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情報を断捨離したら投資アイデアが湧いてくる
世の中には経済情報が溢れています。
投資を始めると、勉強しなきゃって思います。
もちろん勉強は必要ですが、、、
なんでもかんでも情報を集めればいいというわけではありません。
投資のために経済情報を学ぶなら、使える情報と使えない情報を分ける必要があります。
使えない情報を思い切って断捨離すると投資アイデアが湧いてきます。
使える情報というは2つです。
1.前提を理解できている情報
2.自分の頭で考えた情報
逆に、使えない情報というのは
1. 理由を理解しないで得た情報・知識(公式)
2. その情報の持つ意味が理解できない情報
使えない情報は、使える情報にして理解するか、それが出来ないなら、断捨離した方がすっきりします。
「使えない情報でもあって損はないんじゃない?」のと思うかもしれません。
実はそれが危険で、理解が中途半端な情報は、むしろ判断を誤らせる原因となります。
プロも多くの人がここで間違えます。
「よく知っている。でも全然儲からない。」そんな人、周りにいませんか?
凄く優秀なのに、投資では儲からない。そんな人も数多く見てきました。
多くの場合、これは情報の取り過ぎが原因です。
情報を取り過ぎるとどうしても、「使えない情報」が増えてしまう。
「使えない情報」が頭の中にたまると、それが思い込みになり判断を間違えます。つまり「使えない情報」は意味がないだけでなく、有害な場合も多いのです。
だから、少なくても良いので、「使える情報」を得ることが重要です。
多くの情報は、情報の受け手次第で、「使えない情報」から「使える情報」に変えることが出来ます。
つまり、その事象が起こっている理由を考え、自分なりに理解すればいいわけです。
その理解が間違っていたとしても、理由を考えずに理解するよりは断然いいと私は考えます。
理由はとても簡単です。
投資の世界では他の市場参加者と違いを出せた時に大きな成果が上がります。
理由を理解せず、他人の解釈を聞いただけの知識ではどうしても後追いになってしまうのです。(つまり儲けがない小さい、最悪の場合、最後のババを掴む)
自分の頭で理解した情報から考えたアイデアだけが、他の市場参加者に先行する事が可能です。
それは間違っていた場合もロスは小さく、正しかった場合のリターンは大きくなります。
少し今週のニュースから例をあげてみましょう。
4/29(祝)に5.5兆円規模の介入に続き、5/2に3兆円規模の円買い介入がありました。
この時、この数字の規模感やその背景まで理解出来ればよいのですが、よく分からないですよね。
また、その情報が次にどの様に活かせるか分からないのであれば、自分の投資判断に活かすという観点では、ほとんど意味はありません。
少なくともこの介入の規模感とか、今後どれくらいの余力があるのかまでは知らないと、情報の意味がありません。
ただ、それが分かったとしても次のアクションは分からないので、投資には使えそうもないですね。(知識に対する自己満足で終わります)
それよりは、介入の際に投資家がどの様に動いていたかとか、どの様なポジションを取っていたかなどまで分かれば、自分の次の投資行動に活かせる可能性が出て来ます。
ただ、自分が現場にいない限り、本当の情報を得ることは困難ですが。。。
米テスラは28日、2024年に自動運転など向けの人工知能(AI)開発に100億ドル(約1兆5800億円)を投資する方針を明らかにした。
今週はAI関係のニュースが多く出て来ました。
例えば、テスラの投資はマスク氏がその理由や背景を語っています。
こういう情報は、その数字の意味や今後の流れを推測するのが楽です。
その時、テスラの話で終わるのではなく、それが自分の知っている企業に置き換えた時、何が想定されるのか?を考えてみてください。
そのような視点で考えていくと、次々と投資アイデアが湧いてきます。
投資は聞きかじりの知識を使うのではなく、情報は少なくても良いので、自分で考えて理解した情報でないとダメなのです。
なぜならば、間違った時や状況が変わった時に判断が変えられないからです。
聞きかじりの情報が増えると、何かのデータを見た時にも、聞きかじりの情報による思い込みが邪魔をして、ゼロベースでデータを見て考えることが出来ません。
これが一番危険です。
投資の基礎知識は重要ですが、前提や根拠を知らない結論・知識を集めるのは思い込みを作るだけになるリスクがあります。
多くの情報を得ようとする必要はなく、少ない情報でも良いので、常に自分の力で考えてみましょう。
もちろん、投資の判断をするには様々な情報や知識が必要です。
でも、あなたが判断するのにはどのような情報が必要ですか?まずそこから考え始めてみるとよいでしょう。
何が分かれば意思決定できるのか、分からずに調べはじめると、膨大な情報に埋もれるだけで、肝心の意思決定が出来ません。
あるいは時間に追われて、最も重要な判断根拠の部分がおろそかになるのです。
これは、頑張り屋で真面目な人たちが陥りがちな罠です。
ここで1つヒントです。時間のない私たちは、「価格に対する情報は捨てて、価値に対する情報に集中」しましょう。
そして、価値に対する情報から投資アイデアを生み出していってください。
マクロ(社会全体の動き)情報よりも、ミクロ(個別の企業や業界)情報の方が、価値に対する情報を見つけやすいはずです。
私が、週末に出す、「週末に投資アイデアを考える」は、価格に関する情報を最小限に抑えて、価値に関する情報と、日本にいると、なかなか触れられない外国人の動向にフォーカスした記事になっています。
是非参考にしてみてください。
掲載されている記事は、個人の見解であり、執筆者が所属する企業の見解などを示すものではなく、証券投資や商品申込み等の勧誘目的で作成したものではありません。
記事の情報は信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その確実性を保証したものではありません。最終的な投資決定は、読者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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