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【大阪】毒展レポ(飯テロ含)

朋あり遠方より来たるまた楽しからずや。

愉快な友と共に、毒展(現在開催中~2023/5/28)のために大阪へ往く。


毒、それは魅惑の響き。何がどう魅惑かと言われたらなんやろなぁと思うが、まあ、生物学生で毒が嫌いなやつおらん。
薬も過ぎれば毒となる。っていう言葉もあるくらいには生物科目やっていると何かしらで出てくるはず。ペニシリンっていいよね(コソ)

なにはともあれ、生物学生二人で毒展に行くのですから、それなりにカオスが生まれます。そんな話を、いらん話と、美味しい話と共にお届けしたい。そんな所存です。

昼食編

久しく会う友人と積もらないよもやま話をしながら道中を進む。
11時半ころに長居に到着。
そこから数分でYANMAR MARCHÉ NAGAI様1)に到着。早めの昼食を摂る。

コラボメニューのピンクのビーフストロガノフも興味をそそられたが、通常メニューが美味しそうすぎて、結局ローストビーフのプレートを注文した。ドリンクバーがついているとのことで、野菜ジュースを注いでいると、その間に給仕していただいていた。

(参考としてHPリンク貼っています。良ければ参照してください他のメニューの記載もあります)


図1.「薄切りローストビーフとグリルなトマト&オニオン
特製グレイヴィーなニンニク醤油ソース 1,450円(税込)」


私は食べるのが遅い、友にどうぞ~と言われたのでお先もぐもぐ。

 野菜しゃきしゃき、にんじんドレッシングはさっぱりとしていてすぐに食べきってしまった。グリルされたトマトは落ち着いた酸味と甘味、そしてジューシーさが際立つ。トマトの土台となっていたたまねぎは火が入っており、これもまた甘味強く味蕾を刺激する。

ローストビーフは皆まで言うな。美味しい。
以前、ローストビーフ丼なるものを食べに行ったことがあり、その店ではあたたかい白ご飯と、冷えたままのローストビーフにソースをかけたもの、という印象だったのですが、こちらでは、ローストビーフは適温、かつレア過ぎない火の入り加減。ニンニクの香りで食欲が増進されるソースはがっつりとさっぱりの良いバランス。たまねぎ入ってるのかな…?

ほんで、またええのが、飯なんですわ。飯が白飯やったら何も言いまへん。しかし、白米ではありまへん。多分バター入れてくれてますのやろう、お味。でもそれだけやったらローストビーフと一緒やとね、くどうて、よう食べきりまへんね。そう、そこをカバーしてくれるんが青じそいうわけや。細こうした青じそが飯の中に入っとるんやな。これがまあ、また上手い具合にバランスを取るんや。人生も食事もバランスが大事や。しそはええ働きをしよる。

総評:うめ~~~!!!
ありがとうございます。毒展までの感想が多いですね。すみません。友はチキンのプレート食べてました。

図2.窓から見える桜、綺麗ね


そんなこんなでうまい飯を食うた私達は、春の陽気と卒業式帰りかと思われる袴姿の女学生の姿を目に映しつつ、地元より気が早く咲いてる桜をあれはソメイヨシノだろうか。ソメイヨシノは戦後に一斉に植えたらしいし、そろそろ寿命やいう話じゃなかったかしら、等と話もって、数百メートル先の市立自然史博物館までたらたら歩きました。

いざ毒展

図3のような自然史博物館入口より入り、左手にある階段から上に上がり、2階が会場となっておりました。

図3.自然史博物館入口
(もうちょっと華のある写真を撮っておけばよかった)



2階が特別展の毒展の会場入り口というのは珍しいイメージがあるので面白かったですね。

盛況のようで、受付に列が形成していた。A4サイズのクイズノックの問題文をとり、友とああだこうだと話して全問の答え合わせをおおよそ終わったところで、受付の順になりました。

料金を払って、いざ.…..毒展です!はて、どこまで話してもよいものか、わかりかねるが、「生活にどれだけ毒となりえるものがあり、自然の中に、人工物にあり、どう作用するか。歴史にはどう存在するか。」
というのが展示の印象です。

個人的に毒展での大きな学びは「poison, toxin, venomの違い」ですね。
これは展示でしっかり書いてあるのですが、poisonが全体的な毒、toxinが生物毒、venomは毒腺で生成されたもの、っていう風に言及されています。今まで特に気にしてなかったので、これからは(使う機会があれば)正確に使おう、と思いました。

生物毒であれば毒を持つその生物の標本だったりレプリカだったりが展示されてありました。

推し有毒物は可愛さを含めるとやはり、トリカブト、フグ、アカクラゲ、ベニテングダケ、マンジュシャゲでしょう。ベニテングは毒がうまみ成分でもあるので、食べてみたい気持ちと、危険を冒したくない気持ちで食べないに軍配があがります。

「これは美味しいらしいね。生物系youtuberが食べてた」とか、「あ!これ高校生物の図説でみた!あの毒もった蝶の...」「ああ!」とある種のローカルトークをしながら友人ときゃっきゃしていました。

以下、会話ログ挟みます。

「マチンの実か。5音だし、和歌に使えるな」
「毒のある実が入った和歌ってどういう状況??」

「トリカブトだ!テトロドトキシンで対抗できるやつだ!ゴール〇ンカムイで見た!」
「そういやフグって、自分で毒作ってなくって、プランクトン等から所謂フグ毒であるテトロドトキシンを摂るんだけけど、近縁種のテトロドトキシンの多い卵を選んで食べらしいよ……解説がある…!言い損!!」

「マイクロプラスチックとかどないしたらええねん。プラスチック分解できる微生物が出てきてるらしいs、こう...…水槽内でとか。」
「その微生物は厳重管理だなぁ……もし出てきてしまって、分解したくないプラスチックの腐敗が進んだら、プラスチックのアイデンティティ(難分解性)がよ...…」

「水銀かぁ……使ってたな…始皇帝…」
「シンシャ…うっ…頭が(宝石の国を思い出してしまう)」
「チューブワームきしょくわる。なんかの18禁てでてきそう。【自主規制】かな?」
「こいつ……このサイズで単細胞……だと?!」
「鉛の入った白粉か…昔の照明だったら綺麗に見えるもんだね」
「こんにゃく、何故ここまでして食べるんだ人間…」

「「 ペニシリンだ!!!!!!!(讃える) 」」

などと、変なことをはさみながら楽しくおしゃべりしながら回りました。もし私達の会話でうるせえ静かにしやがれと思っていた方がいらっしゃったらマジですみません。

あ、未熟なマンゴーと熟したマンゴーの香りをかぎ分けられるやつがあったんですけど、あれむっちゃワクワクしました。あま~~い。


すべてが終わるとみんな大好き物販タイム
図録買わねえやついる?!いねえよな……よしのは買いました。(別に買わなくてもいいんですよ…お財布と好奇心と本の中身とご相談ください)
購入理由は、元々買うつもりだったことと、本を触った瞬間に装丁が…いい!!となったからですね。内容はその場では確認してなかった。手触りがぬってなるのも、箔押しなのも最高でダメだった。内容も後日確認したところ、良かったですよ。

また、その他にもビンズがあり、ウミウシが可愛い。あと、ベニテングダケのクッションが売ってた。可愛いけど、置き場を確保できないので泣く泣く諦めました。

毒キノコハンカチ…むっっっちゃ可愛い!+クラゲっていいよね!ってことで、ハンカチとファイルと図録を買いました。(図4)

図4.クラゲのファイル(右上)、図録(左)、毒キノコハンカチ(右下)


ね?!毒キノコハンカチかわいーーー!でしょ?!ドクツルタケとベニテングダケとカエンタケ!この絵柄でマグネットとかあったらすぐ買っちゃいますね。

では最後に、

「皆さま~~~毒展に行って~~~!!!2023年5月28日までよ~~!!」


毒展とタイアップカフェでのおもいでは以上。
こぼれ話は、また後で

参考


1)YANMAR MARCHÉ NAGAI


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