見出し画像

飼育日記第2話 色々なカブトハナムグリ

 今回紹介するのはカブトハナムグリです。カブトハナムグリといえど種類は様々ですが、私が飼育してきた下記5種類について紹介させてさせていただきます。
・ロドリゲスカブトハナムグリTeodosia(Theodosia) rodorigesi
・アントアンカブトハナムグリ
Theodosia antoinei
・モーニッケヒメカブトハナムグリ
Phaedimus mohnikei
・カミングヒメカブトハナムグリ
Phaedimus cummingii
・ルマウィンヒメカブトハナムグリ
Phaedimus lumawigi

ちなみにモーニッケとカミング以外は失敗しています。ですが、こうすると失敗するという例も参考になると思われますので詳しく記載したいと思います。

①ロドリゲスカブトハナムグリ

ロドリゲス♂
ロドリゲス2ペア

 今年夏頃にテオドシアロドリゲスのスーパーレッド個体を2ペア購入しました。この時はモーニッケやカミングと同じような感じだろうと考えていたのですが認識が甘かったです。まず、購入して数日で1ペアが落ちました。しかし、これがカブトハナムグリの難しさでは決してありません。というのも購入した時既にカブトハナムグリのシーズンが終わりかけていていたので単純に寿命だったというだけな気がします。(もしくはWild特有の突然死)
現に残りの1ペアは普通に1か月くらい飼育できたのでロドリゲスは成虫の飼育自体は全く難しくないです。問題は卵がめちゃくちゃ溶けるということです。MDベーシックに無添加腐葉土を混ぜたものを使って産卵セットを組みました。1体対1の割合だったと思います。飼育を始めてから1週間ほどで卵がポロポロ見えました。総数でいえば20〜30個ほど産んだと思います。5個くらいは採卵して別の容器に入れたのですがその5個は結局溶けました。採卵したらダメなタイプだとわかったので産卵セット内の卵は放置していましたがそれらも全部溶けました。最終的に何も残らずして終了したわけですが、この時勘違いしていたことがありました。というのも使用した腐葉土が無添加だったのは間違いないのですが、MDベーシックは無添加ではないということです。本当の完全無添加マットなんてものはごく少数らしいです。次回リベンジする時は完全無添加でやろうとおもいます。
*ちなみにNマットを使っても卵は溶けました…

②アントアンカブトハナムグリ

アントアンの♂


 アントアンも今期の夏にffの方から購入させていただきました。こちらもmdベーシックを使用し、マットの表層に腐葉土を敷きました。産卵自体は意外と簡単で20〜30は産んだと思います。ですが、ロドリゲス同様で全て溶けました。結局何が原因かと言いますと、温度とmdマットなのかもしれません。まず温度が最高で23〜24になることもあったのでやや暑すぎたのかもしれないです。夏に入荷してきますので飼育する際はセラーで管理した方が良いでしょう。それからmdマットはかなり栄養価の高いマットです。今思えば溶けても何ら不思議ではありません。完全無添加マットを使用して様子を見た方が良いかもしれないです。
 そしてこれは余談ですが、アントアンカブトハナムグリを累代しても長角はほとんど出ません。体の大きさ自体も小さくなりますし、角もかなり短くなります。累代でワイルドと同じような個体を出したという例をまだ目撃したことがないので、おそらくですが多くの人が与えているマットや腐葉土では食性が完全には適合していないと考察できます。そしてその突破口とも思えるような情報を現地の方から入手しました。ですがまだ私が試しておらず、不正確な情報のためここでは記載しません。今年もう一度アントアンに挑戦してその実験をしてみたいと思います。

③モーニッケヒメカブトハナムグリ


モーニッケ♂

  ようやく累代できそうな種の登場です。ちなみにモーニッケもカミングもルマウィンもほとんど全部一緒です。見た目にそんなに大きく差を感じないです。ただモーニッケの方がカミングよりも大きかったです。(個体差の範疇かもしれません)
 産卵セットの内容は腐葉土7〜8、mdマット2〜3です。かなり多産で50くらい卵を産んだ気がします。ほとんどが溶けましたが、15匹くらいの幼虫が取れました。その後も幼虫が溶けたり落ちたらして10匹ほどまで減りましたが今繭玉を作っている個体もいます。ここで最大の注意点なのですが、三令になったらマット交換に慎重になたらないと繭玉を崩す可能性が高いです。予想の3倍早く繭玉を作り始めるのと予想の10倍繭玉が柔らかいです。指つまむと力の加減によっては繭玉が割れてしまいますので、可能な限り放置したほうが良いです。

④カミングヒメカブトハナムグリ

カミング♀
カミング♂

 今回飼育したカミングはメスの色がかなり特徴的でパープルカラーでした。飼育内容、産卵セットや幼虫の取れ方まで全部モーニッケと同じです。
こちらに関してはこのパープルカラーが遺伝するかどうかが楽しみです。

⑤ルマウィンヒメカブトハナムグリ
これはおまけなのですがルマウィンもやってました。モーニッケ、カミングと同じ内容で飼育しますしたが1つも卵を産むことなく落ちました、そもそも購入した時の状態が良くなかったので仕方ないです。

以上色々なカブトハナムグリの説明となります。次はカミングかモーニッケが累代成功したらまた話のネタになるかもしれません。
それでは次回の飼育日記でお会いしましょう!

いいなと思ったら応援しよう!