楽しみ方
一週間ほどかけて準備してきたゼミでの発表が終わり、いよいよ本腰を入れてこのマガジンの一本目の記事を書こうと思ったところだが、東京はあいにくの雨。20℃程だと聞いていた気温は15℃近く、数か月ぶりにクローゼットの奥から引っ張ってきた長袖のパーカーを羽織ってはいるが、いかんせん肌寒い。つい一か月ほど前に酷暑を嘆いていたとは信じがたいものである。
初めまして。この度山岸さん、子騰さんとともに「ミカタの足跡」を執筆させていただくことになりました。藤代貫汰(ふじしろ かんた)と申します。拙い部分も多くあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
子騰さんも述べられていましたが、このマガジンの発足理由は「我々の考え方を残すため」です。「野球がうまくなりたい」その思いは、この活動を始めてからブレたことはありません。しかし探究をしていった結果、考え方、もっと言えばその人の持つ信念のような、思想の根本部分が良いものを作る上で非常に重要なのではないかという考えに至りました。我々はこの探究から野球がうまくなることはもちろん、それ以上のものを感じることができているのではないかと思います。自分が大学で学んでいる様々なことともリンクすることもあり、この探究の興味深さを身に染みて感じています。
我々自身の記録として、考えていることを残したい。未来のことは語れませんが、図らずも後世に残るものとなれば良いな。
そんな思いで、記していきます。
art base代表の山岸さん、宮崎サンシャインズでプレーされている独立リーガーの岡田選手、このお二方とともに記事を執筆している私に対して「いや、お前誰だよ!?」と思われる方もきっと多いことでしょう。まずは私の自己紹介から、次に山岸さんの「一年で大きく変わったこと」という問いに答えて、私の一本目の記事としたいと思います。
自己紹介
現在20歳、都内の大学に通う3年生です。自分の人生を軽く振り返りながら、自分という人間について理解していただければと思います。Youtubeでも触れていますので、是非こちらにも目を通してみてください。
野球を始めたのは小学1年生から。小中の間は父と毎日のように近くの公園で練習に明け暮れていました。その甲斐あってか、中学校時代には所属していたクラブチームでキャプテンを務め全国大会に出場しました。一般論的にはこの頃が一番輝いていたのかもしれません、(笑)。
中高一貫校だったこともあり、そのまま高校に進学しました。中堅校かどうかも怪しいくらいの学校だったので、きっと楽しく野球ができるだろうと思って入学したのですが、高校野球は自分の野球人生で最も苦しんだ3年間になりました。
というのも、それまでの野球人生は基本的に父や指導者の言うとおりにしていれば、大抵のことはうまくいくし、褒められて嬉しい、みたいなものでした。ところが高校の指導者は「自分で考えろ」というスタンスの指導者でした。「自分で考える」というのも今になってみればかなり危ない言葉ですが(笑)。しかしこの時が自分の人生における大きな転機だったように思います。自分の理想のプレーがどうしたらできるのか、それを必死に考えるようになりました。それを実現するため家に帰った後も練習する日々でした。しかし「そもそも自分の理想は正しいのか」「ネットの情報はどれを参考にしたらいいのだろう」と悩み苦しむ日々でした(今思えばどちらもかなり間違っていましたが笑)。結局正しい方向性すらわからず悩んだまま、高校野球を引退しました。
高校の引退間際から肩を痛めていたこともあり、大学ではサークルで一応野球を続けました。正直野球をしっかりやるのはもういいかなと思い、大学1年生の間は親にロードバイクを買ってもらって千葉県を一周したり、ビリヤードサークルに入って大会に出場したり、マイダーツを購入し店に通いつめ、ダーツプロになると言っていた時期もありました(笑)。しかし当時の自分は飽き性だったこともあり、どれも結局今では家の倉庫に眠っています。お父さん、お母さん、ごめんなさい。
そんなことを経て「やっぱり野球だ」と思い立ち、自由に使えるお金も増えたので1年生の冬に、「指導を受けてみよう」と思い立ちました。その方の指導を受け、実際に打てるようになってきて、お金を払って指導を受けることに価値があることを学びました。art baseさんとは2年の春に出会い、夏頃からnoteを購読し、山岸さんと初めて話したのは11月末だったと記憶しています。それが遥か昔のことのようなつい1か月前ほどのような、何だか不思議な感覚です。
長くなりました。そんなこんなでここから人生で一番濃かった1年を過ごして今に至るわけですが、さて本題の「一年で大きく変わったこと」に入っていこうと思います。この問いを目にした時、「正直色々変わりすぎてどれを書こうか」という思いでした。が、考えた結果一番はやはりこれかなというものがありました。それは「物事の楽しみ方」です。
楽しいこと
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