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令和5年にVHSで録画する人

 PC周辺が物でゴチャゴチャしていた。片付けなきゃなと思いつつも面倒だから長らく先延ばしにしてきた。
 ならばデスク環境を写真に撮ってnoteで紹介すれば嫌でも掃除することになるのでは、という我ながらナイスアイデア(違)により、PCとついでにTV、録画機器の配置状況を写真に収めてみた。

1.PC周辺の紹介と、まさかのVHS

PCの後ろにスピーカー、上には外付けHDDとプリンターがある

 メインTVに映っている番組はフジテレビ昼帯の新番組『ぽかぽか』。今の話とは関係ないけど面白いからTVerで気になるやつだけでも是非観てみて欲しい。いいともっぽい番組が9年の時を経て帰ってきたという感じ。

 ところで、良く見ると令和5年とは思えないAV機器がしれっと紛れている。

 VHSビデオデッキである。

※本来、機器の上に機器を直に置くのは好ましくありません。

 2000年前後、ゴリゴリのアナログ放送時代に生産された録画機器である。地デジ化から実に12年も経過した令和5年の今でも、地デジチューナーを繋げば現役で録画・視聴可能なのだ。リモコンで手動で日時を設定すれば予約録画も可能。もちろん録画に必要なVHSテープも大量に存在する。

こんなに場所を取るから廃れたんだろうが

 流石の私もVHSが色々と不便な事には気付いている。それでも使い続けるのは何故か。理由は簡単。数年前にHDDレコーダーや、PS3+トルネを使用していた時期もあったが、いずれも故障してしまったからだ。前者は中古で購入したら1年未満で使えなくなり、後者はPS3のほうが寿命に。一方のVHSデッキは10年以上使用しても壊れる気配すら無いのだ。Panasonicの技術力よ。

2.PCサブモニターのすすめ

 VHSデッキはサブTV(写真1枚目の真ん中)に繋いである。このサブTVはノートPCともVGAケーブルで接続しているので、PCのサブモニターも兼ねているのだ。

 PCのモニターが1台のみの方も多いみたいだが、サブモニターがあれば何かと便利なので使用をお勧めする。画質に拘らなければリサイクルショップで手頃な価格で販売されているし、今お使いのTVにVGA端子があればサブモニターとして兼用可能である(VGAが無ければHDMI端子に繋ぐ)。

 例えば、ネット配信でアニメを観ながら、補足情報としてサブモニターに公式サイトのキャラクター紹介ページを表示させておく方法もある(え、娯楽の話だったの?)。

3.配信全盛の今、録画する意味はあるのか

 録画機器の話に戻る。ぶっちゃけもう要らないんじゃないの? VHSの操作が面倒なのは言うまでもないが、HDDレコーダーを所持していた時も読み込みの遅さなどで使いづらかった記憶がある(トルネはサクサクに動いて快適だったが)。

 加えて、ここ数年で急速に進んだネット配信サービスのインフレ化。例えばdアニメストア(月額440円)。こちらは数年前は地上波最速放送の3~4日後に配信が開始されるのがデフォだったが、最近は地上波放送の
直後に解禁される作品も増えてきたのである。今期アニメで私が視聴中、あるいは気になっていた作品の放送・配信時間をまとめた表がこちら。

『あやかしトライアングル』『にじよんあにめーしょん』『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』『もういっぽん!』は、地上波放送の終了直後にdアニメで配信が解禁されている。こんなの数年前ではありえなかったことである。『大雪海のカイナ』『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』は放送翌日の正午より配信。これも早すぎる。そして特筆すべきは『スパイ教室』地上波放送の30分前には既に配信されているのだ。

 もっと極端な例がある。2年前には某アニメが地上波放送のなんと1週間も前にアマプラで先行配信されていた。視聴当時、5chやTwitterで配信組のネタバレを喰らうことも度々あった。そう言えば『ジョジョ』も地上波放送が始まる前にネトフリで全話一挙配信なんて暴挙に出ている。

 アニメに限らず、ドラマやバラエティー番組も放送直後にTVerで見逃し配信しているのは周知のとおり。しかも無料で会員登録すら不要という大盤振る舞い(飛ばせないCMが異常に長いが)。一部番組は地上波と同じタイミングでリアルタイム配信なんてのもやっている。あ、『ぽかぽか』面白いから観てね(唐突の2回目)。

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 ここまで配信サービスが便利になると、そもそも録画する意味とは? 確かに録画すれば大画面かつ高画質なテレビで視聴できる。だがPCをテレビに繋げば結局大画面になるし、アマプラやネトフリを観られるテレビも増えてきた。アニメなら提供ベースの映像(作品によってはMADや小ネタもある)を見られるのが録画のメリットか? 弱いな。あと、TBSやテレ東のアニメは一部を除き字幕放送を実施している。字幕付きで視聴できるのはメリットとしては大きいだろう。ただそれも、アマプラやネトフリには字幕付きの作品も存在する。

 このように、地上波と配信の差がほぼ無くなっている。もちろんアニメ好きな地方民にとってはありがたいことだろうが、上手く説明できないが何だか味気ない感じがする。若者のテレビ離れもますます加速するだろう。ちなみに25歳のB子もアニメは録画せずdアニメのみで視聴している模様。

 サブスクに否定的な私もdアニメだけは外せないので何年も契約を続けているが、月額440円(春から値上げ)で録画をほぼしなくても事足りるのは便利だと思う反面、録画した番組を再生する瞬間のワクワク感というのも味わいたいので、不便極まりないVHSデッキで今日も予約録画をするのだった。

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