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ミュージカル『キャッツ』について語りたい(観劇記録)

先日、劇団四季『キャッツ』を観劇したので感想を綴りたいと思います!

言わずとも知れた名作ミュージカル『キャッツ』
この作品の素晴らしさは音楽、舞台セット、演出のあらゆるところに詰め込まれてます。見終わった後の多幸感は他の作品には無いもので早くも「キャッツ沼」にハマってしまいました(笑)。

ストーリー

満月が青白く輝く夜、街の片隅のゴミ捨て場。
たくさんのジェリクルキャッツが、年に一度開かれる"ジェリクル舞踏会"に参加するため集まってくる。

人間に飼い馴らされること拒み、逆境に負けずしたたかに生き抜き、自らの人生を謳歌する強い心と無限の個性、行動力を持つ猫、それがジェリクルキャッツ。

長老猫が最も純粋なジェリクルキャッツを選ぶ特別な舞踏会。
再生を許され、新しいジェリクルの命を得るのは誰か。
夜を徹して歌い踊る猫たち。

やがて夜明けが近づき、ナイフで切ってしまえそうな静寂に向かって、天上に上り、新しい人生を生きることを許されるただ一匹の猫の名前が、宣言される。

劇団四季公式サイトより(一部加筆修正しました)

オーヴァーチュアやメモリーはどこかで耳にしたことある方も多いのではないかと思います。音楽の素晴らしさは後述します!

キャスト

実は2回見に行ってまして、結構キャストが変わっていたのでキャストごとの感想はほどほどにします…💦

11/30 マチネ

この日は初見かつ2階のC席からだったのでダンスや歌に注目して見させていただきました!

グリザベラの木村さんの「メモリー」の深みには涙せずにはいられませんでした。周りの猫から疎まれ嫌われるグリザベラですが、そんな猫たちの輪に入りたいのに入れない苦しさが「メモリー」に込められていました。

ジェリーロラム・グリドルボーンの海沼さん。噂には聞いていましたがお歌が上手い!2幕のガスナン、グロタイでは一際輝いていました(笑)。

ラムタムタガーの大森さんはCDで聞いてたお声で耳馴染みがすごくよかったしイケ散らかしてました!

ミストフェリーズの押田さん、目チカで2階席の方にいらしたの分かりました!普通にミスト好きになってしまって割とずっと追いかけていました

スキンブルシャンクスの大井さん!すごく若い方なんですね!自分と年端が違わないのにスキンブルとして輝いてらして尊敬です👏 観劇前からスキンブル推しだったのですが、ますます好きになりました(笑)

タンブルブルータスの吉岡さんは『ジーザス・クライスト・スーパースター』で数ヶ月前に拝見したばっかりだったのでいつの間に猫ちゃんになってて劇団四季俳優の凄みを感じました✨

12/25 ソワレ

この日は、1階席の超前方の上手サイドの通路側だったので、真横を猫ちゃんたち通るし、表情もよく見えて前回とは違う猫ちゃんに釘付けでした。

グリザの金原さん、ジェリクルソングのときはグリザのメイクはされずに登場されるのですがすぐに見つけることができました。笑顔とかジェリクルとしての誇りが表情に出ていて、グリザのときには見れないものが見れました!

竹下さんタントミール、2幕冒頭(?)で真横にいらしてずっと目が合ってました(笑)。1幕冒頭のダンスも素敵で見惚れました。

加藤さんマンカストラップ、こちらもCDでよく聞いてた声なので耳馴染みが良かった(笑)。そこに立っているだけでリーダーとしての風格を感じる、そんな猫ちゃんでした。

神永さんタガー、『アナ雪』、『ジーザス・クライスト・スーパースター』で拝見した神永さんですが、暴れまくってましたね(笑)。タガナンでは叫びながらの登場‼️笑うしかなかったです😄
スキナンでは森田さんギルと小島よしおさんの「うぇ~~ぃ」みたいに肩揺らして遊んでいたり自由でした

田邊さんスキンブル、やっと見れた…
キラッキラのスキンブルで、とても楽しいスキナンでした!

森田さんギルバート、今回ずっと追いかけてたのは森田さんギルでした。ずっと笑顔で楽しそうにしてるんですよ✨ ミスナンで吹っ飛ばされたあと「この杖何?飛ばされたんだけど?」みたいなお顔されてたし周りの猫ちゃんと顔見合わせてました。カテコも上手なので目の前にいらっしゃって、ずっとニコニコと手を振ってて元気もらいました!

岩崎さんタンブル、伝説の岩崎さんを『美女と野獣』ぶらに拝見できました!運動量えげつないですよね… めちゃくちゃ汗かかれて遠目からでも分かるくらいでした。あとカッサンドラとイチャイチャしてましたよね!? そんなカッサはカテコで握手しに来てくれました🤝

音楽

アンドリュー・ロイド・ウェバーの才能にただただ感服するしかありません。

全曲耳に残る👂✨️

オーヴァーチュアのインパクトの強さはもちろんですが、スキンブルシャンクスやミストフェリーズはつい口ずさみたくなるような曲で、とにかく全曲強い。

ラムタムタガーで観客を猫の楽しい世界に連れてきたかと思うと、グリザベラのナンバーで感傷的な気持ちにさせる。かと思えば、バストファージョーンズで客席と一体になるナンバーがやってくる。

このような緩急の付け方には脱帽です。

ラムタムタガーのようなロックなナンバーもあれば、ジェリクルソングや舞踏会のようなダンスナンバー、ガスやメモリーのような感傷的なナンバー、スキンブルシャンクスやミストフェリーズのような会場一体型のナンバー、幸福の姿や天井への旅はまるで讚美歌のようで、このような多彩なミュージカルナンバーで個々の猫の人生を美しく描いているなと感じました。

メモリーに関しても1幕で歌われるものは「過去」に縋っていますが、2幕では「過去」を乗り越え「未来」を歌っている。ここで、「未来」の方を向いたから受け入れられ、天井に上るべき一匹となった。

舞台セット

言うまでもありませんが、『キャッツ』は舞台が都会のゴミ捨て場なので、会場に入った途端「キャッツワールド」に浸ることができます。ご当地ゴミも隠れていて、元就様、カープ帽、もみじ饅頭などなどが至る所にありました!

1階席と2階席では全然印象が変わるのでいろんな席でキャッツワールドを楽しみたいです😊

1階席前方で見た時は2幕での『メモリー』で夜空いっぱいに広がる星空が綺麗で、ジェリクルキャッツを選ぶのに相応しい夜なんだと改めて感じさせられました。


まとめ

ミュージカルの金字塔『キャッツ』の世界は、他の作品とは全く違い、観劇後の多幸感(?)も桁違いでした。それには舞台セットはもちろん、作品の持つパワーやキャラクターの豊富さ、音楽の素晴らしさ、そしてキャスト・スタッフの皆さんの努力の塊が生み出したものだと思います。

まだまだ公演は続くので機会があればまた観に行けたらなと思います。


ここまでお読み下さりありがとうございます!

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