4.2_UEAおよびNorwich市について
この記事では、イーストアングリア大学(UEA)と大学が位置するNorwich市について紹介します。UEAはイギリスの名門大学としてふさわしい教育を提供しており、またNorwich市は家族にとって住みやすい町でした。
―――――――――――――――――――――――――――――
この度は数ある留学ブログから私のnoteをご覧いただきまして、本当にありがとうございます。30代後半にあたる私は、2023年9月~2024年8月の期間でイギリスにあるUniversity of East Anglia(以下UEA)に家族同伴で大学院留学をしておりました。私の記事の内容が読者の皆様の参考になれば幸いでございます。
―――――――――――――――――――――――――――――
■ イギリスの大学の中で
有名なのはオックスフォード大学やケンブリッジ大学になるかと思います。また、地名が大学名に直結している大学(マンチェスター大学やらエディンバラ大学)も何かとなじみがあるのではないでしょうか。そのような意味では、この記事をご覧になっている多くの方はUEAについてはご存じないのかと思います。
■ 世界大学ランキング的な評価は
大学HPやら留学情報サイトで見られるかと思いますので、ここでは主観的な評価を多めに書いていきたいと思います。
■ UEAの魅力
まずは広大なキャンパス。HPを見てわかる通り、緑が至るところにあります。季節の花、雲の流れ、そして鳥やウサギが生活を彩ってくれます。コンクリートジャングルに疲れた私は、青い空に雲が流れるのを見ながらビールを飲むのがたまらなく好きでした。
大学には医学部も含めたすべての学部があります。医療、工業、商業、教育、等のスペシャリストを地域に輩出する重要な役割を担っている大学であるということを感じます。
学問の質についても、他のイギリスの大学を経験した方からは、かなり面倒見が良いという評判を聞いています。私も、教授の対応や他の事務窓口の対応からも、だいぶ丁寧に対応してくれているなという印象です。
あとは、ロンドンに近いということも利点の一つでしょう。電車で最速2時間程かかりはしますが、日帰りができ、かつ生活費が安いというのは評価に値すると思います。また、ロンドンの空港までの直通バスも出ています。そのため、例えば、深夜にUEAをバスで出発し、早朝の安い航空券を使って費用を抑えてヨーロッパを旅行する、ということも可能になります。
■ Norwich市の歴史
Norwich市は歴史が根差した素敵な街だと感じています。紀元としてはオランダ側からわたってきたローマ人が作った町であり、その後ノルマンコンクエストを経てノルマン人が治めるようになりました。町のシンボルである大聖堂は12世紀ごろに作られたもので、何度行っても壮大な雰囲気を味わえます。地図で見るとわかる通りヨーロッパ側に面しているため、大陸との貿易で町は繫栄し、産業革命前まではイングランド内でロンドンに次ぐ規模の町として評判を博していました。
鉄道が開発されると産業の中心がイングランド北部(マンチェスターやリバプール等)に移ってしまったため、Norwich市は衰退してしまいます。また、大陸に近いため、ドイツから空爆を受けたイギリスの最初の町になってしまったようです。
しかしながら、大戦後、ふたを開けてみるとNorwich市には産業革命の影響を受けていない昔ながらのイギリスの町並みが残っていました。現在はその資産を生かし、UEAの研究と合わせて、再び町おこしに励んでいる最中なのかなと思います。
■ Norwich市のお店
とりあえず、必要なものは揃うかなと思います。個人のお店もそうですし、各ブランドのスーパーがあり、またショッピングセンターも2件あります。PrimarkやH&Mもありますので、必要な衣類もある程度の価格で購入できるかと思います。
これは個人的な感覚ですが、町の規模に対してパブやクラブが多いような気がします。実はNorwichは「365日パブの町」と呼ばれており、これは市内にパブが365件以上あり、毎日違うパブに行くと全部まわるのに1年間かかるということを指しています。(※「every week教会の町」とも呼ばれています。これは、市内に58件以上の教会があるため、毎週末に違う教会に行くと全部まわるのに1年間かかるという意味です。)なんとなく、Norwich市が昔からの文化の中心地であったことが伝わってきていますでしょうか。
■ 家族で滞在してみて
特に問題がないどころか、とても住みやすかったです。治安が良く、天候は晴れが多く、イギリスの歴史と自然に触れながら過ごすことができました。(※Norwich市はイギリスのなかで晴れが最も多い地域だそうです)20代の方はもしかしたら違った感想になるかもしれませんが、私が留学を満足して終われたのも、Norwich市による部分は大きかったかと思います。