零~濡鴉ノ巫女~やりました
濡鴉ノ巫女 クリアしました!
こんながっつり感想書く予定はなかったんですが色々と考えることがあったので書きました。
かなり読みにくいですがご容赦ください。note初めて使った。
ゲーム全体の感想
零はもともと「天野月子が何曲も主題歌をやってるホラゲ」という認識で、それきっかけで何年か前に眞紅の蝶の実況動画だけ薄目で見たことある、くらいでした。ホラゲーがそもそも苦手なので。
ではなんで急にプレイしようとなったのかというと、かなり不純な動機でお恥ずかしいのですが、最近フィクションのキャラ同士の関係性消費できてないな~もっと言えばキャラものメインじゃないコンテンツの中で得られる関係性で萌えたいな~なるべく短めな時間で摂取できるやつで~という気持ちからです。本当に恥ずかしいな。
それで良いゲームないかなと自分の脳内の引き出しを探してみたところ、眞紅の蝶で姉妹百合あったじゃん!とぼんやり思い出しました。
ちょっと調べてみて、もし買うとしたらリメイクが出ててすぐ出来る濡鴉か月蝕だな、と決めました。ただ、やはりビビリすぎてすぐには購入できず…。まずはそれ以外のシリーズ作品の設定だったりストーリーをwikiで熟読してみたんですがめっちゃくちゃ面白くてかなり興味を引かれました。都市伝説系って言うんですかね、表に出せない儀式とかそういう系の話漁るの好きなんですよね…。あとはジャンプスケアやエグいグロが少なそう+フォロワーさんのオススメもあって購入に至ります。
やってみたらやっぱ面白かったです。怖いのに話が気になりすぎてやめられなくなりました…。
あと最初は操作慣れなかったけど射影機使うの楽しいし、構えてるときのSEが全部気持ちいい。ホラゲやる人の心境マジで理解できなかったけどちょっとわかったかも。
カメラぐるぐる回して三半規管が終わったり、怖くて二日ほど夜眠れなくなったりしましたが、それ以上に楽しめたのでクリアまでどんどん進められました。やってみたらできるもんですね。
プレイ中で一番怖かったのは監視カメラの八尺様のドアップのとこでした。FNAFが本当に無理だから監視カメラ来た時点で相当ビビってました。
やってる間は目的が明確なのと射影機持ってるのでどんどん進んでいけたんですが(というかゆっくり歩くのが怖くてずっと走ってた)、ゲームたたんでから雑魚怨霊のことが急に怖くなったりトイレ行くまでの廊下めちゃくちゃ怖くなったり…な感じでした。だって私射影機持ってないから!!
1周クリアしてからは主に鏡宮累くんのことを考えているので快眠です。
鏡宮累くんについて
というわけで鏡宮累の身体と心について、ゲーム内資料を色々見た上で自分なりに考えたことを書きます。
先に言っておくと男か女か問題に結論が出るものではないです!
一部現実の例を参考にして考える部分はあるものの、基本的にはフィクションのキャラクターとして男女を描き分ける際のセオリーで見てます。
あと設定集だったりとか制作陣のインタビューとか細かい情報は拾えてないのでそのあたりもご容赦ください。
■私は1周目で手帳の二、三を取れてなかったので、白菊の「おにいちゃんは、おねえちゃん?」を見てはじめて「あ、累くん女の子!?」となりました。ただ、その後ゲームを進めていってエンディングまで見たら「やっぱり男の子なのか?でも…女の子なのか?」みたいな感じで、わからなくなってしまいました。
体も心も女の子だけど、女性が苦手な先生のために中性的でいるよう努めている、っていう理由だけだったら簡単なんですが、そういうタイプの男装少女だったらおねえちゃん?って言われたらそうだよって答えると思うんですよね。
それに、そもそも放生蓮って密花さんや夕莉とは普通にしゃべってるし、そこまで強い拒否反応が出てるわけではない。だから先生のためにわざわざそうするほどの理由は無いかなと思うわけです。
あと、人物メモによれば、累くんが「先生の傍にいたい」ことを意識するようになったのは本編で放生蓮に助けられてからのはず。
「先生は女の人が怖いんですね」や累くんの手帳二を読むと、先生が女性苦手と知ったのは助手になってからであろうと考えられますし、最初から先生に合わせて(=女であることを隠して)助手しに来てたらちょっと献身的すぎるかな、という違和感があります。作家先生の助手でバイトに来るくらいだし、逢世さんの写真に気を取られてるのを見てムッとしてたので今回の騒動前から好きではあったんだろうけども。
モデリングに関しては、そもそも女の子の夕莉と深羽よりもだいぶ華奢に作られてるので判断材料にするには難しいです。おっぱいあるようにも見えるんだけど服のデザインのせいもあると思うし、何より濡れたときにブラ透けないのでこれもプラマイ(?)ゼロ。夕莉が黒ブラなの好き。
女の子?
最初、私が思ったのは体-女、自認-不定、恋愛対象-男(もしくは両方)。白菊の台詞もありますし、柱になってますから。
一応メモを改めて読んだんですが、累くん関連のメモには明確に女の子と判断づけられるものはないです。設定でも性別未発表らしいしそりゃそうか。
徹底してるな~と思ったのは、巫女として呼ばれたとも書いてないこと。
密花さんは「巫女の適格者とみなされ、山に誘われる」
春河は「神隠しに遭った少女の一人」
深羽は「神隠しに遭った少女」とのこと。
累くんの人物メモには「人柱の一人として山に誘われ、神隠しに遭う。」とありました。
んで、柱の定義ってそもそもなんぞやってことですが、匪の説明には「人柱となる者が匪に入り鎮められることで御澄の美しさを守るとされていた」的なことが書いてあり、一応巫女でなくてもいいような書き方です。
が、逢世さんの人物メモには「日上山の封印は神隠しにあった女たちを柱とすることでかろうじて保たれていた」とあって…じゃあやっぱ女の子じゃねーか!?
で、いい気もするんですが…。
どうしても引っかかってる理由は途中途中で「あれ、女の子と思ったけどやっぱ男の子?」と気になった部分があるからでして。
男の子?
男の子だとしたら、体-男、自認-女、恋愛対象-男(もしくは両方)だと思います。
仮にそういう設定だったとしてそもそも辻褄は合うのか?ですが、正直どっちともとれる部分が多すぎて明確に否定できる材料は無いんじゃないかって感じです。白菊の問いかけもどっちともとれますし、柱の条件もよくわからないところがあるし。…というのは後述します。
むしろ雇われで居候、かつ先生は女の子苦手なので設定だけ見たらこっちのほうが道理には叶ってる感じ。
「私の時は、大丈夫なんだけど」についてですが、これも前提として「先生はじっと見られることが苦手」というのがあり、”特に”女性に見つめられるのがダメみたいだ、という話。
だから、「(男の)私の時は大丈夫なんだけど、女性がそんなに怖いのかな?」という文脈で書かれてますという説明でも辻褄は合うには合うんではと思います。
私が「男の子なのでは?」と思ったポイントですが、正確に言うと「男の子である可能性捨てきれないな」と思ったところです。
■まず手帳四。女性が苦手だった先生が変わっていくのを不安がってるのは、どちらかというと男の子だからのほうが納得いく。
■手帳七。「先生は、私を選んでくれないだろう」「それは仕方のないことだ。」です。読んでて、「えーなんでそんな諦めちゃうの!?」と思った(笑)。
累くんからしたら、蓮が逢世さんに惹かれているように見えたから仕方ないと思ってる、ってことかも。
でも、終ノ雫で累くんが「お探しのものは…」と場所を教えてくれるのは白菊の寄香なんですよね。だから累くんは、放生蓮が逢世さんではなく白菊のほうに行く可能性があったこともちゃんとわかってる。し、さすがにそれがラブでないことはわかってる…だろう。
ラブなわけでない白菊が選択肢に入るのに、累くんが選ばれない「仕方ない理由」って何?ってなったら、やっぱ…性別なのか?みたいな。
極端に自己肯定感が低い性格って言われちゃえばわからなくはないけど、特にそういう一面が強調して描かれてるって感じではないので微妙。
むしろ手帳五では「また来てくれる」って期待してたしなあ…。五は五で累くんの自我で書いたものなのかっていうのが問題ですけど。
個人的には「綺麗に撮れました?」の応酬(このシーン好き)を出来る子なので、そこまで自分に自信が無いようには思わなかった。
でも手帳にしか本心を書けない子なのかもしれない…。どうとでもとれますね…。
■影見ムービー「鏡の中の顔」。ムービー名から意味深。
最初の方にも挙げた「先生は女性が苦手なんですね」という呟きですが、喜色が混じってるように思います。主観すぎますけども。
「女だけど、男として生きている自分はそばにいられる」なのか、「男の自分ならばそばにいられる」なのかはどっちともとれます。
次のカットは、先生が結婚することを心配してるのがわかるやりとり。
さっきも書いた通り、体が女の子だとしたら、最初から諦めすぎてて違和感があるんですよ。放生蓮に明確に想い人がいるとか、明らかに好みから外れてるとか、完全に恋愛対象外として見られているっていう描写があるならわかりますが、そういうの無いし。いやそこが本題じゃないからそんなん描かないだろっていうのはわかってますが。
放生蓮からの扱いがあまりにも家族すぎたということなのかな…。
累くんが女の子なら、蓮には体の性別を明かしてないし、これからも明かすつもりはないからチャンスが用意されてない、っていう考え方が一番しっくりくるかな。このへんもうまいことボカされてますよね。
蓮、累くんの手帳読んでも何も言わないし白無垢姿を見ても累!だけだし、元々累くんの秘密を知ってたうえで一緒に暮らしてるのか、今回の騒動で知ったけど特に触れてないだけなのかハッキリしない。放生蓮、色々なことに対してリアクションが薄くて全然喋らないから、どちらでも違和感がないっていう…。
でも何も言わないでくれて良かった。白無垢だろうが累を発見出来たらそれで一安心だったんでしょう。イイね。
累くんの体が男の子だった場合は先生の結婚に関する憂いは言わずもがな。
最後のカット。鏡の前に立つ累くん。鏡の中の自分だけが白無垢姿になる光景。
鏡は本当の自分を映す存在だったり、理想を映す存在だったり、対照的なものを映す存在だったり。色々意味があると思いますが、このカットがめちゃくちゃ男の子っぽいんですよ…。現実には叶わないと思ってるからこそ鏡の中で花嫁姿の自分を夢想したのでしょう。
体が女で自認の性別がブレてたけど、結ノ家で白無垢になったことを思い出して、やはり自分は女として生きていかなければならないのだろうか…みたいなことを考えている、とかでも通じるは通じると思いますが。
……でも、巫女が幽婚をするのは、「現世では契りを結ぶことはできない」からです。
それを考えると、やっぱり累くんは男の子で、「現世で契りを結ぶことはできない」からあの家に呼ばれてしまった…ってことならピースが綺麗にハマる感じがして気持ちいい感じがします。ここに関してだけ言えば。
柱関連の謎
「柱の条件もよくわからないところがある」というのは何かというと、まずは累くんが山に呼ばれてる理由です。
元々未遂をしてる春冬コンビは死に近い存在だから呼ばれるのはわかる。
密花さんは影見持ちだし巫女適正あり。
深羽は影見持ち+夜泉子。
夕莉は影見持ち+逢世との共鳴。
放生蓮は麻生邦彦のせい。
累くんは日上山の調査を続けるうちに、ということで大分フワッとしています。大分霊に好かれやすい体質っぽいし、柱になるわけじゃないモブもドカドカ犠牲になってはいるのでそのへんは詰めなくてもいいかなという感じですが。でも累くんが「死」に誘われてるのは最初だけで、それ以降はたぶん柱として呼ばれてると思うし謎。
まあ、この点を霊媒体質だからで流したとしても一個すごく謎な部分があって。
大禍刻の後に累くんがマヨイガに箱詰めされてるシーンです。
そもそもマヨイガっていう場所自体がなんかこう、割と柱っぽくないというか。これは本当に私の感覚的な話なんですが、春河は胎内洞窟に、深羽は幽ノ宮に、密花さんは水上ノ宮に、夕莉も大禍境で、わかりやすくお前が柱になれ!ってのがわかる感じで匪もしくは柩籠に入れられてる。
そしてマヨイガで累が入ってたのは、匪じゃなくて柩籠でした。ここがメッチャ謎!柱になるなら匪に入れられるはずですよね。実際、春河が入れられてたのは匪のほう。
密花さんと深羽、そして夕莉も柩籠に入れられています。でも三人とも強い柱の素質があるのは説明できますからそれは当然。
累くんに影見の力があるとか看取りが出来るなら「強き柱」として選ばれたんだなということで納得できるんですがそういう描写はない。
というか、春河のメモとか怨霊テキスト見るとわかるんですけど、春河は「看取る力を持っていたため柱として匪に入れられた」んですよね。看取りができる春河でさえ匪なのに、特にそういう描写が無い累くんが柩籠に入れられてたのはどういうことなんでしょうか?
逆にマレビト側として選ばれたから柩籠に入れられてたとか?
でも花婿側として入るなら体は柩籠に入らなくていいんですよね。幽婚が成立したら魂だけを柩籠に入れて、体は忌谷に行くわけです。幽婚が失敗した場合でも、入れられるのは柩籠じゃなくてコンパクトな匪のほう。匪に男を入れるのは柱にするためじゃなくて葬るため。
だから男なら柩籠に入ることはないし、女が入るとしても強い柱じゃないとダメ。
謎。
逢世さんは放生蓮(というか麻生邦彦の魂)を呼びたかったわけだし、そのために累くんに白羽の矢が立ったとか?うーん…。
じゃあ何でわざわざ柩籠に入れたのっていう疑問が残る。榊はメキョメキョにされてたけど、春河が一回生還してるわけだから匪が狭すぎて即死しちゃうとかでもないだろうし。
深羽を救出するときに、夕莉がモノローグで柩籠について「春河さんが閉じ込められていたものとは少し違うようだ」って言及してるので、深い意味なく柩籠に入るってことは無いと思うんですよね…。
なんで柱になってるのかとか柩籠のこととか、ゲーム内資料だけでは説明つかないので、他のことに関しても語られてない部分や隠されてる設定があるんじゃないかと思ってしまって。それでなんか素直に累くん=柱=女の子で納得できない部分がある。
一番の理由はせっかくどっちか明かされてないので色んな可能性を考えてみたかったという思いですが。
ちょいちょい感想とか考察を見て納得した説は、累くんが黒澤逢世の生まれ変わりなんじゃないかっていう説。なので色々特別に関わっている的な。
決定打は用意されてないですが、私はこの説推せます。
そうだったら納得いく部分が多いですし、黒澤逢世の生まれ変わりとか血縁とかだったら男でも女でも特別な力なくても強い柱になれそうだし…。
あと「あの子も寄香を持つ人を待っているんです…」っていう台詞が逢世→白菊っぽい。
関係ないけど累くんが大禍刻で体育座りしてるポーズは幽ノ宮にあった巫女三人柱の像(というか恐らく巫女が柱に入るときの体勢)に似てますよね。…似ているなと思っただけです。考察班来てくれ!
結論
わからない。
こんだけ書いてそれかいという感じですが、色々考えること自体が楽しかったので…はい。わからないということがわかりました。
男だったらここが違和感ある/女だったらここが違和感ある、の箇所がいくつもあって、どっちでもない存在を描くのが本当に巧い!っていう感想。
もちろんどう考えても男/女派もいて当然と思います。私もかなり先入観とか自分の価値観で解釈してるところがあります。
ただ、もう自分の中では鏡宮累の性別に結論を出すのは野暮だ…(放棄)ということになりました。
正直に言いますと、私の趣味では男子設定だったらより萌えですよ!自分に嘘はつけない!だってそうだったらスタッフロール後のムービーの意味がより重くなるから…。
でも真剣に考えてたら割と本当にその線も無くはない気がしてきて……余計何もわからなくなった。
累くんは「どちらでもない」存在ということで再確認。
というかこんだけ色々つっこんでおいてアレですけど、本人がどちらかの存在になりたくない、どちらでもいたくないなら私が無理にどっちかに当てはめることは無いなと…。本当に何だったんだよ今までの文章。
私の解釈として一番近いのはたぶんノンバイナリー(=自認が男女どちらでもない)になるかな?しっかり勉強しているわけではないのでその辺りはちゃんと語れないですが、もしかしたら身体的な境界も曖昧な子なのかもしれない。
これほど丁寧に有耶無耶にされているからには、本当に性別なんて関係なくて、ただ放生蓮が帰る先は『鏡宮累』のいる場所なんだ、ということが主題なんだろうしなぁ。としみじみ。
スタンディングオベーション。
……だいぶ誉めそやしてしまったので、是非とも性別は明かさないままでいってほしいですね。どっちかが発表されたらこの文章がただ重箱の隅をつつくだけの感想になってしまうので(笑)
作品のテーマになってそうなところつらつら
■待つ人、動く人
累、逢世、白菊は「待つ」側です。
対照的なフレーズとして、「待っているだけではダメ、動かないと」っていうのが出てくるんですが、これ、ほぼ同じ文面を密花さんと深羽が残しています。ほぼっていうかダメだ、の「だ」があるかないかのみでマジで同じ。
「ダメよ、許さない」もそうだし、全然タイプは違うけど密花さんと深羽は芯が同じなのかも。
「行くのか、残るのか」という選択が大きな主題になっていると思うんですが、待つ/動くはこれの言い換えとも読めるかも。
■「一人で終わる」こと
これは”濡鴉ノ巫女”がそもそも人々の最期を看取って寄り添う存在なわけですから、もちろん大きなテーマとして設定されてると思います。
しかし言及してるキャラが本当に多いですね。
夕莉は「終わるときはひとりなんだ」。
密花は「一人生き、死ぬことへの孤独」を感じている。
深紅は「死ぬときは一人だ」。
麻生邦彦は「最後には一人で死ぬのだろうか…」と呟いていた。
黒澤逢世は「一人で終わる」と思っていて、それから「一緒に終わってくれる人」を探していた。
白菊は「永遠にひとり?」がそれにあたると思います。
枢木恭蔵だけはポジティブ(?)で、「独りで死ぬことができる」ですね。
春河と冬陽は、「一緒にって言ったのに」「一緒に終わる前に」。
彼女たちは、一人で終わることへの怖さは無かったのに、結果的にそれぞれ一人で終わってしまったのがなんとも悲しい。向こうで幸せになってください。
深羽は言及がないですが、「一人」であることが象徴的に描かれてるかな。
「私には何もない」「ひとりにしないで」あたり。
そう考えると蓮と累は「一人」も「終わる」ことも全く触れてないですね。累くんは強いて言えば「先生の犠牲になりたい」らへんがそれっぽいかな?
放生蓮はまだまだ生きる気マンマンでよろしいな。
その他もろもろ
■隠世の存在との共鳴
また累くんの話にもなるんですけど、累の手帳五と花嫁選ビノ書の文章は似てるなーと思います。「待ち続ける。待つことしか、私にはできないから。」「自らは選ぶことはできない相手をひたすらに待ち続ける」の部分です。
そのほか、手帳七と流水紋の手記も見比べると「水のように」の部分も同じ文章を書いてますね。累くんの手帳のほうは文脈的にそこは普通「空気のように」では?と思ったのでわざとかなーと思う。日上山という舞台が水がかなり大事な存在としてあるのでそんな変でもないけど。
結ノ家で起こったことも合わせて考えると、生まれ変わりではないにしても、累くんは間違いなく黒澤逢世と共鳴する存在として描かれてると思う。
もちろん、夕莉ちゃんのほうが逢世さんと引き合ってるとは思うんですが。
「多くの死を看取った」「自らは一人で終わることを恐れている」ところは夕莉ちゃんとリンクしてて、「想い人を待つ」の部分は累くんとリンクしているという感じかな?
あと、逢世ではないけど累の手帳の「来てくれる」は白菊の手記をなぞってる気がする。さっきちょろっと書いたけどなんか累くんぽくない文章だし。
麻生邦彦にとっては白菊と逢世さん、二人ともヒロインだから、それで累くんは二人とリンクしてるのかもしれない。
やっぱ放生蓮のヒロインは鏡宮累なんだなあ…。
■放生蓮と黒澤逢世
累くんの手帳四の話ですが、「あの写真の女性に魅入られている」の部分について。放生蓮ってそんなに逢世さんや白菊の方に惹かれているように見えるか?という話。
プレイヤーにとっては本編始まりがそもそも弔写真手に入れてからなので、放生蓮が今回の調査にいつもより気合入ってるって言われてもイマイチわかりにくい。操作や目的設定は蓮視点だから、魅入られているところは描写されてないけど無自覚にそういうふうに動いている…ということなのかもしれないんですが、本当に夢中になってたらもう契りが成立して逃げられなくなってしまうはずなんですよね。榊とか渡会みたいに手遅れになる。
だからやっぱり「魅入られている」ってのは累くんの主観によるところが大きいと思います。プレイしててもあんまり蓮ルートで弔写真のことって印象に残らないんだけど、累くんはなんでそう思ったんだろう…。
私は弔写真のことなどすっかり忘れて白菊ちゃんのほうに肩入れしてました。
今回蓮が積極的に動いてたのは、やっぱり麻生邦彦の想いに憑かれてたからだろうなと思います。
あんまり感情動かないように見えるし。
屋根裏覗いて霊が出てきても動じないのは頼もしいけど、一応いなくなったら探してもらうくらいの仲の学生時代からの友人が怨霊になって出てきても「榊…」で終わりなのはどうなんだ。切り替え早すぎるだろ。
なんなら夢で累くんを追いかけて待ってくれ!って言ってた時が一番動揺してたような気が…。あの夢は一応蓮なりに累がどこかへ行ってしまうことへの不安から見たものっていう解釈でいいのかな?(不安というか実際連れてかれたけど)
八ノ雫(大禍刻)の夢~十ノ雫(幽婚)がかなり謎多き章ですよね。
どこからどこまで夢なのかという話。
結女の「麻生様がまたいらっしゃるとは…」な台詞が全くそのままに終ノ雫でも流れるから十ノ雫で結ノ家に行ったこと自体まるっと幻覚でいいのか?
累くんが白無垢姿の自分を思い返してるので、幻覚だとしても蓮累で共有したものだとは思う。
メイン目的としては放生蓮で黒衣の花嫁とファーストコンタクト起こすためのイベント。
黒澤逢世の本体は恐らく黒キ澤にありますよね。黒キ澤は水上ノ宮(山頂の彼岸湖にある社)から通じる泉ですので、まあここもざっくり山頂あたりと考えていいでしょう。
逢世が出れるとこって多分限られていて、推測ですが、幽ノ宮より標高が高い所じゃないと出れないのかな?と思います。結ノ家は忌谷の奥ですから、逢世が出現できる範囲に入ります。
蓮は彼岸湖や水上ノ宮までは来ないから痺れを切らした逢世さんが累に干渉して結ノ家まで呼んだとか?
一応本来の結ノ家へのアクセス方法は忌谷からのルートのはずですが、蓮は夢(幻覚?)から二回アクセスしてます。場所の説明には「現世と隠世の間にある」と書かれてますので、夢からでも行ける…のかな。放生蓮は招かれた人間だしね。
忌谷から結ノ家に行ったのは終ノ雫の一回だけです。
おばあの台詞については、霊だし同じこと繰り返しててもおかしくないかもしれませんが、どうなんだろう…。どこからが現実なんだ。
■あと、十ノ雫で気になるところ
ケーブルカーに乗るところのムービー、累くん泣いてるように見えるんですけど。泣いてるよね!?
立ち上がるときに涙が頬を伝ってるし、最後の目線のカットも潤んでいるというか、今にも泣きそう。
これは結ノ家で幽婚を果たせなかったからかな、と最初思いました。でも逢世さんの姿に変わってることもあるし、結ノ家で累くんの自我がどれだけあったのかわからないので違うかも、となって。
それで色々見返して、累くんが泣いていたのは「先生がマレビトになってしまって、もう逃げられない」ことをあそこで気づいたからじゃないかな?と思いました。自我がかなり薄れていても幽婚の光景は頭のどっかで見えていたと思いますし。
それぞれの結末とキャラについて
正史がどれかというのは明言されてないらしいですが、夜泉の花嫁/夜泉子/箱ノ中が好きです。
夕莉ED
これは言わずもがな。一緒に終わっちゃっても夕莉がそれでいいならいいんだけど、密花さんがあまりにも可哀想すぎるからね…。
乙女二人で泣いてるのがホラゲらしくなくてなんか寂しい気持ちになる。私が抱きしめますとか言ってた逢世さんを逆に夕莉ちゃんが抱きしめてあげるのが良いな~と思う。
物語の始まりで「涙も流れない」と言ってた夕莉が、最後には泣いて笑って終わりっていうのが清々しい。何にも蟠りない。零ってこんな気持ちいい終わり方許されるんだ。
ビジュアル的にも、夜泉がサーっと引いて、夕陽から朝焼けになって綺麗な湖が映るっていうのも超スカッとする。希望。
密花さんが待ってるのもすごく良い。夕莉が逢世さんを看取って終わりだったら、そしたら今度は夕莉のことは誰が受け止めてくれるの?とループになっちゃうんだけど、夕莉にはちゃんと帰る場所があるよってのを演出で見せてくれるのは良いよね。…ていうか密花さん射影機持ってないのに彼岸湖まで来てたのか。危ないぞ。
あと、蓮と累のムービーが流れる分岐が蓮のEDじゃなくて夕莉のEDによって変わるというのも好きですね。逢世さんが本当の意味で解放されたことで、麻生邦彦の未練も立ち消えた。それでようやく麻生邦彦の意志じゃなくて「放生蓮」として選ぶべき、待っている人のところにちゃんと帰ってきた、ということだと解釈しています。よ、良すぎる!
余談。初見で永遠に戦い続けても終わらなくて倒し方カンニングしたんですがそのときに分岐条件も見てしまいまして、良い方はあとで見たいと思い先にバッドエンド見ました。零のED分岐はスタッフロールでイラストが追加されたりする~とかの情報は知っていたんですが、それが無かったのでメインのストーリー以外は流石に変化ないかな?と思ったところに最後の最後で累くんが幸せそうな姿が見られて…いや本当に椅子から立ち上がりかけました。大サービスじゃないですか。
なんかわかんないけど累くんを一目見た瞬間から絶対死ぬでしょこの子!かわいいのに!イヤーッ!と思ってたし、いなくなったりするたびにあー今度こそ死んだ!と思ってたし、密花さんも絶対死んだと思ってた。蓮も深羽も生還確定だし、生還者が多いですね。こんなもん?
■不来方夕莉について
かなり好きな主人公です。ていうか顔が好き。
何人も助けててめちゃくちゃかっこいい。でもかわいい面だったり危うい面もあり良いバランス。そしてラスボスすらオトす女子キラー。
あと襲われたときの「やめて!」の声がしっかりしていて安心する。
そこまで強い子ではないと思うんですが、密花さんがいなくなったことで振り切れるタイプのバグり方をして動かずにいられなくなっちゃった、っていう感じかな。
ところで、失踪した夕莉ちゃんを探してほしいと依頼したのは誰なんだろうか。登校してないって情報があるし、高校の教師とかかな?
彼女の服、前から見るとそうでもないんだけど後ろ姿めちゃくちゃ巫女さんに見えます。ずっと気づかなかったけどスクショ見返して気づいた。すごい良いデザインの私服だと思います!……私はゴスロリが好きですが!
そしてオリジナル版の黒ビキニ…私も着せたかった……っ。なぜ無い。
DLCは買ったんですが、設定画だとおさげなんですね。こっちもかわいいけど個人的な好みとしては現行デザインの無造作ヘアーのほうが好き!変更グッジョブすぎる。
夕莉ちゃんがくろさわのカップ割っちゃったり、布団整えられないのはズボラな子なのかな?と思いますが、荷物段ボールに入れっぱなのはなんかどっか行っちゃいそうで不安なのでED後はしっかり部屋整理してくろさわに腰を据えてほしいな。
今回色々巻き込まれてしまったのも「頼まれごとを無視できないまじめな性格から」らしいし、練習すればコーヒーもうまく淹れられるはずだ!頑張れ。君の幸せを願っている。
蓮ED
1周目は迷わず白菊ちゃんを選択しました(そして倒した)。だって写真を見たくらいのポッと出の女とずっと夢に出てくる幼馴染だったら絶対後者を救ってあげたいでしょ!
あとこれは全ED見たから言えることなんですけど、逢世さんには夕莉ちゃんが必ず会いに行きますが、白菊ちゃんは蓮が寄香を持って行ってあげないとあれからもずっと待ちぼうけですよね。あまりにも酷。
逢世さんの写真撮るEDも寂しいけど好き。射影機構えて拒否の姿勢見せても戦闘にならないんだ…、っていうところがなんか泣けてしまう。散々夕莉と深羽にはつきまとってきましたが、蓮とは一度も戦闘にならないんですよね…。逢世さんってかなり話通じるラスボスだなと思いました。おしとやか。
触れるほうのEDも良いんですけど、そのあと結局夕莉ちゃんと戦うしなあ…。あと潔癖カプ厨だから、中身が麻生邦彦とはいえ放生蓮から出る最初の「好きだ」は鏡宮累にくれよ!って思っちゃう。
■放生蓮について
この男、一縷荘で累くんが危ないことになってからも普通に山に連れてくし、神隠しされたり眠ったりしてても(というか改めて書くと散々な目に遭っている)「累は大丈夫のようだな…」とか言ってて…もっとこう…気にかけなさいよ!という気持ちだった。
いや、毎回わざわざ連れ戻しには行ってるから蓮の中ではかなり大事に思ってるのはわかるんだけども…。ドライというかアッサリしてんなーと。
だからこそ最後のムービーで感動したというかぐあっと来たんですよね。エンディング迎える前の放生蓮だったら「どこにも行かないって」なんて台詞絶対に出なかったと思います(知らんけど)。ちゃんと手帳読んで色々累くんのこと考えてたんだな!?やるじゃん!見直したよ!
放生蓮のことなんだと思ってんだって感じですけど、本編前だったら累くんが起きようとしても「なんだ、もう起きるのか?」とか言ってそうだし、そもそも寝顔見守ってあげたりしないと思うんだ…。累くんの想いが一方通行じゃなくて本当に良かった。
あと女性苦手なわりに女の子だらけの場にいるシーンが多い。
終盤まで密花さんいないしいても休んでるししょうがないね。動ける大人一人でよく頑張ったわ。
それにしても、密花さんなんて頭っからつま先まで女!って感じだけど、なんで密花さんは大丈夫なんだろう?いや、たまに目そらすらしいけど。
何かしら失くしたらすぐ密花さんに頼むし呼び捨てだし、かなり仲良しよね。
苦手意識の原因は白菊だし、女性というか女の子供のほうが苦手度高いのだろうか。深羽にもかなりキョドってたからなぁ。…あんなん誰でもキョドるか。
多分くろさわに何回も訪れてるのは夕莉が呼んでるからだろうし、最初の影見するときに密花さんが「夕莉も蓮からの依頼ならやりやすいだろう」みたいなこと言ってたし、夕莉とも仲は良さげ。
ていうか夕莉ちゃん、家主がいないタイミングで困ったとき、ちゃんと頼れる大人呼べるのしっかりしてるわ…。
あと蓮はダバダバ走るな。キビキビ動きなさい。
深羽ED
深羽はグッドエンドではないけど、トゥルーエンドだと思うので「夜泉子」の方が好きです。どこにも行かないよって言われても、私が「嘘だ…」ってなってしまった。
ちゃんとお別れできる方が健全な感じがするというか、スッキリして好き。
あと、深羽の記憶にある別れ方(「夕陽を見ながら泣いていただけ」のメモ)とほぼ同じ光景をなぞっているというのも切なくてイイなと。
一人残されてしまった感はありますが、深羽には井山さんもいるし、夕莉もいるし。養母に優しくしてあげて。…というか井山サチさんって過去作に出ていた人なんですか?それとも今作でマジで突然出てきた人?
残り香だけだった、というけど、最期に深紅と対話はできたわけだし、別れは受け入れられたんじゃないかなと思うのでこれからも強く生きてほしい。あともっと自分を大事にしてほしいですね…。
「夢ノ通路」といえば「住の江の岸に寄る波~」(百人一首18番)を思い出すのですが、この歌と同じ文脈で考えていいのかな。
夢の通い路っていう概念自体は一般的にあったようだけど、百人一首のこの歌になぞらえてるんだとしたら、グッドエンドだけどちょっと色々勘ぐってしまうな。やっぱり深羽の一方通行の思いなんじゃないかとか…。
深羽が持っていった射影機は夕莉の(というか密花さんの)だろうけど、終ノ雫の時系列ってどうなんだろう?
深羽のEDでは禍津陽に向かって歩いている、てことは夕莉でED迎える前のタイミングだと思う。
夕莉ルートでくろさわを出発する前はちゃんと雛咲親子で一緒に寝てる。
蓮パートだとすでに夕莉はいない(ここでも雛咲親子は一緒に寝てる)ので、出発したのが夕莉→蓮なのは間違いない。
でも深羽のパートだと、深紅がくろさわから出るのを見て自動で移動するから、夕莉と蓮がまだくろさわにいるのか、山に向かった後なのか判明しないんですよね。
夕莉が出発する前に深羽ルートが終わってるんだとしたら一応辻褄が合うけど、だとしたら「夜泉ノ花嫁」ED-「夢ノ通路」EDが正史なのかな?
あとは夕莉の「抱擁」EDが正史で黒キ澤も禍津陽もそのままだったら夕莉ED→深羽EDの時系列でも変ではない。が、抱擁が正史なの嫌すぎる…。
どっちだとしても射影機が深羽のベッドにあったのは説明つかないんで、なんかこうパラレルというか全く別時間軸と考えてもいい気はします。
■雛咲深羽について
深羽に関しては、せっかくなので夕莉との絡みをもっと見たかったです。夕莉に心を許したいと思っているの、メモを見ないとわからないんですけどすっごい萌えなのでそこもっと見せてほしい。絶対夕莉に伝わってないよ…。
一緒に行動したのも少しの間だけだったし、ちょっともったいない。
まぁ行動原理の設定が母親にあるので、別行動になってしまうのはしょうがないのかなー…。
夕莉の「いえ、あなたも怖いはずよ。」がね、本っ当に好きです。
それにしても深羽は助けられてから一気にふてぶてしくなった。夕莉に助けられた直後はしおらしくてかわいかったのに…いや、操作キャラが弱気だと怖いんでありがたいですけどね。
主人公の周りの人々
■黒澤密花
一貫して頼れる保護者という印象。
蓮にも榊と付き合いを考えるよう言わなきゃ…となってたし、夕莉以外に対しても世話焼きっぽい。住んでるのは二人しかいないのにくろさわに寝れるとこがいっぱいあるのも、今まで見つけてた失踪者泊めてたのかな?
でも密花さんも内心孤独や不安を抱えてるんですよね。保護者気質だからというよりは、他人の面倒を見ることで自分の支えにしてるのかも。
射影機はもう夕莉ちゃんにあげんのかな?
密花さんは逢世と同じ黒澤姓ですが別に血縁で呼ばれたわけではないっぽい。黒澤だけでなくシリーズ通して同じ姓の人がちょいちょいいるようですが、単なる遊び心なのか?
でも逢世さんに関しては黒キ澤で黒澤ってのがちゃんと理由づけしてあって良かったよね。
■鏡宮累
この子に関しては散々書きましたが、いや本当に…すごいキャラだ。
二周目から見方変わるし無駄に撮っちゃう。かわいすぎるから。あと放生邸書斎以外の間取り教えて。バイト扱いらしいけどちゃんとお給料もらってる?
■氷見野冬陽
タイトル画面でいつも会う子。冬陽に関しては、プレイ前にツイッターの最恐怨霊投票企画を見てたので首を切ることは知ってました。怖い画面で合唱曲的なの歌う演出、エヴァ破の今日の日はさようなら思い出す。
結局冬陽が春河に言いたかったことってわかんなかったけど、そういう…ことでいいんですかね。安直すぎるかな。零ってカプ厨?
というか、首切って即怨霊になって出てきたけど肉体はどうしたんだ。蒸発したのか?
春河ァ〜…と言いながら襲いかかってくるので、春河じゃありません!と言い返しながら撮ってます。
■百々瀬春河
個人的には冬陽より春河のほうが依存度高いというかヤバイ奴な気がする。
夕莉の呼び方が、冬陽は氷見野さんなのにこっちは春河さん呼びなのは冬陽がずっと春河春河言ってたからかな。つられちゃう夕莉ちゃんかわいい。
■雛咲深紅
この人に関してはシリーズのファンが散々言いたいこと言ってると思うけど、私としてはこの人が雛咲深紅!となれたので良かった。あと3Dモデルが綺麗。
■白菊
かわいい。攻撃力も高くないしあんま害がない。
陽炎山から連れてこられたとはいえ、白菊ちゃんもれっきとした日上山の柱なんだから、ちゃんとした白無垢着ればよかったのに。やっぱ攻略対象ではないということか…。
生まれた年だけで言えばかなり年代もののロリですけどね。
白菊ルートのEDだったら蓮はもう悪夢見ないだろうけど、逢世側のEDだったら本編後も「見るな…見るな…」が続くのかなと思うと笑う。
■黒澤逢世
零のラスボスって多分みんなそうだけど、なんとも可哀想な人だと思ってしまう…。あとあんま怖くなくて助かる。
でもラスボス戦前で赤い画面の真ん中に逢世が居て、周りを大量の諫女たちが浮かんでる絵面はかっこいいかつゾッとして良かった!
この方が濡鴉ノ巫女のメインヒロインでは?と思う。
「夜泉の花嫁」EDだとマジで逢世さんたった一人で夜泉を全て引き受けたということですよね?溢れるのはなんかこう…わかるけど。吸うのもできるのか…。
夕莉ちゃんに看取ってもらえたからとはいえ、精神が強すぎるだろ。
■片品紡
完全におまけ要素用人員だけどキャラデザがかわいすぎる。君もヴィーナスフェスに出ないか?
身長は、姿勢もあると思うけど蓮>密花≧累≧夕莉>深羽かな?
真ん中3人はほぼ同じですかね。
女の子が結構背高めでいいな。深羽がダントツで小さくてかわいい。乳もおだやかなサイズ(※十分ある)だしな。
終わりに
はー。書いた書いた。そして自分の日本語の下手さを痛感しました…。ブログ書く人とか字書きの人すごい。
本当に良いゲームだった。ありがとうございました。
全部が説明されてないからこそ考える余地が残されてて楽しい。まだ霊リスト埋まってないし多分見てない看取りムービーもあるんですけどね。
零って結構難解なのかなと思ってたのですが、大事な設定に関しては同じような内容書いた資料をいくつも置いといてくれるので、ファイル拾いきれなくてもなんとなく全体の話は理解出来るようになってて良かったです。
今はSS埋め中です。射影機も強化完了してあまり怖さ感じずプレイできるようになってきた…。やばかったら圧!撃!滅!ふん…雑魚が!
本当に偶然なんですけど、今年が濡鴉ノ巫女10周年イヤーらしいですね!いいタイミングだ。おめでとうございます。
また新作や過去作のリメイク発表とか、何か動きがあったら嬉しい。
濡鴉より大分怖そうな気はしてますが刺青ノ聲が気になってます。曲も好き!
今まで天野月(子)曲、色んなもののイメソンにしてきたけど濡鴉ノ巫女クリアしてからテーマソング以外も全部零に思えてきた。オタク御用達の銀猫とかもね、零だよこれは。
"逸らさず見ていてよ 私の写真が灰になるまで"
"シャッター切って死なせて"
……零だろこれは!!
感想はこんなもんで。
ここまで読んでくださった方ありがとうございました。お疲れ様です。
まだ濡鴉消化中ですが、落ち着いたら月蝕もやりたいなと思ってます。病院怖そうすぎ。
2024.09
■このnote書き終わったあとに気づいたことをこっそり追記していきます
放生蓮が十ノ雫で累を探すときに「急がなければ。累が待っている…」って言っている。累くんは神隠しに遭ってるので「累の身が危ない」的なニュアンスの方がしっくりくるしちょっと変。蓮のこのモノローグが出る時点では累の手帳四までしか拾ってないから、手帳からは累くんが「待ってる」ことは読み取れてないはず。(※待つことしかできないから、の手帳は五)やっぱ蓮も憑かれてるというか霊に導かれて「待ってるから行かなければ」となってる感がある。
男だったら柩籠に入ることはないって思ってたけどよく考えたら白菊EDで放生蓮が柩籠に一緒に入ってるな。でもあれは幽婚とかじゃなくて白菊ちゃんが一緒に入りたかったからってだけなのか?
黒澤逢世や鏡宮累、夕莉・深羽のコスチュームや蓮が夢で見た密花さんの白無垢姿、合わせが逆=死装束。(プレイした人既にみんな気づいてそうだが…。)白菊だけは右前。
深羽だけ白菊とエンカウントしていない。確かに物語上不要な邂逅ではあるのだが、形代神社の子どもたちって「来るはずのない迎えを待ち続けて永遠に遊んでいる」存在だから、もしかしたら深羽が迷い込んでたら帰って来れなくなって詰むからエンカさせられない…という理由があるかも。あったら面白い。
放生蓮も射影機の力で影見できるのかとなんとなく思っていたのだが、夕莉で操作しないと看取りムービー埋まらない?蓮はちゃんと看取りできないようになってるのかな?ちょっとこれは自信ない。確か蓮で火継守とか触ったはずなんだけどなんかムービー埋まらなかったから夕莉で触りなおした……。
白菊が夕莉に「死にたいのはわかるけど」って言ったの、1周目では深く考えずに、不知ノ森に来る人間が自殺願望ありがちだからかな〜くらいに思ってたんだけど。「あなたも死ねないの?」と話しかけてることを考えると、「死にたいのはわかる」というのは言葉通りの意味なのかもしれない。夕莉と会話して以降は特に触れてないけど、白菊は永久花でずっと死ねないから、本当はずっともう終わりたいって思ってるのかもしれない。悲しすぎるな。
白菊、夕莉とは普通に(?)遊んでたのに累くんにはヒトガタミ貸してあげなかったのは何でなんだろう。形代神社の記録三を見ると、若干の違いはあるものの、夕莉とは「神隠し」で遊んで、累くんとは「遊婚」で遊んだということだと思う。兎野ちゃんが「今度の遊び、あなたが契る相手を探すんだって!」と言ってたし。やきもちだったらかわいい。その人麻生邦彦のそっくりさんだけどね。
密花さんについて、「今まで見つけてた失踪者泊めてたのかな」と書いたけど、夕莉ちゃんが言ってた。
聲レンズで深羽の台詞が3つも用意されてるのに気づかなかったんだけど、笑うのが下手なんだね…。夕莉が泣けない子だとしたら、深羽は笑えない子なんだろうか。うう…。
密花さんが救えなかった成海あかりが黒セーラーで夕莉が白セーラーなのって意図的?