3大好きな美少女の死に様
!注意!
この記事には『魔法少女まどか☆マギカ』『チェンソーマン』『Fate/stay night』などの作品のネタバレが多分に含まれます。
それらの作品を視聴していない方は、ブラウザバックをおすすめします。
はじめに
悲劇のヒロインを好きな感情を拗らせたら、いつの間にか死に様に感動するようになっていた。と、いっても二次元の話だけど。
彼女たちのドラマチックで哀しい、しかしどこか愛を感じる死は、胸を締め付けられる。
鬱くしい、というやつだ。
では、さっそく語っていこう。
レゼ
ざっくり解説
舞台は1990年代の、世界中に悪魔がいる世界線の日本。
強い悪魔の心臓を持つ特異体質で、公安のデビルハンターかつ、愛を無意識のうちに求めている少年・デンジ。彼が主人公の物語『チェンソーマン』。レゼの登場は第5巻からになる。
にわか雨に降られ、美少女・レゼと電話ボックスの中で雨宿りをする。それをきっかけに、彼女の働く喫茶店で交流を深めるデンジ。
レゼは少しおませで明るく、魅力的な少女であった。
彼女から勉強を習ったことをきっかけに、夜の学校に忍び込んで授業ごっこをしたり、プールを裸で2人泳いだりする。
その後夏祭りに誘われ、2人はキスを交わすも、デンジは舌を噛み切られる。
レゼはなんと、デンジの心臓を狙っていたのだ。
戦闘になだれ込み、デンジは仲間と共にレゼに勝利する。
しかし夜明けに、デンジはレゼにも事情があることを悟り「一緒に駆け落ちしないか」と提案する。
レゼは実は幼少期から育成され、悪魔の心臓を埋め込まれたソ連のスパイだったのだ。
レゼは一度そのまま、本国に帰ろうとするも、デンジとの待ち合わせ場所である例の喫茶店へと向かい。近道である路地裏に足を踏み入れた。
デンジは勿論、喫茶店で大きな花束を持ってレゼを待っていた……。
レゼはすごく前半はあざと可愛く、
「俺の考える最強の、俺のことが好きな女の子」です。
アオハル映画も真っ青のひと夏の青春ラブストーリーを繰り広げます。
しかし、本性を表したあとに垣間見える哀愁漂う過去のギャップでやられました。
私は、デンジの真の初恋相手はレゼだった説を推しています。
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
ざっくり解説
願いを叶えるための魔術師たちの殺し合いに参加する、名家アインツベルンの少女イリヤとその相棒の大男・バーサーカー。
彼女たちはチート野郎・ギルガメッシュの襲撃を受ける。
そこで回想に入ります。
イリヤは幼い頃に母を亡くし。
遠い地で新しい家族(Fate/SNの主人公・士郎のこと。養子である)を作っていた父に裏切られたと傷つき。
お爺様の方針により痛々しい肉体改造を受け。
苦しい人生をこの殺し合いで勝利するために歩んできた。
(イリヤは運動ができない。なぜなら、人体として大事な部分を魔力回路に置換させられたから。成長が止まっているのもその影響。)
イリヤを庇いながら、ギルガメッシュに応戦するバーサーカー。
「バーサーカーは、絶対に負けないんだから……!」
しかし、着実にバーサーカーは削られていく。やがて動かなくなる。
「そんな……嘘……バーサーカー……」
ギルガメッシュは無言で剣を持ってイリヤに近づき、彼女を失明させる。
悲鳴を上げるイリヤ。今度は彼女の胴をブスリと刺すギルガメッシュ。
とてもイリヤという女の子の小ささというか無力さが現されているエピソードは情緒がかき乱されました。
イリヤはそれまで、主人公よりも格上の魔術師として対峙してきたわけです。
でも、実際はがむしゃらに頑張っていただけの女の子だった。
イリヤは可愛い。そして、彼女も辛い人生を送ってきた。
Fate/SNには別のルートがあったりするのだが、どのみち彼女は寿命やら儀式やらで若くして死ぬの辛い。
鹿目まどか
彼女は、孤独なレゼやイリヤと違い、暖かく愛して見守ってくれる両親と、幼い弟がいます。
ざっくり解説
まどかたち魔法少女は、魔女と呼ばれる存在と戦っています。
タイムリープできる魔法少女・ほむらは自分たちの街を侵攻する魔女・ワルプルギスの夜に打ち勝つため、また自分の恩人の鹿目まどかを救うために、何度も時を繰り返します。
実はその魔女というのは、穢れ(どうしても魔法を使うと貯まるもの)が溜まった魔法少女の成れの果てなのです。
ワルプルギスの夜を退けた時空にて。
まどかとほむらは穢れが溜まり、浸水した街で2人倒れていました。
私はこのシーンを見て、愛を感じました。中学生なのに、覚悟ガン決まりですよね。
愛だ………。漠然とそう思った。
ほむらにとっての、鹿目まどかという娘の存在のデカさが判明する回(回想)でした。
おわりに
彼女たちの愛、強さや哀しさを、私はこれからも忘れません。
でも、彼女たちになりたいか?と問われれば、「いいえ」と答えます。
しかし誰だって、〝強い(←これ大事)〟悲劇のヒロインに感嘆する心はあるはずです。
彼女たちは、辛い生をしぶとく生きて、愛して、派手に感動の花を散らして死にました。
その報われなさに、私は今日も悲劇のヒロインではない私の立場に感謝して、雑草のように生きるのです。