なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか? 感想
●本を読む目的:
タイトルに惹かれた。ポテチ、ポッキー、パプリコ、、、確かに言われればそうだなと、シンプルに疑問。母数がわからないとなんとも言えないが、、
●印象に残った内容:
・日本語には「゛」が付く文字と付かない文字があるのはぜか。
「゛」がつくものは、声帯を震えさせることができる。言い換えると、「゛」がつかないものは、その文字の発生時点で声帯が震えている。
「゛」の効果は2つあり、上記の「整体を震わせる」と、(すでに整体が震えている場合は)「口や喉を狭くする」。マンガなどの表現でみられる「あ゛」などは口・喉を狭くして必死さなどを演出している。
・よくおかしの商品名に「パ」とか「ピ」が付けられているのはなぜか。
古来の日本では「はひふへほ」と「ぱぴぷぺぽ」が文脈から推測できるもので、書き分けの必要がなかった。(「っ」の後や、オノマトペでは残っていた。)外来語を輸入した際に「パピプペポ」の表記が必要となった。つまり文字が先にあったのではなく、名前が先にあって、必要となったため「パピプペポ」の表記がなされるようになった。よってお菓子(洋菓子・スナック)にはパ行の文字が含まれることが多い。
また、パ行は赤ちゃんが発音しやすい音であり、それもあってか「かわいらしさ」を想起させる効果がある。(ニックネームなど)
・ピィとグラードン、なんでグラードンのほうが強そうなんですか?
ポケモン懐かしい〜!最後にちゃんとやったのはリーフグリーンかダイヤモンドだった気がするなあ〜。いまって何種類くらいいるんだろう。
ポケモンは進化をするほど濁点の数が増えている、また文字数が増えることが研究で示されているのは驚いた。
また、「ひこう」タイプでは、さ行が多く「フェアリータイプ」(もはやフェアリータイプなんて出てきたかも曖昧なんだけど)では、両唇音(ふ、ぱ、ば等)が多い傾向にある。前者はさ行が空気のよく流れる音、後者は「かわいい」というイメージのある音という点を利用していると思われる。
●出典:川原繁人. なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?言語学者、小学生の質問に本気で答える ディスカバートゥエンティワン 2023年