【全文無料】2023/10/29シティ優勝トドロクツキexデッキ解説【目指せ超アグロ】
※本記事は、執筆時点【2023/10/30】の情報になります。
① 自己紹介
ご覧くださり、ありがとうございます。執筆者のまなpapaと申します。
普段は家庭の事情により、山口県東部で月1程度でジムバトルか自主大会に参加する程度のカジュアルプレイヤーです。
noteもポケカも初心者なのでお見苦しい点多々あるかと思いますが、ご容赦願います。
2023/10/29にカードキングダムイオンタウン周南店様(山口県)にて開催のシティリーグにS1にて、妻ゆーちゃんが(私ではなく)優勝する事ができました(執筆者は、2023/10/1開催の同店舗シティリーグベスト8でした、、、泣)
ポケカ歴としては、2022年5月頃から夫婦共々、子供を交えてスタート(子供は現在休止中)し、前年開催されたシティリーグでは、シーズン通じて夫婦共にトナメ進出をする事はできませんでした。
また、私事で恐縮ですが、本年5月には第3子が誕生し、ほとんどポケモンカードで遊ぶ事ができない状態で迎えた今年のシティリーグという状況でした。
② 環境予測
2023/10/29時点は、10/27に環境を変える力のある注目カードが多数存する古代の咆哮、未来の一閃が発売されたばかりで、環境がどう変化するのか読むのが難しい状況にありました。
特に、従来の環境を劇的に変化させるカードとして私が注目したのは、テツノカイナexで、下技「ごっつあんプリファイ」でサイドが1枚多くとられるという事で、HPの低い非エクポケモンを主体としたデッキが劇的に減少し、「ごっつあんプリファイ」の圏外のHPを持つ、アタッカーとしてex、Vを主体としたアグロ(速攻)デッキが流行するのではないかという仮説をたてました。
具体的な仮想敵としては、ミライドンex、ルギアVstar、パオジアンex、ミュウVMAX、トドロクツキex(ミラー)を想定していました。
上記仮想敵に対する私なりの回答としては、「相手より早くサイドをとりきる」という極当たり前な発想です。
アグロを超えた圧倒的なスピードを得る。超アグロ。
そのためには、ゲーム中盤、ともすれば序盤にすら必要なカード等をすべて不採用にし、初ターンにすべてを結集する。
そもそも、約半年まともにポケモンカードをプレイできていない浦島太郎が、シティ直前にすら練習時間もとれない中、それしか勝つ手段は無いのではないかという思いに囚われていました。
その発想から生まれたのが本デッキです。
結果、当日の決勝トナメ進出者としては、
一撃ルギア2、パオジアン1、ロスギラ1、悪リザ1、サナ1、ゾロアークバレット1、トドロクツキ1
と、エク主体から非エク主体まで万遍なく分布しており、当初の想定とは若干異なる環境でした。
参加者の方々とお話ししていると、会場はロスギラの占有率が多く、新カードが登場しても、やはり使い慣れた完成度の高いデッキを選ぶ傾向にあるのかなと感じました。
③ デッキコンセプト及び各カード採用・不採用理由、使用方法等考察
記事トップ画像にも表示しておりますが、改めてデッキレシピ再掲↓
★ デッキコンセプトについて
じゃんけんで勝利できれば、先行をとります。
当日はじゃんけん全敗でほとんど後攻だったらしいですが、、、泣。
後攻より断然先行が強いデッキであると感じています。
目標はシンプルで、先行ならば、2先に、メイントドロクツキexにエネルギー3枚、サブトドロクツキexにエネルギー2枚、クロススイッチャーを使用し、相手のエクポケモンを気絶させる。
後攻ならば、トドロクツキメインにエネルギー3枚貼り、可能ならば、相手のエクポケモンを気絶させる。
これが目標であり、このデッキの全てです。60枚すべてをこの目標を達成する為に使用します。
理想サイドプランは2-2-2。
★ カード評価ではなく、あくまでコンセプトと一致するか
採用、不採用理由は、よく強いカード弱いカードの2元論に見えがちですが、あくまで上記コンセプトを達成するのに、より適したカードは何か、という視点で記事を書いてます。
表現には極力気をつけているつもりですが、他の構築を批判したり、カード自体の評価を貶めたりする意図は一切ございませんので、ご理解の程よろしくお願いいたします。
★ たねポケモンで統一。アタッカー以外の逃げるエネルギーは1以下。
極限までスピードを追求し、無駄を削ぎ落とすために、前提として、進化ラインはすべて不採用としました。
当初案では、手札干渉に強いビッパ・ビーダルラインを2-2で採用していましたが、スタジアムを「ポケストップ」にするとトラッシュに落ちてしまう可能性がある点、手札干渉されなければそもそも手札が5枚以下になる事がほぼないため、最序盤に役に立つカードではない点、また、ダークライvstarについても、最序盤で使えるカードではないという点で採用を断念しました。
★ アタッカーは2種類のみ。他アタッカー不採用理由
アタッカーとしては、エネルギーの分散及びベンチの圧迫を避けるため、トドロクツキex4枚とモルペコ1枚の2種類に絞りました。
トドロクツキex4枚の採用は当然として、モルペコはふしぎなしっぽミュウがいる関係であまり場に出る事はないですが、HPの低い非エクのカードを倒す際、わざわざトドロクツキexをバトル場に置くリスクを冒す必要もない盤面もあるかもしれない点、エネを貼っていない場合逃げエネルギーがなくなる「はらへりダッシュ」という特性により、最初の手札で引いてしまった入れ替え札を無駄にしない事ができる点を評価し、採用しています。
オーリム博士との相性も良いアラブルタケ、エネルギーを自給することが可能なガラルファイヤー、ガラルファイヤーVについても今回は不採用となりました。
アラブルタケについては、特性「もうどくふんじん」が強力で、「ブーストエナジー古代」を持たせる事によって、トドロクツキexの下技「カラミティストーム」では、最近流行のHP230ラインのポケモンをどく状態と合わせて1確する事ができます。
しかし、スピードを求めるならば、そもそもHP230以上はすべて「くるいえぐる」で倒せば事足りるのではないか?
また、逃げエネルギー3というコストも割と気になっており、カウンターキャッチャー+雪道+ツツジ+ヤミラミをはじめとする縛りプレイが怖くなり、不採用としました。
この理由により、トドロクツキexを除く、逃げエネルギーは1以下で統一しています。
ガラルファイヤーについては、特性「じゃあくチャージ」、ガラルファイヤーVについては、特性「じゃえんのつばさ」による、共にエネルギーを場に留める効果がありますが、滞留したエネルギーについては、結局「エネルギー付け替え」を採用しなければ、最序盤では有効活用できない点、「もえあがるいかり」及び「オーラバーン」で倒したいポケモンの想定が困難だった点より、不採用としました。
★ 先行の星ロトムV 後攻及び手札事故の回避イキリンコex
発動すると3枚引いてターンを終了させる「そくせきじゅうでん」の特性を持つ、ロトムV。
説明不要とは思いますが、よくパオジアンexに採用されているイメージのカードです。
パオジアンexとの運用の最大の違いは、後手では1ターン目からの攻撃を目指すため、森の封印石があるのでない限り、場に出さない可能性のあるカードとなります。
対して、先手でも後手でも、ハンドが悪い時、エネをトラッシュに送りたい時に便利な「イキリテイク」の特性を持つイキリンコexはデッキの生命線ともいえるカードで、後手ではほぼ確実に必要なカードとなります。
かがやくゲッコウガとネオラントV、ふしぎなしっぽミュウの強さは説明するまでもないと思うので割愛します。
★ ポケモンサーチカードは3種8枚のみ。ネストボール不採用理由
ポケモンサーチカードはバトルVIPパス4、ハイパーボール3、ヒスイのヘビーボール1枚の計8枚を採用しました。
当初はバトルVIPパスではなく、ネストボールで運用していましたが、特に後手を想定した際に、後手1攻撃を実現するためにはネストボールでは足りない場面が多々あり、バトルVIPパスを採用する事で飛躍的に成功率が高まったため、この構成に落ち着きました。
ハイパーボール>ネストボールの理由は、大地の器で回収したエネルギーカードをトラッシュに送り込む事を目的としています。
ヒスイのヘビーボールについては、イキリンコexやロトムV、かがやくゲッコウガ、ネオラントV等キーカードがサイド落ちする可能性が体感では高かったため採用。
このカードも1枚採用するだけで、再現性が高まったと感じています。
★ グッズは計28枚。ポケストップの使い方が肝。
割と特徴的だと思っているのは、グッズの採用枚数の多さです。
基本的な考えはパオジアンexと同じですが、各カードを使用する順番には気を使っています。
大地の器>かがやくゲッコウガ>イキリンコex>トレッキングシューズ>ふしぎなしっぽ=ポケストップ(ケースバイケース)できるだけ山札からグッズ以外のカードを抜いていって、ポケストップやふしぎなしっぽミュウのHIT率が上がる用に運用していきます。
但し、オーリム博士の気迫やボスの指令がトラッシュに落ちてしまう危険もあるため、2回目以降のポケストップの使用は慎重に行います。
エネルギーやポケモンを抜いた状態ならポケストップのHIT数3はそう珍しい事ではありません。
★ オーリム博士の気迫、ダークパッチによるトラッシュのエネルギー枯渇を起こさないよう慎重に
オーリム博士の気迫は、トラッシュに基本エネルギーが無い状態だと使えません。
手札干渉を嫌って、トラッシュに基本悪エネルギーがあまりない状態でダークパッチを先1等で使い、トラッシュのエネルギーを枯らしてしまうと、オーリム博士の気迫を使用する事ができなくなります。
また、後1ではついついオーリム博士の気迫でトドロクツキexを2体育てたくなりますが、後1で攻撃するためには、オーリム博士の気迫+ダークパッチ+ダークパッチ(もしくは手貼り)と、エネルギー要求が先手に比べて多くなってしまうため、後手1では2体貼れる盤面でも(よっぽどトラッシュに悪エネルギーが落ちていれば別)1体だけに貼るのを推奨します。
★ サポートの採用は5枚。ポケギア3.0の不採用理由
サポートは絞りに絞ってオーリム博士の気迫4とボスの指令1のみとなりました。
サポートとしては、ナンジャモも当初採用していましたが、1後、2先ではナンジャモではなくオーリム博士の気迫の使用が重要と考え不採用に。
ポケギア3.0は構想当初2枚で運用していましたが、確定でサーチできるネオラントV、仮にネオラントVがトラッシュにいっても、すごいつりざおで回収して後で使用できるのではないかという甘い期待もあり、前日にポケギア3.0の枠はネラオントVとすごいつりざおに変更しました。
ポケギア3.0は山が減ってから真価を発揮すると思っているため、最序盤の優先度はネオラントVの方が高いという判断です。
★ 入れ替え札は9枚。カウンターキャッチャーに備える。いれかえカート不採用理由
入れ替え札はあなぬけのひも2、ジェットエネルギー3、クロススイッチャー4枚と、デッキの中では高い占有率となりました。
その理由として、まずは新カードカウンターキャッチャーの存在。
必ずサイドを先行するのがこのデッキのコンセプトで、また、サイドをとることができないターンを作るとかなり厳しいゲームメイクとなるため、厚めに入れ替え札を採用しています。
あなぬけのひもは、よく初ターンルギアがベンチにいるイメージなので、いれかえカートより優先採用。
ジェットエネルギーは、巷で話題のLOデッキの野党3姉妹に対抗しているつもりなのと、後手1の場合ベンチのトドロクツキexに手貼りしてバトル場に出したり、2ターン目以降もふしぎなしっぽミュウとの相性も良く、腐りにくい強いカードだと思っています。
クロススイッチャーは主に先2での使用を想定しています。
④ 練習方法 1人回しと理想盤面の形成
カードゲームは本来、対人で経験を積み、プレイの是非を問いながらステップアップしていく、というのが上達の近道と思っています。
しかし、人生、練習時間を確保するのは難しい時期もあるかと思います。
今回私事ですが、妻は5月に出産、0歳児の世話もあり、ポケモンカードと真剣に向き合うのを約半年間していなかったままにシティ直前期を迎えたため、お得意のロスギラで勝ち上がるのは難しいだろうと思い、1人回しで完結気味のデッキを用意しました。
練習方法としては、私が夜中子供の面倒を見ながら、1人回しを妻が行い、カードを使う順番やプレイについて話し合いを行うといった方法で、直近3日で先行後攻想定を50回程度を目標にしていました。
何も参考になる点はない方も多数いらっしゃるかと思いますが、備忘録程度で記録しておきます。
★ 先行の場合
先述しましたが、先行の理想は2ターン目にトドロクツキexをメインサブ準備しつつクロススイッチャーで相手のエクを気絶させ、サイドを2枚とるシナリオです。
先行の場合の理想盤面は、バトル場→ふしぎなしっぽミュウ、ベンチ→トドロクツキex✖︎2、ロトムv、かがやくゲッコウガ、イキリンコex(手札悪かった場合。
イキリンコexを出さないなら2ターン目ネオラントv用に1枠あける)エネ手貼り先はトドロクツキ。
そくせきじゅうでんで3枚引いてEND。
2ターン目ふしぎなしっぽ、ポケストップ、オーリム博士の気迫、かくしふだ、トレッキングシューズ、森の封印石等駆使してクロススイッチャーでサイド2枚獲りを狙う。
ここまでの動きが可能か、可能でないなら何が原因なのか考える。ここまでで1セット。
★ 後攻の場合
正直後攻は先行に比べてできる事が限りなく少ないので、じゃんけんに勝って先行をとらないと、勝ち目はないという結論でした。
実際はじゃんけん全負けで、ほとんど後攻だったらしいですが、、、泣。
後攻の理想盤面はバトル場→トドロクツキex(エネ3枚)ベンチ→トドロクツキex(エネルギーなし)、かがやくゲッコウガ、イキリンコex、森の封印石と必要札の関係でネオラントvもしくはロトムv、ふしぎなしっぽミュウ。
理想とすれば、ルギアv想定ならあなぬけのひも使用、パオジアンexミライドンex系ならジェットエネルギー手貼りで相手のバトル場ポケモンを気絶させる、迄を1セットとして行う。
★ 繰り返す
先述の理想盤面を正解として、どうすればこの盤面に近づけるか。なぜ失敗したのか。トライアル&エラーを繰り返しました。
何の統計にもなってないので自己満足ですが、最終的には体感9割近くは目標達成できたのではないかと思ってます。
⑤ 当日のマッチアップ
運命のシティ当日。
各試合の詳細は自分は見てないのでなんとも言えないのですが、明確な不利対面も散見されます。
そもそも先行有利のデッキでここまで後攻とらされるとは、、、汗。
不利対面の勝利は、お相手の事故に助けられたそうですが、こちらはたねポケモンのみで構成されており、安定感と再現性に全振りしてるおかげで、大きな事故を起こすことなく、目標である後1攻撃には概ね成功したと思ってます。
じゃんけん全負。。。
予選
① ロスリザ 後○(1T種切)
②トドロクツキ 後○
③ミライドン 先○
④ロスギラ 後○
⑤ゾロバレ 後✖︎
決勝
①悪リザ 後○
②ロスギラ 後○
③ゾロバレ【再】 後○
⑥ 弱点、苦手な事。
先述しましたが、非エクメインの全般と相性が悪いです。
ベンチアタックの方法も無く、テツノカイナexも採用できないため、サイドの進行が常に1枚のみ。
更に手札干渉方法すらないので、ロングゲームに耐えうる性能ではありません。また、簡単にプレイングでケアできる点も何点か挙げます。
★ スタジアムを置かない、HP110以上の非エクアタッカーで攻撃
ご存じトドロクツキexの下技カラミティストームですが、基礎点100ベースで、スタジアムをトラッシュすることで120加点されて220ダメージを出すことができます。
ウッウをはじめとするHP110アタッカー相手に上技くるいえぐるを使用してHP30以下にする訳にはいかないため、トドロクツキex側の要求が上がります。
★ くるいえぐるでHPが減ったトドロクツキexには非エクや特性で対処。
くるいえぐるは強力なワザですが、自傷200ダメージがあるので、素のままでは残り体力30となってしまいます。
非エクで1エネで30ダメージを出せる実践級のカードは枚挙に暇がなく、ミライドンexではゼラオラ、悪リザードンデッキではHP60ヒトカゲ等すぐに思いつきますし、げっこうしゅりけんにロストマインももちろん、マスカーニャexのブーケマジックの打点は30の為、特性だけで気絶させることもできます。
本デッキのサイドプランは2-2-2のため、非エクがバトル場に残ると、ベンチを呼ばなければならないため、トドロクツキex側の要求が上がります。
⑦割切も大事。デッキを全て使って戦う。と参考文献。
今回の構築は、私の浅いトレーディングカード経験の中で、偉大な先達が残して下さったnoteを参考にさせていただきました。
まず、タイトルの割切りも大事の部分ですが、一般TCG理論を提唱されている、元MTGトッププロの茂里憲之様のnoteより引用。
の記事に大変感銘を受けました。自分が構築するデッキは、他人の構築をブラッシュアップしてるつもりでも、常にいずれか1個以上の失敗パターンに当て嵌まっていました。
私なりに本記事を消化した結果がこの尖ったデッキ構築であり、すべてのデッキに勝ち筋を残したいデッキではなく、非エク中心デッキ対面をバッサリ切り捨て、自分のやりたい事を一点集中で通すデッキを構築したつもりです。
また、山口県で様々なカードゲームをされているドットさんの記事
大事な事ばかり書いてるのですが、単一の目標を定めて、それに向けて「デッキ全てを使う」事を強く意識しました。
本デッキは、順調に回せば、2ターン目にはおそらく山札は残り20枚程度で、圧縮に次ぐ圧縮を行い、相手がツツジ等手札干渉する頃には、必要札しか残らない状況が自ずとできているデッキだと思ってます(そうなるよう不要札は意識してトラッシュして、強い山札を作っていく事は大事)。
妻に聞くと、当日マッチアップでも何度か終盤ツツジやナンジャモの手札干渉を受けたが、特に苦はなかったそうです(運が良いだけかもしれないけど)
普段から色々な方のnote参考にさせていただいてます。今回は主にポケモンカード以外も触られている御二方の記事を特に参考してデッキ構築を行い、お陰様で結果を残す事ができました。この場を借りて御礼申し上げます。
ここまで拙いnoteを読み進めて下さり誠にありがとうございます。お疲れ様でした。
何か気づき等あればまた追記するかもしれません。