に私の行動は確認されている。

送った最後のメッセージ。

破棄するにしても、実は少し遠くの友達にも実物を見せるために郵送していたので戻ってきてから棄てようと考えていた。
しかし、返送してもらうと余計な送料がかかってしまうなと思いなおし手間をかけるがそちらで破棄してもらえないかとお願いの連絡をした。
すると、耳を疑うような報告を聞いたのだ。
ピアスの金具が外れて、液体が漏れてきている、と。もしかして硬化不良のレジン液が漏れだしたものでは・・・ぞっとしてしまった。

レジンアレルギーの原因は材料やUV照射不足 レジンに触れるなら硬化後 レジンにまつわるQ&A

こちらにもある通り、硬化前のレジンにはアレルギーを起こす恐れがある。万が一気づかずに素手で触れてアレルギーなど起こしてしまったらそれこそ大変なところであった。
そして、ふと思った。
まだ作家さんは例の作品を販売し続けている。購入しているユーザーも自分以外にもいるはずで、作り方は一緒であろうからほかの人のところでも液漏れが起きる可能性があるのでは?だが、この危険性を訴えるメッセージを送っても返事はもらえないだろう。どうやってこの事態を知らせるのがいいだろうか。
・・・レビューの追記だ!
私はレビューに追記を行った。

「本日、硬化不良のためかピアスの金具が取れ、中から硬化しきれていないレジン液が漏れてきました。この作家さまの作品を購入した方は念のためUVランプを追加で照射する、お持ちでない方はお日様に数日あてるなど行う必要があると思います。」

これできっと、アレルギーを起こす人がいなくなるだろうと思った。

しばらく経つと、作家さんのminneのページに、これみよがしにこんな見出しの文章がアップされていた。
「ショップ運営無期限停止のお知らせ」
そして、このお知らせ以外のすべての作品が下げられていた。
内容は、実に支離滅裂であった。私を誰かと勘違いしてひどい罵倒が並べられていた。
やってもいない「該当作品をTwitterに投稿した時の引用リツイートとリプライ」も私の仕業と誤解され、どうやら偶然ショップ再開後間もなく購入してしまったことにも「監視していたに違いない」と決めつけ、「以前嫌がらせを行った元フォロワーとは住所も名前も違うが不自然な点がある」と全く知らない人ともかかわりを関連づけられ、メッセージを無視されていなかったら書くつもりのなかったレビューも「このユーザーは嫌がらせレビューをしてくるに違いない」と思っていたらしい。
こんなことなら購入拒否してくれていればよかったのに。(購入拒否すべきところだったが敢えて応じたとも書いてあった)
言いがかりを羅列したDM(私の問い合わせのメッセージの事)が送られてきたが、返答を求めるくせに発送前にしたDMに返事を寄越さなかったのはなぜかとも書いてあったのだが、よくある「ご購入ありがとうございます!発送が完了しました。(荷物番号)発送前に十分確認はしていますが何かありましたらお知らせください。お手数ですがレビューもお願いします」というテンプレっぽいメッセージにどう返事をすればよかったというのか。当然、つやつやぴかぴかのレジンピアスが届くと信じて疑っていなかったのだ。迅速に発送されたのであれば届いてからの連絡でいいのでは。だめなのか。
液漏れの件に関しても、「一方的な言いがかりだ、製造工程からしてあり得ない」と切り捨てられていた。ここは一度返品してもらって自分の目で確かめるところではないのか。見もせずに、あり得ないから嘘であると断言されてしまったのだ。

こちらは友達が送ってくれた液漏れ写真。確かに金具が外れてレジン液が漏れている。
もしかしたら作家さんは中からトロリと流れ出した感じに思われたのだろうか・・・minne内のメッセージでは写真の送付が行えず、レビューに写真を追加しても大丈夫かわからなかったので送れなかった。見せられたら話が早かったかもしれない。

「最初からわたしを攻撃する目的で購入したことは明らか」とも書いてあった。なんでそんな無駄なことをしなければならないのか。時間とお金の無駄では。返品や返金を望まないと知らせたことも悪く取られていた。すべてにおいて、最初から私のことを仮想敵と認識して対応していたのだから全部が全部嫌がらせに思えたのだろう…というかそんなに疑心暗鬼になるほど敵がいるのか、どんな世紀末なのだ。
「この件は大変悪質であることから、第三者機関にて対応中」と結ばれていたが、私の方からも第三者機関に相談したい案件である。むしろ売買で交換した個人情報を第三者機関に渡された可能性が恐怖そのものである。ちなみにであるが、発送の際に明記されていた作家さんの住所はどこぞの郵便局。宛名もショップ名となっており、実質匿名である。利用当時のminneの規約ではお互いに有効な住所と氏名を書くことになっているはずなのだ。私の個人情報は一方的に知られ、よくわからない第三者機関に渡されたかもしれないのだ。理不尽。あまりにも顧客を顧客とも思わない作家さんに驚かされた。というか、どうしてminne内のメッセージに返事をしないで全体に「自分が一方的被害者」と思われるような情報操作をした文章を掲載するのだろう。例えば最初のメッセージに、真摯な返事をもらえていればレビューも書かずにいただろう。

代理購入者にも追って何らかの対応を行うとあったのだが、当然代理購入なんてしてないし「代理購入させていたことが判明している」とあるけど私は自分のために購入しているのでどんなに調べても代理購入の事実は出てこない・・・どうやって判明させたのだろう。怖い。もし何か向こうからのアクションがあれば証拠を基に動くつもりで待機していたが、いまだに第三者機関というところからの連絡はない。というか、あってたまるか。なんでやってもいないことで責められなければならないのだ。やってもいない罪で第三者機関から責められるような法治国家日本であってほしくない。
・・・ついでに作家さんからの連絡も一切ない。

一方的な言いがかりクレーマーではないことは、この購入した作品の写真をご覧いただければお判りかと思う。
バリ、歪さ、作りの甘さ。ちょっとこれは作家さんご本人に「ひとつひとつ丁寧にお作りしています」が本当の言葉か確認したくならないだろうか。これで丁寧なのだろうか。それまでのレビューは★5で大絶賛だったからそれらの意見を信じたけど裏切られたのだ・・・。
また、作家さんとの対話が不可能と判断したため運営に間に入ってもらえないかなど問い合わせを行ったが結局「不介入」と言われるだけで頼りにならなかったこともここに記録させていただく。

一番最初に運営に問い合わせたもの。
やや頼りにならないテンプレ返信・・・
冷静さを欠いてしまっているのがわかる問い合わせ文章
minne内で交換したメッセージも、問い合わせに添えたアップローダーのURLも、メールに添えた添付ファイルもすべて開けることができないという運営の返答。ではどうやってトラブルを諫めるつもりなのだろう。端から介入するつもりはない気がする。
楽天やyahoo!ショッピングだって、不良品が届いたら謝罪の一つはあるというのに。
「発送が完了している注文についてのトラブルには不介入」となっているが、購入後数時間で発送されているので結局打つ手がなかったということがわかったのみである。
藁にも縋る思いで送った文章。
ちゃんと運営が作家さんに返事をするよう連絡したことが分かったものの、それをも無視しているのだなというのがわかり背筋が凍る・・・そして、訴訟という言葉がさらりと出てくるところにも恐怖を感じた。もしかして、よくある案件だったのか?

運営にはどんなに助けを求めても無駄だなと思い、もう問い合わせはしていない。確かに一つ一つのトラブルに介入していたら立ち行かなくなるのはわかってはいるのだが・・・大変申し訳ないが、minneを使用し続ける気持ちも失せてしまった。
信用できないサービスを使うほど私はお人好しではない。それに、ウェブサイトを閲覧した時にminneの広告が出てくると気持ちが沈むようにもなってしまった・・・。しばらく使いたくないな・・・。

noteは書いたが、作家さんの作品ページやアップされていた文章のリンクやスクリーンショットの掲載は控えることにした。晒すことが目的ではなく、こんなことがあったという記録(作家さん視点からのクレーマー対処などの記事は見かけたが、買い手としてのトラブル記事があまり見当たらなかった)と、モヤモヤが未だに終わらないので吐き出したかっただけだからだ。
しかしながらもし作家さん本人がこれを読むことがあって「すべては誤解だった」という謝罪がminne内のメッセージからいただけるのであれば・・・返信をもらう前のレビューは取り下げられるようなので、文章と写真は下げる用意があるとだけ付け加えてnoteを終わろうと思う。

こんな作家さんばかりではないとは思うし、今でも安心安全にたくさんの素敵な作品が取引されていることとは思うが、結局トラブルの際には運営は不介入で助けてはくれない。自己責任というやつである。みなさんもハンドメイド販売サイトでのお買い物には作品の紹介だけではなくtwitterやInstagramの投稿などで作家さんの人となりも注意深く探る必要があるのかもしれない。