見出し画像

123.未来の誰かの幸せのために(#大人のための生き方寺子屋 1/3)

先日、大阪市中央公会堂で開催された喜多川泰
さんの公演会に昨年に続いて参加した。



主催者は関西3拠点で、日本の偉人の生き方を題
材に、子供たちに心の教育(いわば令和の新科目「人生」という授業)をしている友人。


 ⚫︎今以上、便利さや合理の先に幸せはない

 みんな薄々気づいていること
 iPhone15→16のアップデートに意味はない。
 なぜ、未だにそこを追うのだろう?

 日本で食べることにさほど困らなくなったのは
 ここ50年の話。それ以前は、生きていくための
 生存競争。だから体力を使わず効率的に!と
 合理性を求め続けてきた。


 今からはそれよりも

 例えば、美容院(待ち時間)に出すコーヒー。

 インスタント×紙コップでなく、
 豆から挽いた×こだわりのカップ☕️がいい。

心の豊かさは、そんな“一手間”や“わざわざ”の
中から生まれる
ようになっていないか。


便利さや合理によって生まれる時間は、豊かさを
味わうための時間にした方がいい(本来そのはず)

豊かに感じることが出来る、一見、やらなくても
いいことを、もっとやってみてもいい
のかも
しれない。




⚫︎日本にだけ脈々と続く文化・思想
    「未来の誰かの幸せのため」

 「今の自分のお金のため」とは真逆の考え。


 日本は唯一、2000年以上続く独立国。
 周囲を海に囲まれた島国。



 先々の代まで生きていくために、しっかりと
 時間をかけて、土地に耕し、種を撒いて、
 育んだ農作物で生活をしてきた。

 1871年~岩倉具視使節団。
 約2年間、国の首脳達が国造りのために
 欧米諸国を渡った。

 そこには、後の日本の礎を築く留学生も
 参加している


 1904年(20年後)、日露戦争において
 絶望的に乏しかった戦費支援を米国から
 受けて勝利に繋げたのは留学生の一人、
 金子堅太郎の働きかけだった。

 留学時に、後の大統領ルーズベルトと親睦を
 深めるきっかけが出来ていたからこそ、支援を
 仰ぐことができたと言われている。


 どこの国が貧困下、遠い未来の国造りのために
 首脳や留学生までを国費で送りだせるだろうか。




 そして、日本へ海外観光客が来るのは、
 円安だからだけではない。

  ①街の綺麗さ(匂いがない)  
  ②マナーの良さ(財布落としても交番へ届く)
  ③互恵精神(非常時の対応)

 財布を交番へ届けるのは手間が多いが、日本人の
 ほとんどができる。
 「落とした人が困っているから」と思える国民性

  これを確かめに海外から人が来る。
  そして感動して広がり、また来る。


 そんなことを考えると

 これからも世界で唯一、“本当の豊かさ”で 
 世界をリードできるのは日本なのかも
 しれない!と想えてくる。


 ちなみに・・・
「それ、何か意味あるの?」って投げかけがある

 今の自分のお金のため   なのか
 未来の自分の豊かさのため なのか
 未来の誰かの幸せのため  なのか

 考え方は全く違ってくる。

 仕事観や人生観が変わっていくと、意味がない
 なんてことがなくなる。
 




●挑戦するための条件なんてない

【マズローの5段階欲求】
下層にある生理的要求、安全の要求、 
社会的欲求、承認欲求。
 これを満たして初めて自己実現に向かう


 マズローの言うとおり、
 自己実現=幸福感(心の豊かさ)が他の欲求を 
 満たした上に成り立つとすると、
 開港後に異人達が驚いた”貧しかった日本人が
 抱いていた幸福感”の説明がつかない。

 つまり「何かをクリアしないとできない」
「これが済まないと次には進まない」という
 “条件付”の発想は日本の先人たちが「違うよ」
 と証明している




 色々と書いてきましたが、詰まるところ

 人は行き過ぎた便利さや合理さ、私利私欲を
 追い求めている時に発するエネルギーはたかが
 知れている。

 一方で、

 “心の豊かさ”(本当の豊かさ)を求めて
 「未来の誰かの幸せのため」と思えるとき、
 凄いエネルギーを持つことができる。
 一歩踏み出すことができる。

 一手間もわざわざも惜しくなく、むしろ愛おし
 くて味わい深いこととさえ感じることができる



 それを日本の先人たちは証明しているように
 感じる。


 未来から見てそんな先人の一人になれるように、
 と感じた良い一日になりました。


最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

 とても充実した講演会だったので3回に分けて
 記事化します。


※本記事は9月28日 福山講演(OTONAWARAU 
 PJT)の内容も一部追記しています


いいなと思ったら応援しよう!