大塚海渡騎手が復帰!も前途多難なワケ 2024年3月24日
過去に落馬による怪我で長期休業、そして休業中にパワハラ訴訟で注目を集めたJRA所属の大塚 海渡騎手が2024年3月24日中山2Rで久々に騎乗した。
実は落馬事故のリハビリ後の2022年にも5回ほど騎乗しており、それ以来の騎乗となった。
大塚騎手の2023年の騎乗数は0だったので、もしかしたら騎手免許を更新しないのではないかと筆者は考えていたが、騎手を継続するという道を選んだようだ。
だが大塚騎手の前途は多難だ。
パワハラ訴訟を経て木村厩舎所属から現在はフリーとなったが、実績を上げずにフリーになった騎手というのは成功例が無い。
今回の騎乗馬も厩務員として父が所属する勢司厩舎の馬でそれ以外の厩舎の馬に乗れるかどうかは微妙な情勢だ。
引き受けてくれる所属厩舎が無い、騎乗依頼が無いというのはやはり調教師を訴えたという事が影響しているのだろうか。
さらに今年、デビューから5年が経過したため減量特典が無くなってしまった事も大きい。
デビュー5年とはいえまだ通算騎乗数が184鞍しかなく経験不足な点は否めない。通算勝利数はわずかに3勝。
そんな中、経験不足を埋める減量特典が無くなってしまった事はあまりにも厳しい。
同期の騎手はほとんどの騎手が重賞を勝利するなど活躍しており、重賞未勝利の小林凌大騎手も1609鞍(50勝)の騎乗経験がある。
※いずれの成績も2024年3月24日終了時点のもの
このように騎手としては実質「詰み」の状況にある大塚騎手だが、この状況を覆すには実力を示していくしかないのであろう。
筆者も今後大塚騎手の動向を、たまに注目したいと考えていいる。