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私と性欲

決して私が蠍座だからというわけでは
ないと思うのだけど…
物心ついた時から自覚があった

兄姉の影響も大きかったとは思う
父母に至っては夫婦の寝室などなく
TVのある居間で寝ていた2人
電気も昼夜関係なく電気がついてた
時々電気を消して襖を閉める父
夜型の私は母が嫌がってると
思い込んでは居座ったりしてた
今思えば気の利かない子供だ…



恐ろしいことに
多分6歳くらいにはすでに
体にそのような反応が起こっていて
直接触るとかの発想はないのに
股を強く締め付けるとムズムズして
そのムズムズがスッキリするまで
足を伸ばして上下に動かし続けるという
自慰行為を行っていた
自宅でも学校でも
ところ構わずしていた覚えがある
兄姉たちはそれを見て
腹筋を鍛えていると思っていたようだ
今だに言われることがあり
1人爆笑してしまう


そんな私なので
昭和時代によくある
エッチな漫画や雑誌が道端に落ちてたり
自宅で見つけた時などは
大コーフンで目に焼き付けてたりした
今は動画や漫画もホントに簡単に
ネットで見つけられるので
いい時代になったなと心から思う

そんなオマセな女の子なのに
ビックリするほどそういうことに
縁がないまま成長してしまった
実家にいる時には彼氏の1人もできず
妄想ばかり大きく育ち
結婚自体には失望しか感じてなかったけど
エッチがいつでもできるということに
大きな憧れを抱くようになった


関西の大学に合格したときは
本当に嬉しかった
親のそばでは何となく抑えていたから
すでに就職してた5番目の姉と
同居することになったら
もう歯止めが効かない



当時流行ってたテレクラ
友人がサクラのバイトをしていて
疲れたからと交代してあげた時
たまたま気の合う男性がいて
連絡先を交換した
その後何度か電話で話して
バージンであることや
すごく興味があることなど
色々話を聞いてもらううちに
経験してみる?と言われ
会う約束をした


彼は2歳年上で理系の大学生で
待ち合わせで初めて会ったけど
私の好みの外見だったので
そのままホテルへ直行した
率直に言って
とにかく気持ちよかった
もはや性欲なのか恋心なのか
とにかく彼にどハマりしたけど
結局私が彼としたいのはそれだけで
それ以上の関係にはならず
やがて元夫に出会い
生まれて初めて
ストレートに交際を申し込まれ
お付き合いを初めて
彼とはお別れした


元夫はチェリーだった
私がリードする形になり
なかなか私の理想とする
余裕ある男の色気のようなものが
物足りなくて一度振ってしまった
でも同い年で気楽な男友達という感じで
その後も何度か会ってるうちに
なんだか可哀想になって
また元サヤに戻った途端
妊娠に至った

結婚生活は
私の性欲を十分に満たしてくれた
概ね満足して過ごしていたけど
元夫がギャンブルと借金にまみれていき
お金のために働く毎日が続くうち
体力も気力も
だんだんすり減っていった
健診で乳がんが見つかって
治療した後
私の性欲は死んでしまった
元夫は現役バリバリだったので
そんな私に負担かけまいと
風俗へ走っていった
それが更なる借金へと繋がっていった


数年たって私の性欲が少し生き返った
かと言って色々考えると
元夫としたいとは思えず
生き返ってしまった性欲を
満たしてあげるために
出会い系にアクセスして
ちょうどいいセフレを見つけた


スッカリやる気をなくしてた
私の中の女が目を覚まし
多分みるみるうちに
キレイに変化していっていたと思う
そんな私の変化に気づいたのか
元夫が時々求めてくるようになった
歴史があるというか
私好みにしてくれるということもあり
それは特に嫌ではなかった


セフレはやっぱりそれ以上にはならず
次男の高校のために引越しした
そのタイミングでお別れした
引越ししてしばらくして
元夫は関東へ転勤になった
年と共に性欲は落ち着いていた

失業保険を満額もらった後
扶養の範囲内でパートに出ようと
近くで仕事を探した
今までにないくらい苦戦を強いられて
ようやく採用してもらった
不動産屋の事務のパート先で出会った
社長の片腕で7歳年下の独身の男性
特に求めていたわけでもないのに
なんか色々すごく可愛くて
いつしか目が離せなくなってた


別に私の性欲が反応したわけでもない
そういう関係になりたかったわけでもない
彼もそのようなことは
望んでいないようだった
性欲とは関係なく
この人と一緒にいたいと思った
私は自分に嘘をつけないので
すぐ離婚を決意した
会社のみんなに伝えた
そして彼も喜んでくれていた
直接言葉にはしなかったけど
お互いの気持ち
確かめた瞬間があった
それを機に
不思議な体験をするようになる

子宮に感じ始めた
妊娠中に感じた胎動のような
内側でポコポコと動く刺激
それが時に強くなり
私をエクスタシーに導いた
それは今でも続いている
彼の不思議な力なのだと
私には感じられているけど
確認したわけではない
彼との関係は特に進展もない



私は4年近く
リアルエッチをしていない
でも定期的に
エクスタシーを感じている
ゆえに
性欲に振り回されていた
私の恋愛や結婚は
もう必要なくなった



彼が救ってくれたと思っている
とても感謝している

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