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体と脳への「正しい負荷の与え方」

最近You Tubeで、体と脳への「正しい負荷の与え方」をたまたま知りました。

過負荷の原理 ➡ 日常生活以上の負荷を与えることが必要
可逆性の原理 ➡ トレーニングを辞めてしまえば、元のレベルに戻ってしまう
特異性の原理 ➡ トレーニングのやり方によって効果が変わる

漸進性の原則 ➡ 徐々に負荷を高めていくことが必要
全面性の原則 ➡ 全身を鍛えることにより、効果UP
意識性の原則 ➡ どの部分を鍛えているかなど、意識することにより効果UP
個別性の原則 ➡ 目的や自分に合ったトレーニングを行うことが重要
反復性の原則 ➡ 1度のトレーニングでは効果は出ず、反復することが必要

上記は筋トレの3原理・5原則です。
簡単に言えば、この原理・原則に従わなければ、筋力トレーニングの効果は期待できないということです。
よく外国語学習は「筋トレ」にたとえられます。筋トレと同じで、スピーキングやリスニングなど、反復学習が必要なため、このように例えられることがあるのだと思います。
私自身も語学学習を筋トレに例えることはわかりやすいと感じますし、実際にこのたとえを使ったこともあります。

ですが、最近は「語学は筋トレ=反復(反復性の原則)」という理解にとどまっているのはもったいないと感じています。

というのも、3原理・5原則の「トレーニング」や「鍛える」という単語を学習に置き換えると、この原理原則に従った学習方法はとても効果があるように思えてくるからです。

例えば、「過負荷の原理」は日常生活以上の負荷を与えることで筋肉が大きくなることを示しています。語学に例えると、留学などをすると、日常的なあいさつや定型文などは話せるようになります。ですが、日常生活を超えた自身の意見を論理的に述べる、口論するというレベルになると満足に話せない、ということが起きます。このような事態は過負荷の原理を意識していなかったことにより引き起こされるのだと思います。

漸進性の原則は、徐々に負荷を高めていくことで、筋肉が強くなることを示しています。
つまり、ベンチプレスが50kgで10回できたとしたら、次は重さを上げて10回行うか、重さはそのままで10回を超える回数を行うということです。
これも先程と同様になぜ日常生活レベルを超えると途端に満足に話せなくなる、という例を用いて説明することができます。

留学したばかりのころは、日常会話すらままなりません。つまり、日常会話が日常生活以上の負荷となり、日常会話ができるようになるまで、負荷を上げ続けている状態になります。
ですが、日常会話ができるようになり、それ以外の学習をしなくなれば、負荷は高まることなく、語学能力の向上はそこで頭打ちになってしまします。つまり、漸進性の原則に従っていないから、能力の向上がストップしてしまうということです。

すべての原理原則を1つひとつ考えていくことはしませんが、私はこの3原理・5原則は、すべて筋トレだけでなく、学習全般にも応用できると考えています。

筋トレは重いものを持ち上げて、筋肉に負荷を与える行為、学習は新たな情報を処理し、脳に負荷を与える行為です。どちらも負荷を与えるという点においては共通です。そして3原理・5原則は「どんな負荷を、どのようにして与えるか」を語っています。
極論ですが、正しい負荷の与え方は筋肉にせよ脳にせよ大差ないと思います。

内容は当たり前のことが多いので、「そんなこと言われなくてもわかる」と感じる方もいると思います。ですが、実際に何かを学ぶとき、当たり前のことを意識的、無意識的にかかわらず、無視してしまうことがよく起きます。

私自身も漸進性の原則は無視しており、目の前のルーティン的な学習ばかり行っていたのではないかと反省しています。
今後はこの3原理・5原則を紙に書きだし、見返して、正しい負荷を与えることができているか、常に振り返っていこうと思います。

過負荷の原理 ➡ 日常生活以上の負荷を与えることが必要
可逆性の原理 ➡ トレーニングを辞めてしまえば、元のレベルに戻ってしまう
特異性の原理 ➡ トレーニングのやり方によって効果が変わる

漸進性の原則 ➡ 徐々に負荷を高めていくことが必要
全面性の原則 ➡ 全身を鍛えることにより、効果UP
意識性の原則 ➡ どの部分を鍛えているかなど、意識することにより効果UP
個別性の原則 ➡ 目的や自分に合ったトレーニングを行うことが重要
反復性の原則 ➡ 1度のトレーニングでは効果は出ず、反復することが必要


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