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ドル円値動き考察11 ~7月148円の根拠?~

円安はどこまで進むのでしょうか。

6/1の安値が138.78円、6/23に143.87円。
6月も残り一週となり、ひと月でおよそ5円上昇です。

26日明朝に神田財務官がコメントを発表し、為替介入の警戒感もあってか、16時には一時143.00円を割り込むもじわじわと高値圏を保っています。

これから、ドル円は再び150円を目指すのではないでしょうか。
見立てとして、それは8月以降になると思います。

日足チャートを確認すると、銀行破綻問題で一斉にドル売りが出た、3月初頭以外はきれいに円安が進行しています。

ドル円 日足


昨年8/2の安値 130.39円と、今年3/24の安値 129.63円。
ここはどこまで円高へ持っていけるかが試されたポイントとして、意識されたレートだと推察ができます。

昨年はそこから一気に152円をめざして急騰した結果、為替介入によって円安の進行が抑え込まれる結果となりました。

昨年130円~152円のラインと、今年の130円~144円のラインを比較すると角度が鈍化しているのがわかります。
これは今年の1月から3月までのドル買いラインの角度ともほぼ一致します。

つまり、2023年は初めから(経済指標に大転換が起きなければ)ドル円急騰による為替介入リスクを意識しながらも、計画的に円安を誘導しているのであろうと思われます。

上記のレートを基にフィボナッチをあててみると、152円に丁度おさまっています。6月は144円あたりまでドル買い、というのが計画的にすすめられている可能性があるのではないでしょうか。

ドル円 日足


このペースでドルが買われると7月は148円付近を目指す見立てとなります。

ただし、あくまでこれらは、米国の状況、日銀政策の現状維持など、
経済指標に大転換が起きない事が前提です。

また、7月後半からは要警戒で、8月の円転や夏休み休暇へ向けて、反対売買が起こるため、いったんは円高へ逆ブレするリスクがあります。

ちなみに、ドル円148円は、月足でみると1998年8月の天井です。
(2023 6/26 21:30時点)

ドル円 月足

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