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ミュージカル ムーラン・ルージュ 観劇記録

ムーラン・ルージュ9月18日マチネ公演見てきました‼️ 今回も初見という立場で観劇記録残しておきたいと思います。劇団四季以外で生のミュージカル見るのはこれが初めてで、もちろん初の梅田芸術劇場でした。

予習として映画ムーラン・ルージュは見ていたのですが感情の揺れ動きや熱量というのはミュージカルならでは、と感じたところです。

ここからは拙い表現で拙い感想しか書き綴りませんが、ぜひ読んでいただけたら幸いです。
(⚠以下、ネタバレ含みます)


あらすじ

1899年、パリ。
退廃の美、たぐいまれなる絢爛豪華なショー、ボヘミアンや貴族たち、遊び人やごろつき達の世界。

ナイトクラブ ムーラン・ルージュの花形スターであるサティーンとアメリカ人作曲家クリスチャンは、ムーラン・ルージュで出会い、激しい恋に落ちる。しかし、クラブのオーナー兼興行主のハロルド・ジドラーの手引きでサティーンのパトロンとなった裕福な貴族 デューク(モンロス公爵)が二人の間を引き裂く。

デュークは望むものすべて、サティーンさえも金で買えると考える男だった。

サティーンを愛するクリスチャンは、ボヘミアンの友人たち(その日暮らしだが才能に溢れる画家トゥールーズ=ロートレックやパリ随一のタンゴダンサーであるサンティアゴ)と共に、華やかなミュージカルショーを舞台にかけ、窮地に陥ったムーラン・ルージュを救うことでサティーンの心を掴もうとするのだが――。

公式サイトより

セット

プレショー前、幕間、終演後は撮影可能

会場に入ったらもうそこはムーラン・ルージュ。
真っ赤に染まるステージ、その脇にいる大きなウィンドミル、エレファント像には圧倒されました。梅田芸術劇場ははじめましての劇場だったのですが、3階席でもステージはよく見えたし、座った席からだと上手サイドがちょっと見切れるかなってくらいで、ほぼノンストレスで楽しめました。しかも、シャンデリアがムーラン・ルージュの世界観をさらにゴージャスにしててとにかく素敵な劇場でした。

ダブルキャストのため拝見できなかったのですが、ベイビードール役大音智海さんのYouTubeチャンネルで見どころ紹介されていたので舞台セットにも注目することができました。特にエレファントルームからの夜景も映像ではなくセットが組まれているとのことで細部まで作り込まれていることがよく分かりました。

キャスト

キャスト

望海風斗さんと甲斐翔真さんの対談動画をYouTubeで見てなんか素敵なコンビだなと思ってチケットを探しました(笑)。そしたら、上川さんや伊礼さんなど見たかった方々もいらっしゃって、この日のチケット抽選に悩まず応募しました。人気作品でチケット完売という話も聞いてたのでお席をご用意いただけて本当にうれしかったです。

サティーン役・・・望海風斗さん
ムーラン・ルージュのNo.1スターのサティーン。まさにスターにふさわしい御方でした。歌声もパワフルでしたし、何よりどの衣装を着ても美しい。赤いドレスの衣装が映えててさすがです。

 愛するクリスチャンを選ぶのか、家族(ムーラン・ルージュの仲間)のためにデュークを選ぶのか、その狭間に立たされたときのどこか悲しげだけど覚悟を決めた表情が印象的でした。病気のことがあるからクリスチャンを選んでも最後には彼を苦しませることになる。そんなことならクリスチャンを突き放すほうがマシ。こんな思いがあったのかな。スターとして明るく振舞ってるけど実は寂しさを感じている、そんな繊細な表情に引き込まれました。

クリスチャン役・・・甲斐翔真さん
若く勢いのあるキャラクター。甲斐さん自信の年齢もあるんだろうけど、どハマりの役だと思います。歌もダンスもお上手な甲斐クリスチャン見れて本当によかった。恋すら知らないクリスチャンが、サティーンとの恋に溺れ、周りも見えなくなっていく豹変っぷりは見事でした。

サティーンに自由を与えないデュークのことが憎いし、そんなデュークのことをサティーンが選ぶのだけは阻止したい。自分の幸せとか、作曲家としての人生とかそんなのはどうでもよくて、サティーンさえ幸せな人生歩めるならそれでいい。緑の酒(名前分からなくてスミマセン💦)飲んでからの顔つきがすごく好きで、何がなんでもサティーンだけは守り抜くという強い意志が感じ取れました。


サティーン役の望海風斗さんとクリスチャン役の甲斐翔真さんのお2人は映画で見てたスターと純粋無垢な青年という勝手に持ってたイメージにピッタリでした。

ハロルド・ジドラー役・・・松村雄基さん
ムーラン・ルージュの支配人。
コミカルな演技が求められる役どころだと思いますが、カミソリのシーンなどしっかり笑わせてもらいました。

金のためにサティーンとデュークを引き合せてるし味なやつかなって思ってました。けど、実際は常にサティーンやムーラン・ルージュの仲間の事を考え、気にかけ、愛していたキャラクター。松村さん自信が仰っていた「希望や愛に満ち溢れた作品」の雰囲気を作っているのは間違いなくジドラーという存在。こんなことを全編通して感じました。

デューク役・・・伊礼彼方さん
いやーーーーな奴ですね笑
全ての物を金で買えると思ってる男。そこには、愛も含まれていて、まさしくサティーンは金で手に入れた女。そんなデュークをサティーンは選ぶわけですが、その時の勝ち誇った顔は忘れられませんね。

伊礼さんについてまず思ったのは、「声がいい」。歌声はもちろん地のセリフも声がいいんだから…。あとは、嫌味な役がお似合い(褒めてます)。嫌な奴なんだけど上品さも兼ね備えてて、欲しいものを苦労せず手に入れて生きてきたんだろうなって人生まで見える落ち着きっぷり、さすがです。カテコでは一緒になってはっちゃけてるのがまたいいんですよね。

その他
その他でまとめてしまうのも勿体ない方ばかりなのですが、長くなりそうなのでテンポよくいきます笑

トゥールーズ=ロートレック役の上川一哉さん。リトルマーメイドのサントラCDで聞いてたエリックがそこにいる‼️って興奮してました。芸術家としてデュークの前でも物怖じせず、作品を守り抜こうとする姿勢はカッコよかったです。

サンディアゴ役の中井智彦さんと二二役の藤森蓮華さんの2幕冒頭のBackstage Romanceの力強い歌とダンスとても好きでした。

M's(ラ・ショコラ、アラビア、二二、ベイビードール)の4人で始まる ''Hey sister, Go sister, Soul sister''のインパクトと音圧は凄まじかったです。ベイビードール役のシュート・チェンさんが男性だということを忘れるくらいの、女性らしい情熱的な振り付け、高めの音域での歌唱は目を引きました。

アンサンブルの髙橋伊久磨さんは以前から認知していたのですぐに見つけることができました。素敵なダンスとリフトでした。

ここで一言。ミュージカルにおいてアンサンブルの力っていうのは偉大で、アンサンブルの方々がいるから主役が輝いて見えるし、舞台がより華やかになる。アンサンブルの皆様に敬意を表します。

音楽

このミュージカルには70曲近いポピュラーミュージックが詰め込まれています。ローリング・ストーンズ、エルトン・ジョン、マドンナ、レディーガガなどの20世紀に大ヒットした曲から構成されるマッシュアップミュージカル。いわゆるミュージカルソングではなくポップスなのでミュージカルが主戦場の俳優さんたちは歌うのにも苦労されたと思います。

Welcome To The Moulin Rouge で一気に客席をミュージカルムーラン・ルージュの世界に引き込んでいて、客席もテンションMAX。これまだ1曲目だよね!? The Sparkling Diamondのサティーンの登場では息を飲んで、その美しさに(演出含め)見とれていました。Shut Up And Raise Your GlassやSo Exciting! は聞いていて楽しいナンバーで、Chandelierは曲の持つパワーを感じるナンバーでした。カテコ前で、ジドラーが暗転させ、冒頭のWelcome To The Moulin Rougeで締めるところは、構成としてとても素晴らしくて、悲しいままで終わらせない、前を向いて次のショーを始めようという意図があるのかなと勝手に思ってます。

日本語訳詞も松任谷由実さんなど総勢17名が日本公演のためだけに訳詞を提供されています。最初は、17人で書いてたら物語としての意味が通らなくなるんじゃない?って心配してましたが、杞憂でした。ストーリーとの親和性も高いし、何より原曲の雰囲気や歌詞を生かしきれている!例えばジドラーの''Because we can can can'' これをバカ真面目に翻訳してたら作品死にますから笑

日本キャスト版の音源待ってます!!! 

まとめ

2023年の初演時から話題沸騰のミュージカルムーラン・ルージュを念願叶い、ついに観劇することができました。舞台セット、装置、音楽、振り付け、照明、演出、衣装何をとっても文句のつけどころがない最高のミュージカルでした。たったの1回しか見れてないけど最高の観劇体験でした。日本公演はこれで一旦幕を閉じますが、再演される日を待ち望んでいます!!! 

ここまで拙い感想をお読みくださった方々いらっしゃいましたら、本当にありがとうございます!これからも1公演ずつ大切に観劇をしていきたいと思います。これからも観劇記録を残すことがあると思いますが、今後ともお付き合いいただければ幸いです。

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