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シモキタエレジー

誰もが特別な自分になろうとして自分を見失っている。 たかが生まれた環境の不遇、たかが死に直面した過去。 皆 その劇場型人生で主人公を演じ、決して自分ではない ヒーローでもない 得体の知れないモンスターになっていく。
残念ながら あなたがどんなに壮絶な経験をしていても どんなに才能に溢れていたとしても 無職を見下してお説教をしたとしても あなたが生きている事に特別な意味なんて在りません。

素晴らしいPayPay、略して「すばPay」

だから生きていれば何でもしていいし、生きていれば何もしなくてもいい。
近くの中学校から発せられる軍隊のように足並み揃った掛け声が部屋の網戸を揺らす。 この資本主義社会で 金を稼いで納税して子孫を残し惜しまれつつ死んでいくのがセオリーの働き蟻を量産している校庭(工程)。
そこに労働をしないという自由が描かれる事はない。 何やってる?バンクシー。 全員ヒーローの未来へ向けてスクール・オブ・バンクシーしろよ。

全Payが残り200円を切った時に皆さんに「UNO」って言って助けてもらうの忘れてました。 MUNO!!(無能!!) 助けてくれ!!

無能、1人でウンチ出来ますけどコーヒーは溢さないと飲めません。

皆さんこんにちは。 どれだけバンクシった芸術的考察をしても思い切りコーヒーを溢しただけという白Tで風を切って下北沢を歩ける男「シモキタの茶色い稲妻」こと俺です。

お尻は自分で拭けてもコーヒーを満足に口に運べない茶色おじさんに労働なんて務まる筈もない。
何が言いたいかって、つまり俺は一見1人で生きていけるようで実は皆さんのサポート無しでは無理なんですよってこと。 まぁサポートがあってもTシャツは汚します。

シモキタにはTHEフィジカルな外国人とサブカルな日本人しか歩いていない(2024年 無職調べ)。 フィジカル外国人はただのフィジカル。 サブカル日本人は全員 劇場型人生の主人公。 全員 自身を見失ったファッションモンスター。 頭の中から手首の傷痕、その哀しい過去の爪先まで全てがスポットライトに照らされ輝いている。 俺以外の誰もその衣装にコーヒーを溢していない。

昔は俺も主人公を演じていた。 俺には特別な何かがある筈だったので大企業の正社員もやったし 株式会社の社長も2回やったし BARも経営したし 風俗店のバイトも闇⚪︎の取立てもやった。 BMWにも乗ったし しょっちゅうバッテリー上がりする車⚪︎切れの軽4で人生を走っていた時期もある。
でも最終的に家族、財産、職、全てを失ったら それまで見失っていた自分が姿を現したんです、シモキタに。
そいつはどこのブランド品でもない汚れた白Tを着て「MUNO!! 助けてくれ!!」と叫んでいます。 マイヒーローであるあなたへ向かって。


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