![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153471593/rectangle_large_type_2_ef26253b45a4c5a15184d065fca4b660.jpg?width=1200)
123.未来の誰かの幸せのために(#大人のための生き方寺子屋 1/3)
先日、大阪市中央公会堂で開催された喜多川泰
さんの公演会に昨年に続いて参加した。
主催者は関西3拠点で、日本の偉人の生き方を題
材に、子供たちに心の教育(いわば令和の新科目「人生」という授業)をしている友人。
⚫︎今以上、便利さや合理の先に幸せはない
みんな薄々気づいていること
iPhone15→16のアップデートに意味はない。
なぜ、未だにそこを追うのだろう?
日本で食べることにさほど困らなくなったのは
ここ50年の話。それ以前は、生きていくための
生存競争。だから体力を使わず効率的に!と
合理性を求め続けてきた。
今からはそれよりも
例えば、美容院(待ち時間)に出すコーヒー。
インスタント×紙コップでなく、
豆から挽いた×こだわりのカップ☕️がいい。
心の豊かさは、そんな“一手間”や“わざわざ”の
中から生まれるようになっていないか。
便利さや合理によって生まれる時間は、豊かさを
味わうための時間にした方がいい(本来そのはず)
豊かに感じることが出来る、一見、やらなくても
いいことを、もっとやってみてもいいのかも
しれない。
⚫︎日本にだけ脈々と続く文化・思想
「未来の誰かの幸せのため」
「今の自分のお金のため」とは真逆の考え。
日本は唯一、2000年以上続く独立国。
周囲を海に囲まれた島国。
先々の代まで生きていくために、しっかりと
時間をかけて、土地に耕し、種を撒いて、
育んだ農作物で生活をしてきた。
1871年~岩倉具視使節団。
約2年間、国の首脳達が国造りのために
欧米諸国を渡った。
そこには、後の日本の礎を築く留学生も
参加している
1904年(20年後)、日露戦争において
絶望的に乏しかった戦費支援を米国から
受けて勝利に繋げたのは留学生の一人、
金子堅太郎の働きかけだった。
留学時に、後の大統領ルーズベルトと親睦を
深めるきっかけが出来ていたからこそ、支援を
仰ぐことができたと言われている。
どこの国が貧困下、遠い未来の国造りのために
首脳や留学生までを国費で送りだせるだろうか。
そして、日本へ海外観光客が来るのは、
円安だからだけではない。
①街の綺麗さ(匂いがない)
②マナーの良さ(財布落としても交番へ届く)
③互恵精神(非常時の対応)
財布を交番へ届けるのは手間が多いが、日本人の
ほとんどができる。
「落とした人が困っているから」と思える国民性
これを確かめに海外から人が来る。
そして感動して広がり、また来る。
そんなことを考えると
これからも世界で唯一、“本当の豊かさ”で
世界をリードできるのは日本なのかも
しれない!と想えてくる。
ちなみに・・・
「それ、何か意味あるの?」って投げかけがある
今の自分のお金のため なのか
未来の自分の豊かさのため なのか
未来の誰かの幸せのため なのか
考え方は全く違ってくる。
仕事観や人生観が変わっていくと、意味がない
なんてことがなくなる。
●挑戦するための条件なんてない
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153661040/picture_pc_9e37377cfa9ea385777d50631226c09b.png?width=1200)
下層にある生理的要求、安全の要求、
社会的欲求、承認欲求。
これを満たして初めて自己実現に向かう
マズローの言うとおり、
自己実現=幸福感(心の豊かさ)が他の欲求を
満たした上に成り立つとすると、
開港後に異人達が驚いた”貧しかった日本人が
抱いていた幸福感”の説明がつかない。
つまり「何かをクリアしないとできない」
「これが済まないと次には進まない」という
“条件付”の発想は日本の先人たちが「違うよ」
と証明している
色々と書いてきましたが、詰まるところ
人は行き過ぎた便利さや合理さ、私利私欲を
追い求めている時に発するエネルギーはたかが
知れている。
一方で、
“心の豊かさ”(本当の豊かさ)を求めて
「未来の誰かの幸せのため」と思えるとき、
凄いエネルギーを持つことができる。
一歩踏み出すことができる。
一手間もわざわざも惜しくなく、むしろ愛おし
くて味わい深いこととさえ感じることができる
それを日本の先人たちは証明しているように
感じる。
未来から見てそんな先人の一人になれるように、
と感じた良い一日になりました。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
とても充実した講演会だったので3回に分けて
記事化します。
※本記事は9月28日 福山講演(OTONAWARAU
PJT)の内容も一部追記しています