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ゴースト&レディ観劇記録(後編)

感想

前編に引き続き、劇団四季『ゴースト&レディ』千秋楽公演(配信)を見ながら2幕の感想を綴っていきたいと思います。

第2幕
第1場
[さあ言え] ボブがかわいい🥰
しつこいボブに呆れてるグレイもいい表情してますよね笑
そんなシーンのあとは1幕ラストの場面に戻るわけですがやはりデオンが美しい。このシーンの音源はないから心に焼き付けなければ、、、 そして風の音に乗ってやってくるグレイ。浮遊感が凄い。
デオンが飛び降りるときのブレない浮遊感も凄い。見回りに行こうとするときに「ランプ忘れんなよ」っていうグレイのあとは心遣いに惚れますね。2人を繋ぐのはこのランプですもんね。
第2場
[ランプを持ったレディ] 患者を決して1人で死なせないフローという人物がよくわかるナンバーですね。
[限りなき感謝を] ヴィクトリア女王役の近藤さんから溢れ出る気品と歌声とても好きでした。フローにとっては女王からの感謝ということでここまでの苦労が報われたと感じられ、この時の谷原さんの満足気な表情も素敵です。
第3場
[呪いと栄光] デオンの美しさが光るナンバー。岡村さんの表情、セリフの言い回し、所作、ダンス全てがデオンそのもの。女を捨て男として生きてきたデオンが女性らしさ全開でしなやかに踊るのも魅力的です。サントラ聞いたときから岡村さんのデオンに惚れてしまって、とにかくカッコ良さ溢れる好きなシーンです。
第4場
[あなたが遠くて(リプライズ)] アレックスと結婚しクリミアを離れることをフローに伝えるエイミーのナンバー。アレックスはそんな馬鹿正直に言わなくていいのに… フローならできるとか言うけどフローはずっと孤独だったのかな。フローは仲間を失い、元恋人も自分の元を離れ、軍から疎まれる、誰も自分のことを認めてくれず、常に1人で戦い続けている。絶望するフローですが、殺す気がないグレイの表情が切ない😭
[裏切りの人生] 生まれた時から裏切られつづけた人生。決闘の代理人が唯一の生きる道だったのに最期の時はこれまた決闘代理人だったデオンに大好きな劇場で殺られるわけで、そんな惨めなことがあるとは…
そりゃ幽霊になるよね…
このシーンのアイリッシュダンスの足さばきがみなさん綺麗で、踊りながら歌ってプロって凄いですね(雑すぎる感想)。
グレイの過去を見守るフローもときには微笑んでいたり配信じゃないとフローのことを見逃していたかもしれません笑
第5場
デオンの登場もカッコよすぎる🙈
フローの胸にナイフが刺さるトリックとかどうなってるの??ライブ配信のときは軽くパニックになってました笑
[奇跡の夜に(リプライズ)]  まず思ったのがフローが浮いた!? と思ってたらグレイがフローにキスした!? って中学生みたいなはしゃぎ方してました。
誰も信じられなくなって、裏切られるより孤独を選んだグレイですが、このリプライズでグレイの心境が変化したところを上手く描いているなと思いました。
壁を抜けれなくなった萩原さんグレイの「んにゃああ」ってあれなんですか?可愛すぎる🤣
第6場
[走る雲を追いかけて(リプライズ)] 罠だとしても求められるならそれに応える、フローの人柄なんでしょうね。ここでは、どんなに向かい風でもフローをはじめとする看護団やボブ、そしてラッセルは自分の使命を果たそうとしてるんですよね😭
第7場
グレイ「ロンドンに帰ったら芝居がみたいな」
フロー「最後の傷病兵を見届けるまで残る」
グレイ「なら芝居はしばらくお預けか」
グレイは先に帰ることもできるのにフローに最後まで寄り添う気満々やん😭😭
[偽善者と呼ばれても] フロー、グレイ、ホール、デオンのカルテットが見事に重なりあってるところがミュージカルらしくて1番好きなシーンです。
偽善と言われようが自分の信念を貫くフローの曲がらない芯の通った人物像がとにかくかっこいい。谷原さんの目が1幕の力強い女性に戻るんですよ。歌声も1段と力強くなるし泣かずには居られないです😭😭😭
デオンの最期のセリフ「僕の最期は天使を信じたシアターゴーストか。悪くない。」はグレイとフローへの最大の賛辞ではないかと思っています。
グレイがいなくなったあとのフローの絶望っぷり。千秋楽だから心の底からの叫びだったんですか?本当に凄すぎて鳥肌止まらなくて…
第8場

第9場
エイミーはフローのことを最後まで団長と呼んでるし、フローの最期のときはエイミー、アレックスも寄り添っていて、フローと離れても慕っていたのかな。
谷原さんの「さよなら、ボブ」ってセリフの言い方優しすぎる。←この辺から涙ドバドバで記憶あんまりないんですが笑
[サムシング・フォー(リプライズ)] アレックスみたいな「物」のプレゼントはできないけど、フローの歩んだ道を讃えることはできる。最高の賛辞がこのナンバーに込められてますよね。フローと出会ったことで最高の物語を見ることができたグレイの思いが溢れててすごく愛を感じました。
見逃し配信では載ってないけどグレイとフローがキスとき谷原さん泣いてたんですよ。綺麗な一筋の涙流してて、その涙を見てボロ泣き。最期はグレイではなくジャックに別れを告げるフロー。
そしてグレイかはランプを受け取り光に向かって歩むフローですが、その時のシルエットがキービジュアルと重なるんですよ!この演出の美しさに涙止まらなくなりましたね😭😭
エピローグ
グレイの描いたあまりにも美しい物語の最後
[不思議な絆(リプライズ)] フローに届けたかったこの物語ですが、グレイが去るときに後ろでフローはちゃんと見てるんですよね😭😭
萩原さんが噛み締めるように去るところは千秋楽ならではの感情もあったのでしょうね。やり切ったような表情をされていて素敵な物語を届けてくれてありがとうの気持ちでいっぱいです。

まとめ

ゴースト&レディ千秋楽公演の感想を見逃し配信を再生しながら実況形式で書いてみました。まとまりのない駄文になってしまったのは反省です💦

役者さんの素晴らしさはここまで語ってきたので、このまとめでは別の視点からこの作品について振り返りたいと思います。

まずは、演出についてですが、シュワルツさんの演出には終始感動させられました。実在しない「ゴースト」の表現を映像やスモーク、フライングを使い見事に描き切っていたと思います。他にもイリュージョンを使うことで「ゴーストが作った物語の世界」をより鮮明に描けていたと思います。フィナーレのランプを使った演出にはまさにフローの人生そのもので感動させられました。

次に、音楽です。それぞれのナンバーにそれぞれのキャラクターの思いや人生というのが表れていました。リプライズとして使われている曲も人物や場面が変われば印象も大きく変わり、けれどもその根底にある思いというのは共通していたりと、「リプライズ」として歌われる理由というのがよく分かりました。「走る雲を追いかけて」や「不思議な絆」といった耳に残る曲も多くてサントラを聞いて作品について思い返すのもいいかもしれませんね。

ミュージカルの醍醐味は、演技×演出×音楽が組み合わさった時に発揮される作品のもつパワーだと思っているのですが、『ゴースト&レディ』ではそれを強く感じました。このとても素敵な物語は、名古屋、大阪と新たな上演地に繋がるようなので機会があれば劇場に行きたいなと思います😊

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