毎晩背中を掻かされて思うこと
先日3歳になったばかりの長男。
夏場、寝ている時に汗ばむのか、夜中に「ここ掻いて〜」と訴えてきます。
あまり放っておくと、隣で寝ている弟まで起きてしまうので、対応せざるを得ません。
とは言え、「ここ」と言われてもなかなか難しいものです
「どこ?」と聞いても、「骨のところ〜」
「指差して」と言っても、「届かない〜」と言うばかり
背中や肩など自分の手の届きにくい所を指しているのですが、ちょっと場所がズレると「違う〜」となってしまいます。
また、あまり優しく掻いていると「もっと強く〜」
力加減も難しい…
人の痒い場所を、正確に適切な強さで掻くのは、言葉だけではかなり難しいものなのだと実感します。
これって普段のコミュニケーションにも同じことが言えるような気がします。相手の痒い所に手が届いて、それが適度な強さかというのは、非常に難しいのです。
誰かが言葉で伝えた事を、その言葉通りに自分は対応しているつもりでも、相手にとっては微妙に期待と違ったり、強弱に不満があったりすることは良く起こるのではないでしょうか。
でも、難しいと言っているだけでは何の解決にもなりません。
息子の背中を掻き続けることで、相手の痒い所を上手に掻いてあげる方法もあることも学びました。
息子の要求は一回きりではありません。
ここ1週間くらい、毎晩のように何度も夜中に目覚めて訴えてきます。
回数を重ねると、こちらも何となく分かってくるわけです。
痒い場所は毎晩微妙に違いますが、コミュニケーションを繰り返すことで、今では彼の要求が短い言葉であっても、ある程度理解出来るようになりました。
何なら言葉が無くとも、今なら動きやうめき声だけで痒い場所を察知し、適切な強さで掻いたり薬を塗る提案も出来ます。
何度も何度も、「ここ?」「違う」「ここ?」「違う〜!!」を繰り返すことで上手になって来たんです。
おそらくコミュニケーションも同様です。
たった数回コミュニケーションで、この人とは合わないと判断するのは早過ぎで、相手と上手くいかなかったコミュニケーションは、上手に痒いところを掻いてあげる為の一歩なんじゃないかと考えさせられました。
大変かもしれませんが、最初から上手くいくとは考えず、いつか相手の痒い所に手が届くように、試行錯誤することが重要なのかもしれません。
それでも上手くいかない、という方は新たなアプローチや、相手との距離を再考する必要があるかもしれませんね。
コーチングを通じてヒントが得られると思いますので、是非ご検討ください。↓
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私は息子の痒い所をもっと上手に掻いてあげられるよう、一層彼に耳を傾けてみます。(早く皮膚科に連れて行け)