見出し画像

ホームズくんと話す!AIによるおとり物件検知!遂に稼働開始!

前回はこちら!


■はじめに

ホームズくん:
あけましておめでとう~っ!
 
情報審査:
ホームズくんいらっしゃい!
今年もよろしくお願いいたします!
 
ホームズくん:
うんうんっ!今年はどんなお話が聞けるのかボクとっても楽しみだよっ!

情報審査:
ふふふ・・・実は年始からホームズくんに伝えたい大ニュースがあったんです。
 
ホームズくん:
わっ!なんだか嬉しそうだねっ
何があったのっ!
 
情報審査:
LIFULL HOME’Sがこれまでずっと取り組んでいた施策である「自社開発AIによるおとり物件検知」が遂に実用化したんです!
 
ホームズくん:
えーーーーーーーーっ!!!!!

https://lifull.com/news/40392/

 
情報審査
LIFULL HOME’Sが、「おとり物件をAIで検知する」という試みを進めていたのはホームズくんも覚えてますか?
 
ホームズくん:
うんうんっ!
たしか2023年の2月に「おとり物件検知システムその2」として紹介してくれたよねっ!

 
情報審査:
そうです!よく覚えてましたね!
 
ホームズくん:
うんっ!その時はまだ開発段階だったんだよねっ!
じゃあ今日はライフルホームズの「おとり物件検知AI」について色々教えてよっ!
 

■LIFULL HOME’Sの「おとり物件検知AI」の仕組みとは!?

ホームズくん:
初めてnoteを読む人もいると思うから、
もう一度AIを使ったおとり物件検知がどんな仕組みなのか、教えて欲しいなっ!
 
情報審査:
はい!
情報審査グループが開発を続けていた「おとり物件検知AI」は、
LIFULL HOME’S独自のデータベースに蓄積されている過去に広告掲載された物件情報や、独自調査による募集状況の情報などを学習させることで、広告掲載中の賃貸物件の中から、おとり物件の可能性が高い物件を自動で検知する自社開発したAIです。

 
ホームズくん:
実際に情報審査の人たちが調査をして発見した「おとり物件」の特徴をAIに教えているんだねっ!


 
情報審査:
実際には「おとり物件」のデータと「おとりではない物件」のデータ、両方のデータをバランスよくAIに学習させることで、より高い精度で物件の検知を可能にしています!
 
調査の内容については、以前お話したコチラの記事もご覧ください!

 
ホームズくん:
検知された物件はどうなるのっ?
 
情報審査:
その物件広告を掲載している不動産会社にメール通知を行った上で、一定期間経過後、自動で非掲載処理されます!
 
ホームズくん:
不動産会社さんが自分で広告を消さなくてもいいのはとっても便利~っ!


情報審査:
はい!もうひとつ説明すると、AIによっておとり物件の可能性が高いもの物件を検知した場合、物件それぞれに一定のスコアが付けられます。今回のシステム稼働では、「おとり物件の可能性が極めて高い」と判断できるスコアが付いたものを対象としています!
 
ホームズくん:
すご~いっ!お部屋探しをしている皆も不動産会社さんも安心だねっ!
 
情報審査:
AIによるおとり物件検知には、「1社しか掲載していない物件」の募集終了や、「実在しない架空物件」など、従来の施策で難しかったタイプのおとり物件検知も期待されていますよ!
 
ホームズくん:
すご~いっ!これからの活躍が楽しみだねっ!

■5年の開発期間!AIにかける情報審査グループの想い!


情報審査:
おとり物件検知AIの開発は2019年10月から始まりました!
構想も含め5年以上の期間をもって遂にシステムがリリースしたんです。
 
ホームズくん:
とっても時間をかけて開発したんだねっ!
開発を始めたばかりのころはどんな感じだったのっ?
 
情報審査:
当時、LIFULL社内に新しくAIを取り扱う専門部署が誕生し、それに伴いAIの効果的な活用方法を社内でも議論していた頃でした。
私たち情報審査グループでもアイデアを出し合った際、「AIを使ったおとり物件検知はできないか?」という意見があがった事が、現在のAI施策に繋がっています。
 
ホームズくん:
AIでおとり物件検知、誰もやったことのない取り組みだったと思うけど、どんな気持ちだったっ?
 
情報審査:
そのころは、「病気をAIで発見する」といった他業界の話も聞いていて、AIの可能性自体は感じていました。
「学習させるデータさえ用意できて、物件の特徴を掴めれば必ずできるはず」というのが私たちの気持ちでしたね。
それに、何より「自社に蓄積されたビッグデータをいかに活用していくか?」という点においては、会社として強く取り組んでいくべきだと思っていましたので、このプロジェクトはその良い機会だと思いました。
 
ホームズくん:
開発まで苦労したことや、大変だったことはあるっ?


情報審査:
開発当初はとにかく「学習させるデータ」を集めるのが大変でした・・・。
情報審査グループはエンジニアもおらず、AIやデータ活用に関する専門知識もなかった為、当時のAI開発担当部署の協力を得たり、メンバー各自で情報収集や技術習得をおこなうなど何もかも1から始めましたね。
 
「自社のデータベースに必要なデータは全て揃っているはずなのに、それを引き出してくる術がない」
「データを揃えてもAIに効果的に学習させる技術がない」
 
等、開発当初から2年程度は一つの課題を解決するごとに直ぐに新たな課題にぶつかって・・・を繰り返していました。
 
精度も思うように上がらず、情報審査グループ内でもプロジエクト自体を中止にする意見があがったくらいです。
 
ホームズくん:
わ~っ!大変っ!それでも諦めなかったんだねっ

情報審査:
AI開発の重要性だけでなく、プロジェクトに伴う様々なデータ収集は必ずLIFULLの財産になると確信していましたので、「今は辞めるべきでない!」という想いがありました。
 
ホームズくん:
なるほど~っ!
 
情報審査:
2022年頃からAIの精度が徐々に安定してきて開発も軌道に乗ってからも困難な事はたくさんありましたね!
学習データの量を確保することによって一定の検知精度には達しますが、今度はそれを数パーセント引き上げるのが大変なんです。
精度10%を80%にすることより、80%から、85%、90%・・・と上げていくことの方が更に大変であることを知りましたね。
データの中でも学習させる項目、学習させない項目の整理や、自社開発AIの仕組み自体の見直しなど色々なアプローチの結果、ようやく今回の稼働開始に繋がりました。
 
ホームズくん:
おとり物件検知AIの運用化までに、たくさんの涙と努力があったんだね~っ!
 
情報審査:
はい!ですが今回は社内のAI学習のプロジェクトの中でも良い成功事例になったと思います。
おとり物件検知AIの精度向上と開発継続は勿論のこと、LIFULL社内全体のAI活用の追い風になると嬉しいですね!
 
ホームズくん:
うんうんっ!これからも頑張ってねっ!

■終わりに

ホームズくん:
AIって難しそうなイメージがあったけど、とっても勉強になったよっ!
今年も色んなお話が聞けそうで楽しみ~っ!
 
情報審査:
良かった!今年も「おとり物件」撲滅のため、LIFULL HOME’Sの物件鮮度向上のため、
私たちは様々な施策を実施していきますよっ!
 
ホームズくん:
うんうんっ!
 
情報審査:
はい!ホームズくん、noteをご覧の皆さん、
今年もLIFULL HOME’S情報審査グループをよろしくお願いします!

いいなと思ったら応援しよう!